公開日
2018/09/09

可愛くなった愛犬の鑑札と注射済票

愛犬の鑑札や狂犬病予防注射を受けたことを証明する注射済票のデザインは、以前の無骨なデザインから可愛いデザインへと変化している自治体が多いです。各市町村への犬の登録や、愛犬への狂犬病予防注射を行うことは、犬と暮らす飼い主の義務です。今回は、以前より可愛くなった鑑札や注射済票についてご紹介していきます。

鑑札と注射済票をつけるのは義務

日本で飼い犬と暮らすには、狂犬病予防法にもとづいて飼い主さんが行わなければならないことがあります。

1.現在居住している市町村に飼い犬の登録をすること
2.飼い犬に年1回の狂犬病予防注射を受けさせること
3.犬の鑑札と注射済票を飼い犬に装着すること

出典:厚生労働省(犬の鑑札、注射済票について)

犬を新しく家に迎えることになった時、最初に行うことが「飼い犬の登録」です。生後91日以上の犬を飼う場合には、犬を取得してから30日以内に、飼い主さんが居住する市町村に、飼い犬登録の届け出を行わなくてはいけません。届け出は犬の生涯につき1回になりますが、住所の移転や所有者が変わった場合、愛犬が死亡した場合は届け出が必要となります。

また、恐ろしい狂犬病から愛犬と地域の犬、その他の動物や人間への感染を防ぐために、毎年1回狂犬病予防注射を愛犬に受けさせて、「注射済票」の交付手続きを行わなければなりません。

そして、犬の登録と年1度の狂犬病予防注射が注射済であることを証明する「鑑札」と「注射済票」は、常に飼い犬につけておかなければなりません。これは法律により義務付けられており、違反をした場合は罰則が適用されます。

なぜ義務付けられているのか

飼い犬登録と、年1回の狂犬病予防注射を受けさせること、犬の鑑札と注射済票を飼い犬に装着することは、狂犬病予防法にもとづいて行う飼い主の義務です。

狂犬病予防法の目的は「狂犬病の発生を予防し、そのまん延を防止し、及びこれらを撲滅することにより、公衆衛生の向上及び公共の福祉の増進を図ること(第1条)」とされています。

出典:農林水産省動物検疫所

狂犬病の治療法は確立されておらず、発症すると必ず死亡する恐ろしい病気です。感染が発覚した犬は、殺処分となり、疑いのある犬も保健所に係留されます。愛犬はもちろん、近隣の犬、その他の動物、人間の公衆衛生のためにも狂犬病予防法を遵守することは、飼い主の義務なのです。

鑑札や注射済票を付けていないとどうなるの?

犬の登録を証明する「鑑札」と狂犬病予防注射を受けさせたことを証明する「注射済票」を首輪などに付けていないと義務違反となり、場合によっては罰則が適用されます。これには、鑑札がない=犬の登録をしていない、注射済票がない=狂犬病予防注射を受けさせていない、という事例も含めると、家宅捜索、逮捕、20万円以下の罰金、起訴、拘留などがあります。

また、もし狂犬病予防注射を受けていない飼い犬が、人間への咬傷事故を起こした時に、法律違反として裁判で立場が弱くなる可能性が高いです。

登録する場所と時期

犬の登録は生涯に1度で、飼い主が現在居住している市町村に届け出を行います。引っ越しなどの移転、所有者が変わった、愛犬が死亡した場合は手続きが必要です。犬の登録を行うことで「鑑札」が発行されます。登録手数料は3,000円です。

狂犬病予防注射は、毎年1回、4月〜6月までの接種が義務付けられており、3月までに市町村から狂犬病予防注射の案内が登録している犬1頭につき1枚、飼い主さんへ郵送されます。狂犬病予防注射は、郵便物に記載された日時で行われる集団接種会場で受けることができますが、動物病院でも受けることができます。

集団接種会場では、その場で「注射済票」が交付されるためスムーズに手続きが行えます。動物病院の場合は、代理申請に対応してもらえる動物病院の場合は依頼するか、狂犬病予防注射を受けると紙の「狂犬病予防注射済証」が発行されるので、自分で各市町村へ行き、「注射済票」の交付手続きを行います。

狂犬病予防注射の費用は集団接種会場と各動物病院で金額は異なりますが、3,000円程度となります。注射済票の交付手数料は550円です。

全国統一だったデザインから各市町村ごとのデザインへ

鑑札や注射済票は、以前は日本全国統一のデザインとなっていましたが、平成19年から大きさ、材質、装着できる仕様、文字の見やすさ、要件を満たしていれば、各市町村での自由なデザインが認められるようになりました。

これは、無骨なデザインや装着しにくい大きなデザインから、可愛いデザインで飼い主さんに装着させる理由を考えてもらうための問題提起と、愛犬に装着したくなることで、鑑札と注射済票の装着率(犬の登録率と狂犬病予防注射の接種率も含む)を少しでも上げるためだといわれています。

年々、アクセサリーのような可愛いデザインに

平成19年以降、年々アクセサリー感覚で愛犬に装着できるような可愛いデザインの鑑札や注射済票が増えてきています。最近多いデザインは、犬にまつわるイラストやシルエットを採用したデザインです。

材質も、鑑札はアルミ、ステンレス、チタン、真鍮など、注射済票は、アルミ、ステンレス、ポリエステル繊維(リボン型)、シール、プラスチックとさまざまです。

デザインは鑑札自体が犬の形や、犬の足跡や骨の形、犬のイラストが描かれているといった可愛いデザインが多くなってきています。注射済票は、毎年交付されるものですが首輪や胴輪に付けやすい小さいタイプで、長方形の形が多いですが、その他にもハート形、骨型、リボン型、シール型とデザインはさまざまなタイプがあります。

 

まとめ

犬に鑑札と注射済票を付けていない飼い主さんも多いですが、これは本来義務違反となります。さらに、災害など万が一の事態が起こった時に、鑑札と注射済票を付けていることで、飼い主さんと早期に再会でき、また避難所に愛犬を受け入れてもらえることができ、保健所や保護施設で身元がわからない犬として係留されることを防ぐことができます。

犬の鑑札と注射済票は、狂犬病の予防や公衆衛生の管理のためだけでなく、マイクロチップとともに、飼い主さんと愛犬を繋ぐ最後の情報であることをしっかり認識することが大切です。

今まで愛犬に装着させていなかった飼い主さんも、犬と暮らす飼い主の義務を確認し、以前より可愛いデザインの鑑札と注射済票を装着させましょう!