犬のマッサージ「テリントンTタッチ」とは?

健康

ワンちゃんに行う「Tタッチ」というマッサージをご存知ですか?
初めて聞く方も多いのではないかと思いますが、最近では犬のしつけ教室や動物病院でも教えてくれるところが増えてきているようです。そこで今回は、これから更に広まっていく可能性のある「Tタッチ」について、紹介していきたいと想います。

ワンちゃんのテリントンTタッチマッサージとは?

テリトンTタッチとは、世界的に有名な馬のトレーナである、リンダ・テリントン・ジョンズによって考案されたもので、正式名称は「テリントンTタッチメソッド」と言います。 このテリントンTタッチメソッドは、愛犬に対して常に優しさと理解する心を持つことを理念としています。 現在では、動物に携わる職業につく為の学校やアニマルホリスティック協会で、様々な効果のある「Tタッチメソッド」の講習を取り入れているようです。

テリントンTタッチマッサージはどんな効果があるの?

テリントンTタッチには、犬に行うことで様々な効果があると言われています。

  • ストレス軽減
  • 健康増進
  • 集中力アップ

代表的なものとして、この3つが挙げられます。 犬はストレスが軽減されることで気持ちにゆとりができ、本能のままに動くのではなく自分で考えて行動をするようになっていきます。また、自分で考える力が付くことで集中力が高まり、学習能力が自然とあがっていくのでしつけにも良い影響が出るとされています。 テリントンTタッチを日常的に行っていくと、犬が精神的にも安定していくと言われていますので、その結果自然と免疫力があがり健康増進に繋がっていくようです。

テリントンTタッチをするときのポイントと注意点

テリントンTタッチは、Tタッチマッサージという言い方をすることも多いのですが、ツボなどを指圧して筋肉のコリなどを改善するマッサージとは大きく違います。

実際にTタッチを行う時には、力はほとんど入れません。力加減を分かりやすく表現すると、自分のまぶたを指で押した時に押されている感触はあるけれど痛くないレベルの力です。

そのくらいの強さの力で、皮膚の表面ではなくもう少しその下のほうでありながら、もっと下にある筋肉よりも上の辺りを押すような感覚で行います。 テリントンTタッチに慣れるまでは、力加減などを気にし過ぎるあまり飼い主さんのほうも少し肩に力が入ってしまうことが多いようです。

そうすると、犬の方もそれを感じ取って身構えてしまいますので、飼い主さんも犬もお互いがゆったりとした気持ちの時に、少しずつ慣らしていくのがポイントです。 最初のうちは、いつもと違う触られ方に犬が嫌がる素ぶりを見せるかもしれません。そのような時には、無理に捕まえて継続するのではなく、一度中断をしてまた気持ちが落ち着いてからチャレンジするようにしてください。 無理矢理に行ってしまうと、その行為自体に拒否反応を示すようになり逆効果になってしまいます。

テリントンTタッチの3つの種類と方法

テリントンTタッチの基本は、円を描くような動きとなります。そして通常のマッサージのように皮膚を押すというよりも「皮膚を動かす」というイメージで行います。 テリントンTタッチにはいくつか種類があるのですが、そのなかでも基本となるタッチの方法を3つ紹介します。

クラウテッドレパード

犬の頭や背中など身体の上に、手のひらを浮かせる感じでそっと置き、次の手順で動かすようにしてください。

  • 親指を軸にして、他の4本の指は揃え指の腹を犬の皮膚にあてる
  • まぶたを押しても痛くない程度の強さを意識する
  • その強さを保ちながら、4本の指で円を描くように時計回りに皮膚の上を動かしていく

円を描くスピードは、1周プラス1/4周を約2秒間で行える程度です。

1周プラス1/4周とは、例えば軸となる親指が時計でいう6時の位置にあり、4本の指もそこからスタートしたとします。 指は時計周りに動かしますので、6時⇒9時⇒12時⇒3時⇒6時⇒9時まで戻るということです。 これを軸となる親指を少しずつ動かしながら、頭から尻尾まで行います。

この時空いているほうの手は、犬の身体を支えるように優しく添えます。あくまでも添える程度で、犬が動かないように抑えるようなことはしないでください。 嫌がっているようであれば、すぐに止めて自由にさせてあげるようにし無理強いはしないようにします。 指を動かす時のコツとしては、軸となる親指には気が付かないうちに力を入れてしまいがちなのでそこに気を付けることと、4本の指は人差し指の強さに集中するようにすると、他の3本も自然とそれにそって動くようになります。

ラマのTタッチ

ラマのTタッチは、クラウテッドレパードの応用編で指の腹ではなく指の背で行う方法です。 手を裏返しにしたら、指の関節部分を犬の身体に当てて同じように円を描いていきます。ラマのTタッチの場合には親指を軸として使用出来ませんが、円の描き方や力の入れ具合はクラウテッドレパードと同様に行います。

パイソンのTタッチ

先の2つとは違い、パイソンのTタッチは手のひらを平らにした状態で行います。

  • 手のひらを犬の身体の上に置く
  • 手のひら全体で触れながら円を描くのは難しいので、頭側が上で尻尾側が下とし、犬の皮膚を上方向へずらすイメージで
  • っくりと動かす
  • 上にずらした状態で数秒動きを止める
  • 元の位置に戻す時には、上にずらした時よりもゆっくりと時間をかけて戻す

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kai-k

愛玩動物管理飼養士・ドッグライフカウンセラー・動物介護などの資格を所有し、20年以上に渡る飼育経験とブリーダー経験を活かした、実体験に基づく記事作成を行っています。

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