公開日
2018/09/12

犬は飼い主に似るって本当?

身近な友人などから、「あなたの愛犬はあなたにそっくりね」などと言われたことはありませんか?
人から言われるまでもなく、自分でも愛犬の性格は自分の性格に似ているなと感じている人は意外と多いようです。
これは単なる思い込みのようなものなのか、実際に似てくるのか本当のところはどうなのか気になりますよね。
そこで今回は、犬の性格について掘り下げてみましょう。

犬の性格はどうやって決まる?

犬も人と同じように当然色々な性格があります。神経質・臆病・わがまま・友好的・頑固など、書き出したらきりがありません。
この性格は、一体いつどのように決まっていくのでしょうか、4つの要因を紹介していきましょう。

犬種によるもの

犬の性格は犬種によっても違いはあります。但しこれは、「この犬種はこの性格です」と言い切るものではなく、あくまでも「このような性格であることが比較的多い」というレベルのものです。
当然同じ犬種でも性格が全く違うことは珍しくなく、兄弟犬同士であっても1匹は活発でやんちゃなのに、もう1匹は臆病ということもあります。
その犬種が元々持つ気質のようなものが性格に反映されることは勿論ありますが、それだけで性格が確率されることはほぼありません。

親からの遺伝によるもの

犬の性格の半分は、親犬からの遺伝的要因で決まるといわれています。これはその体格や毛の色が遺伝するのと同じで、持って産まれたものとなります。
特にセロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質は遺伝的要因が強く、それぞれの犬種が持つ気質にも大きく関係しているとされています。犬種ごとに性格が違うと言われるのは、この点が反映されているのかもしれません。
また、衝動性・攻撃性・服従性もこの神経伝達物質が大きく関わってきますので、これらも親犬から遺伝するとされています。

子犬の時に育った環境

犬の性格形成に大きく影響を及ぼす要因のなかに、子犬の時期にどのように育ったかということがあります。
生後二ヶ月位までの間に、母犬は勿論のこと兄弟犬と共に過ごしていくなかで、犬はこの先生きていくうえでとても重要となる犬の社会性を学びます。

この社会性がしっかりと身に付いていないと、攻撃的な性格になってしまったり、その逆に臆病な性格になってしまったりすることがあります。
早い段階で母犬や兄弟犬から離されてしまった子犬を飼育するのであれば、飼い主さん自身が母犬に代わり様々な物に触れさせ、色々なことを経験させながら、しっかりと社会性を学ばせる必要があります。

育っていくうえで経験したこと(環境、社会、飼い主など)

犬の性格は、先に紹介したように遺伝的要因や子犬の時期の育ち方によってベースができていきます。
その後どのような性格に確立されるかは、飼い主さんの育て方や接し方、更に飼育環境が大きく関係してきます。
室内ばかりで過ごし外の世界や家族以外の人とあまり接することなく育った犬は、臆病で神経質な性格になることもあります。また、常に厳しく叱られて育った犬は、攻撃的になるかその真逆に常にビクビクしているような性格になってしまうこともあるようです。
常に愛情を持って接していけば、犬も同じように愛情深い犬に育っていってくれます。

飼い主さんの性格が犬の性格に影響する

犬は、常に自分に愛情を持って接してくれる飼い主さんの行動を本当によく見ています。そして、大好きな飼い主さんに少しでも近づこうという思いが自然と芽生えるようです。
そのため、常に明るく元気いっぱいの飼い主さんの元で育った犬は、同じように明るく元気いっぱいな犬に育ち、穏やかで物静かな飼い主さんの元で育った犬は、同じように物静かな犬になることが多いです。
神経質で些細なことでも怒鳴り散らすような飼い主さんの犬は、やはり些細なことで攻撃的に吠えたりするようです。
犬は飼い主さんの良い面も悪い面も、自分の性格として吸収してしまうところがあるといわれていて、まさに鏡のような存在です。

自分に似た犬を選んでいることも

ある心理学者が、犬と飼い主さんの組み合わせを知らずにマッチングさせる実験を行ったところ、かなりの高確率でマッチングに成功する結果が出たそうです。
これは、純血種の犬のみを使用しての実験だったのですが、髪の長い人は長毛の犬を選び、身体が大きく体重も重い人は、同じようにどっしりとした犬を選んでいる傾向が見受けられたそうです。
自分と同じ目の色を持つ犬を選ぶ人も多く、これは無意識のうちに自分と似ている物に親近感や安心感を持ち、ついそのような犬を選んでしまうからだそうです。

愛犬の性格が飼い主さんに影響することも

飼い主さんの性格が犬に影響をすると紹介しましたが、実はその逆もあります。犬に強く愛情を注いでいる人ほど、その傾向は強くあるようです。
犬の性格の半分は、遺伝的要因で決まってくるとしました。とても活発な遺伝子を持つ犬を飼った場合、犬がたくさん外で遊びたがれば、飼い主さんはその希望を叶えようと外に連れ出すようになり、自然と自分も外に出て人と接する機会も増えるでしょう。
内向的だった飼い主さんが犬に連れられて外に出るうちに、犬がきっかけで友人が増え社交的になったというのはよくある話です。

当然その逆もあり、家でゆっくりと過ごすのが好きな犬であれば、飼い主さんも室内で犬とゆっくり過ごすようになり、外出は減ったという話もよく耳にします。
これらのことから、お互いに影響を与えあっていることが分かります。

顔まで似てくることも!?

同じ環境下で長く一緒に生活をしていれば、他人同士でも何となく似てくることはよくありますが、実はこれは犬にも当てはまります。
特に犬は飼い主さんの行動や仕草をよく見ていますので、端から見ると雰囲気がなんとなく似てくるのは当然のことかもしれません。
それに元々は、自分になんとなく似ている犬を無意識に選んでいる確率が高いのですから、顔も似てくることがあっても、なんら不思議なことではないのかもしれません。

まとめ

犬は飼い主に似てくるのか?ということを、紹介してきましたがいかがでしたか?
愛犬が自分に似ていると言われるのは、どんな飼い主さんでも嬉しいものではないでしょうか。
例え人と犬であっても、一緒に生活をしながらお互いが愛情を持って接していれば、自然と波長が合ってくるのは不思議ではありません。
その波長が合った結果が、性格や見た目の雰囲気が似てきたということに繋がっているのかもしれません。