愛犬が飼い主と添い寝をする6つの理由と気をつけたいこと

雑学

愛犬と添い寝をすることは、犬が大好きな飼い主さんと、飼い主さんが大好きな犬、お互いに幸せなことでしょう。しかし、犬との添い寝で気をつけるべきこともあります。今回は、愛犬が飼い主さんと添い寝をする理由と、添い寝をするにあたって気をつけることをご紹介していきます。

愛犬が添い寝してくれる6つの理由

犬が大好きな人は、いつか犬と添い寝ができたらどんなに楽しいことだろうと思うこともあるでしょう。いつも犬と添い寝をする日々を過ごしている方は、愛犬がどうして添い寝をしてくれるのか考えたことはありますか?考えられる5つの例を挙げてみます。

1.飼い主さんのにおいの近くで寝ることができるから

犬は飼い主さんに忠実な動物として知られています。できれば片時も離れたくない、添い寝をしている間も飼い主さんのからだのにおいや、飼い主さんが普段使用している寝具(シーツ、枕カバー、布団)に染み付いたにおいを嗅ぐことで安心するため、少しでも飼い主さんの近くで寝ようと添い寝をします。

2.安心感が得られる

前述した飼い主さんのにおいにも関係していますが、怖がりや警戒心の強い犬は、夜間安心して寝るために、飼い主さんにピッタリとくっついて添い寝をすることがあります。飼い主さんを絶対的に信頼しているから、安心して寝ることができるのです。

3.飼い主さんへの依存が強い(飼い主さんのことを好きすぎる)

人間と犬の距離感が近すぎると、犬は飼い主さんとの距離が離れたときに、強い不安やストレスを感じます。愛犬が、飼い主さんと少しの時間も離れることができないため、夜間もピッタリくっついて寝ようとする犬もいます。このケースは気をつける必要がありますので後ほど解説します。

4.飼い主さんの寝室が快適な寝やすい空間だと学習したから

冬は暖かい室内とフカフカの布団、夏は冷房が効いていて心地よいなど、飼い主さんの寝ている場所の居心地のよさを知ってしまい、寒さも暑さも防げる快適な空間が飼い主さんの寝室だと学習しているケースです。

5.ベッドや布団が好き

布団やベッドの感触を犬が気に入ったため、飼い主が寝る時間になると寝室にやってくる、部屋の扉が開いていると勝手に寝室で寝ているということもあるでしょう。飼い主さんのにおいのついた心地よいベッドや布団が落ち着いていられる場所、静かに過ごせる場所、安全な場所であると学習し、寝室が大好きになったのかもしれません。

6.一緒に寝ることが習慣となったから

子犬の頃から、当たり前のように毎日一緒に寝ている犬は、飼い主さんとの添い寝や飼い主さんの近くでの睡眠は習慣となっているので、飼い主さんが寝ているときに一緒に寝るという日常になっているケースです。この場合も、分離不安症と同じく気をつける必要があるので後ほど解説します。

犬との添い寝で気をつけたい3つのこと

犬との添い寝に憧れる人も多いのではないでしょうか?しかし、感染症の研究者は、犬は人間と一緒に寝かさない方がよいとする意見も多いです。犬との添い寝ではきちんと気をつけるべき3つのことがあります。

1.枕やシーツは頻繁に洗うこと(感染症の予防対策)

2.愛犬の精神状態を健全に保つこと(問題行動を起こさないようにすること)

3.犬が怪我を負う可能性があること(落下や圧迫、誤飲の危険性)

人間と犬の間で感染するズーノーシス(人畜共通感染症)と呼ばれるさまざまな病気は、犬との添い寝で最も気をつける問題です。愛犬の被毛や皮膚、フケ、よだれなどに付着したカビ、ウイルスからの感染や、ダニやノミ、シラミの外部寄生虫による皮膚病、喘息やアレルギーなどを予防するためにも、寝具は常に清潔を保つように気をつけましょう。

添い寝は犬が安心する反面、いつも寝室で添い寝をさせて寝ていることで、愛犬の精神状態が不安定になることや、問題行動がみられるようになる場合があります。分離不安症になったり、自分が家族の中で優位な立場にあると勘違いをする可能性があるので、愛犬が問題行動を起こさないためにも、日常的に愛犬とコミュニケーションを多く取り、しつけを行い、強い信頼関係と主従関係を作っておくことが必要です。

高さのあるベッドに小型犬を上げて、添い寝をさせている場合、万が一愛犬がベッドから落下すると、骨折や脱臼、靭帯損傷、打撲といった怪我を負う可能性があります。また、飼い主さんが気付かないうちに圧迫している、室内のものをいたずらして食べてしまい、誤飲するという可能性もゼロではありません。

添い寝によって変わる?愛犬の心理

人間と犬が添い寝をすることで、愛犬の心理に変化がみられることがあります。これは、ときに問題行動のきっかけとなるので、兆候がみられた時は気をつけるべきです。

添い寝で愛犬との主従関係が崩れるって本当?

甘えんぼう、甘ったれな愛犬と添い寝をすることは、もしかしたら犬よりも飼い主さんの方が落ち着ける時間なのかもしれません。添い寝をすることで「主従関係がひっくり返る」「立場が逆転する」「犬が強くなる」などといわれることが多いですが、基本的なしつけや犬と飼い主との良い信頼関係が築けていれば、主従関係が揺らぐことはありません。

添い寝をすることで、もしかして愛犬との主従関係が崩れているかもしれないと感じたら、日頃の犬とのコミュニケーションの時間を多く作り、犬とたくさん遊び、しつけをしてしっかりと立場を認識させれば問題ないでしょう。しかし、飼い主を甘くみている、寝ている場所を動かそうとすると唸る、歯を剝きだすという攻撃性が強くみられる場合は、添い寝をやめるべき兆候ですので気をつける必要があります。

わがままな犬とは一緒に寝ない!というはっきりした姿勢をみせることも犬のためなのです。

添い寝することで愛犬が分離不安になる?

あまりにも犬が飼い主さんにべったりの場合、愛犬は分離不安症の傾向があるかもしれません。飼い主さんから片時も離れないのは、飼い主さんにとっては嬉しいことかもしれませんが、本来は愛犬が飼い主さんと離れていても、安心して寝ることのできる精神状態が一番です。離れられないそのきっかけを、添い寝が作ってしまっているのかもしれません。この状態では、動物病院の入院や、ペットホテルに預けることができないはずです。

添い寝よりケージやサークルに入って落ち着いていられる時間を作ってあげることも犬のためでもあるのです。

まとめ

愛犬との添い寝は犬が好きな人にとって至福の時間です。愛犬にとっても飼い主さんと一緒に寝ることは最高の安心感と幸せを感じているでしょう。どうしても愛犬と添い寝をしたい場合は、感染症や皮膚炎などの危険があることをまず認識してください。その上で、信頼関係と主従関係の中でしつけをきちんと行い、愛犬が分離不安症にならないよう気をつけて添い寝をしましょう。

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ドッグパッド編集部

ドッグパッド編集部

ワンちゃんとの楽しい生活に役立つ独自の情報を取材し、配信するエディター集団です。皆さまが普段「あるといいな」と感じていること「こんな工夫は楽しいよ」と知らせたいこと、疑問、質問、困りごとなど、どしどしお寄せください。

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