公開日
2017/12/29
更新日
2018/05/17

犬の本能を理解しておこう。噛みつき事故に注意!

皆さん、知っていましたか?犬の噛みつき事故は年間4,000~5,000件。
「うちの子は大丈夫」と思っていても、本能はどの犬も持っているもの。
何があるか分かりません。
愛犬が実際に噛んでしまった時の法的問題は?犬の本能って?
飼い主として理解しておいてほしいことをBowwow父さんが考えてみました。

犬の噛みつき事故は年間4,000~5,000件にも

温厚なはずのラブラトルレトリバーが、飼い主の赤ちゃんを噛み殺してしまう。

昨年起きたこの事故を覚えていらっしゃるでしょうか?

2015年には北海道でブリーダーの女性が知人の飼う大型犬に咬まれて死亡、
2014年には集団登校中の小学生や幼稚園児7人が中型犬に噛まれてけが、
2012年には山梨県で高齢の女性が散歩中の土佐犬にかまれて死亡・・・など。

痛ましい事故が私たちの知らないところで起きています。
環境省によると、犬の噛みつき事故は、なんと全国で4373件も発生しています(2015年度)。

野犬による被害が減る一方、飼い犬による事故が95%以上を占めるそうです。
被害は「通行中」が最多で、「配達、訪問などの際」が続くということです。

法的問題はどうなるのでしょう?

では、自分の愛犬が他人にケガを負わせた場合、どのような罰則が考えられるでしょうか。

「民法718条1項」によると「動物の占有者は、その動物が他人に加えた損害を賠償する責任を負う」と決められています。
つまり、愛犬の飼い主に損害賠償の責任が発生するということになります。

さらにこの項目には追記事項があり、
「ただし、動物の種類及び性質に従い相当の注意をもってその管理をしたときは、その限りではない」とあります。

注意して管理していたにも関わらず愛犬が他人にケガを負わせてしまっても責任は問われない、そういった意味になります。

「相当の注意」とは、どの程度の注意を示しているのでしょうか?これを判断する基準は4つあります。

①動物の種類や性質など動物自体の特性をもとに判断する
②動物の保管状況や飼い主の事情を考慮して判断する
③動物がどのような状態で被害者に近づいたかを検証して判断する
④被害者が危害を加えられた動物に対して、事故前にどのように接していたか

例えば、「鎖がちぎれて愛犬が他人にケガ」を負わせてしまえば、①〜④全ての項目で注意不足となり、飼い主側に責任が問われます。
仮に、「しっかりと鎖につないでいたにも関わらず、他人が故意に犬へ近づきケガ」を負ってしまえば、
③、④で判断する限り被害者に落ち度があったことが分かるので、飼い主の責任は法的に問われないでしょう。

要するに、犬が悪いのか?それとも相手が悪いのか?そして飼い主はどのように管理していたのか?
それらが「相当の注意」を決定するうえで議論となるポイントです。

最近は損害賠償金の払い出しや医療保険が一緒になった「ペット保険」もあります。

しつけと同時に「犬は噛む本能がある」ことを自覚しよう

では、「なぜ犬は人を噛んでしまったのか」。
犬の気持ちを考えてみましょう。

嫉妬や焼きもちのときもあるかもしれませんし、散歩などが少なかったり食事や排せつをしたりするときに何か刺激があり、ストレスから噛みつくこともあるでしょう。
気に入らないことがあれば、犬は攻撃的になります。

犬は、人を順位付けしており、子どもだと態度が違うことがあるようです。
動物は、人間と違って、本能がむき出しになるときがあり、飼い主がこの子は大丈夫だ、と思っても注意しないといけないでしょう。
特に小さい子供・赤ちゃんなら、大人がきちんと見守る中で安全を確保して犬に触らせるのが大前提になります。

飼い主が側にいても、噛みついてくる犬がいるのは犬の防衛本能によることもあります。
逆にいうと、もし飼い主がいなければ攻撃しない犬もいます。
犬の方では「ご主人様に良いところを見せよう!」と張りきって守っている場合があるんです。

このような性格の犬を飼う場合には、日頃から飼い主さんが「人間に対して攻撃したくない」という気持ちを、愛犬に理解させる必要があります。
他人に対して少しでも攻撃的な態度(うなる、吠える等)をみせた時には毅然とした態度で注意してください。

また、犬には本来闘争本能があります。
ですので周囲の動くものに注意をとられやすく夢中になる特徴があります。

生まれてこのかた、人を噛んだことのないわが家のポーちゃん(黒柴、メス、12歳)ですが、ついに人を噛んでしまいました。
この春、米国在住のインドネシア人家族(夫婦と小学校低学年の娘、中学生の息子)が日本旅行の途中でわが家に泊まったときのことです。

最初はかわいがられてご機嫌でいたポーちゃんが突然、娘さんを噛んでしまったのです。
今まで、見知らぬ人に頭をなでられても、嫌な時は威嚇するようなそぶりはするものの・・・決して噛むことはありませんでした。

その娘さんがかわいいと、我が家の家族もあからさまにポーちゃんの見えるところで可愛がっていたのが原因なのか、どうやらそれに嫉妬して咬んだようです。

やはり飼い主としては、油断することなく「犬は噛むもの」ということを頭の片隅において、接することが大切だと思いました。