- 公開日
- 2018/08/03
- 更新日
- 2020/10/14
うちの子太った?食事管理で愛犬のダイエットをしよう!
抱っこした際に、「なんか最近愛犬が重くなった気がする」と思う方もいるのではないでしょうか?食事管理は愛犬の体重管理をしていく上で大事なことです。おやつをあげ過ぎたりしていませんか?ダイエットをしていく為にしっかりとした食事管理について勉強していきましょう。
「ダイエット」とは?
ダイエットと聞くと「減量」を思い浮かぶのではないでしょうか?
少し基本に戻って「ダイエット」の定義を考えたいと思います。
ダイエット(diet)とは、研究社の新英和辞典ではdietは以下のように和訳されています。
1.日常の飲食物
2.治療・体重調節などのための規定食、特別食、食事、食事療法、食事制限
つまり、ダイエットの本来の意味は健康や美容を保有するために、食事の量や種類を制限すること、食事のコントロールです。
犬が太ってしまう原因
太りやすい犬種
ダックスフンド、ビーグル、コーギー、レトリバー、ジャックラッセル等、元来狩猟犬・動物追いの犬はかなり運動量が多くスタミナがあり、食事量が多い犬種です。
運動量が少ないと、消費するエネルギーが少ない為、摂取カロリーが上回り太りやすくなってしまいます。
運動不足
お散歩時間の目安としては下記がオススメです。
- 小型犬は1日に1回30分程度
- 中型犬は1日に2回各30分程度
- 大型犬は1日に2回各60分程度
この時間帯とフードを兼ねて適正体重をキープしているか、超えているか判断をしていくことがオススメです。
また太っているからと言って散歩時間を増やすのはベストではありません。
3㎏程度の小型犬は30分を1時間にしたら負担になったり、大型犬の一日2時間の散歩を3時間に増やすのも、散歩する犬の負担になる可能性もあります。
やはり食事のコントロールをすることをオススメします。
フード以外のごはんやおやつを与えすぎ
フードは大体、体重に合わせて量を記載していますから、ほぼ誤差がありません。しかし、おやつは量を気にせずにあげていることもあります。
ちなみにおやつの目安量は愛犬の一日の総摂取カロリーの10~20%です。
5㎏の犬でしたら40キロカロリーぐらい、干しイモですと小さいサイズで1枚くらいです。
フードやおやつの裏面を再度チェックすることをオススメします。
確認をした際に適正量以外のフードやおやつの摂りすぎの事例をいくつかご紹介しましょう。
おやつに人間の食べ物をあげている
友人のワンちゃんでラブラドール・レトリバーの男の子がいます。体重が50㎏とかなり大きめです。男の子の平均体重は多くて35㎏ぐらいだとしても、15㎏もオーバーしています。
お父さんもかなり大きい子だったということで遺伝の部分もあるかもしれませんが、それにしても大きすぎです。ワンちゃんを通じての友人は共通な話題で盛り上がることが良くありますが、おやつに好物の海老フライをあげていると聞いて、返答に困りました。
普通に考えて良いこととは言えません。海老フライのカロリーは小さいものでも1本50キロカロリーはあります。肥満気味の犬には完全に不適切だとは思いますが、きっとワンちゃんが喜んでくれるから、飼い主さんが「あげたい」という意識が強くなっているのでしょう。
牛乳をあげている
犬用の牛乳があるようですが、基本、動物は乳をのむのは幼児期です。カルシウムの補給をしたいのかもしれませんが、カロリーもしっかりあるので他の食材でカルシウムは補強しましょう。
飼い主さんもぽっちゃり
絶対ではありませんが、人間でいえば親が太っていると子供も太っている確率が高い!と感じています。子供は親が出した食事しか基本的には口にしないので、親の食生活が子供に反映します。犬も同様で、飼い主さんが物を口にする回数が多いと、犬にも「ちょっとあげる」回数が増えます。ちょっとあげることを繰り返していると、カロリーオーバーになり体重増加につながります。
太ってしまうとこんなリスクが
太ってしまうと足に負担がかかります。「歩く」という行為はとても大事です。特にシニアにさしかかると軟骨はすり減ってくるし、関節を痛めてしまうワンちゃんが多くなります。その上に体重が重いと、なおさらワンちゃんに負担がかかります。グルコサミンのサプリメント補給もいいですが、日ごろから体重管理しておくのがベストな考えと言えます。
犬も人間も体は飢餓に対する対応は歴史上長く、耐えうるべく様々なホルモンが備わっています。逆に満腹には構造上なれずおらず、エネルギーとして使われなかったものは、蓄積されてしまいます。それは血液にも内蔵の働きにもいいことはありません。ワンちゃんの為にも、飼い主さん自身も病気にならないうちに適正体重を維持することを心がけてください。
食事管理でダイエットをしよう
人間でいえば、食事を減らすぐらいなら動いて痩せる!という方は多いと思います。
しかし、犬が動いてやせることは容易なことではありません。
人間と違って自ら減量の為の運動は出来ません。自宅の中で動き回っていたとしてもあまり効果があるとは言えません。その為飼い主が散歩やドッグランなどに連れて行くしかありません。
まずは一日のカロリーを守りましょう
【計算式】
70×(体重㎏)の0.75乗×係数=1日に必要な理想摂取カロリー
【係数一覧】
- 生後4ヶ月までの犬 3.0
- 生後4ヶ月から1年までの犬 2.0
- 避妊・去勢していない健康な成犬 1.8
- 避妊・去勢済みの健康な成犬 1.6
- 肥満傾向もしくは中高齢期で、避妊・去勢していない健康な犬 1.4
- 肥満傾向もしくは中高齢期で、避妊・去勢済みの健康な犬 1.2
- 減量が必要な犬 1.0
(参考値です)
たとえば5㎏のワンちゃんで避妊・去勢済の健康な成犬であれば
70×5×5×5×=√=√=×1.6≒374
となります。
ワンちゃんにあげているフードの100gあたりのカロリーをご覧になり過不足がないか確認してください。
それに加え、おやつをあげる際には一日の理想摂取カロリーを超えないように裏面でカロリーを見て、おやつ分のカロリーを差し引いた分のフードをあげてください。
詳しくはこちら
【おすすめダイエット食材】
- 生野菜(キャベツ、もやし、ブロッコリー、きゅうり、おくら)
- キノコ
- ワカメ
- こんにゃく
- 鶏肉、ささみ肉
- 赤身の牛肉
- レバー
- 豆腐
- 納豆(タレやカラシなし)
- おから(少量)
カロリーだけではなく、それぞれの食材がもつ効果を知り、与える食材を選びます。
胃腸の働きを良くする食物繊維には2種類あり、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。
水溶性食物繊維である、こんにゃく、キノコ類、ネバネバする食材(おから、ワカメ、納豆)は、糖分が吸収されるのを抑える働きがあります。 胃腸をゆっくりと時間をかけて移動するので、消化物が胃腸に留まり空腹を抑えます。食べる量が少なくなり、ダイエットをしやすくします。
不溶性食物繊維はごぼう、きくらげ、たけのこ等は便秘気味の子には向いていますが、腸に炎症のある子には適していないのであげる際は注意が必要です。
なにより、栄養のバランスが大事です。
すべて手作り食にすると、犬にとって必要な栄養が不足となる恐れがあるので、フードにちょい足しするのをオススメします。
犬の体調や体重・排泄物を観察して、変化を把握しておくと良いでしょう。
どの食材も量はほどほどに。おからや、納豆などの大豆は大量に食べると消化不良をおこす犬もいます。
サプリメントで痩せる?
これは人も同様でエネルギーを吸収する動線をカットするような物質を含むサプリメント、分かりやすい所で「糖質カット」で食べたものをないものになんていうフレーズを聞いたことはありませんか?
サプリメントは使いようによってはサポートしてくれる存在だとは思いますが、まずは基本的なフードを低カロリーなものに変えることがベストです。
そのうえでサプリメントを活用するのが良いと思います。
おすすめのダイエットレシピ
おからふりかけ
レシピはこちらからどうぞ。
こんにゃくのおやつ
糸こんにゃくを長めに切ってフライパンで乾煎りし、水分を抜きます。
弾力のあるこんにゃくバーになりますので、ちぎってあげてください。
ちぎりにくい場合は、小さくカットしてから炒めてください。
こんにゃくの効果効能についてはこちらの記事で紹介しています♪
まとめ
食事管理は愛犬の体重管理をしていく上で大事なことです。
おやつをあげた時はフードの量を調整して、食事管理をしてあげましょう。