2018/06/18

年々飼育頭数は減少?データで読み取るペット業界~2017年度~

一般社団法人ペットフード協会から2017年の飼育実態調査の結果がでました。
飼育実態調査より抜粋して報告します。

日本にいるワンちゃんは減少傾向

世間では猫ブームが到来して数年がたちます。実際に2013年以降より犬の飼育数は減少傾向になってはいましたが、それでも犬の飼育数は猫の飼育数を上回ってはいました。

ところが2017年10月の時点では、

猫の飼育数 約9,526千頭
犬の飼育数 約8,920千頭

このような数値になり、猫の飼育数が犬の飼育数を上回る結果が出ました。

犬種別飼育ランキング

次に全国で飼育されている犬種別のランキングですが、上位の4犬種に関しては2016年度より変化がありません。

全国の飼育数犬種別ランキング

1位:ミニチュア・ダックスフンド
2位:チワワ
3位:トイ・プードル
4位:柴犬

ただし、実際に飼育されている犬をみてみると、雑種が1位のミニチュア・ダックスフンドと同じ位の飼育頭数となっています。

また、ここ数年で「チワワとトイ・プードル」や「チワワとミニチュア・ダックスフンド」など他犬種の純血種同士を掛け合わせたミックス犬の人気が上昇傾向にあります。

20代~40代のワンちゃん飼育事情

20代~40代に照準を絞って、ワンちゃんの飼育事情やよく飼われている犬種、本当は犬を飼いたいのに飼えない理由などを掘り下げていきます。

飼育状況

猫ブームに押されて飼育頭数は多少減少傾向にあるものの、この年代では飼育意向には大きな低下は見られません。

飼育のきっかけは

・生活に癒しや安らぎが欲しかった
・ペットショップで見て欲しくなった
・以前飼っていたペットが亡くなった

などが挙げられます。

この年代で共通して望まれているサービスは、

・旅行中や外出中の世話代行サービス
・健康保険料や生命保険の減額サービス

が挙げられます。

旅行中でも大切なペットを安心して任せることのできるサービスや、ペットが病気にかかった時などに利用することのできるペット保険が減額になることを望まれている方が多数います。
ペットの治療費は高額になることが多いので、少しでもその負担を軽減するためにペット保険への加入を考える方は多いのですが、保険料も決して安いわけではないのでその負担を考えると加入しにくい傾向にあるようです。

よく飼われている犬種

この年代では、ミニチュア・ダックスフンドやトイ・プードルなどの小型犬がよく飼われています。
最近では、ペットも一緒に旅行に連れていったり、カフェなどに同伴させたりする方が増えてきていますので、活動的に動く年代では連れていきやすい小型犬が人気のようです。

飼いたくでも飼えない理由(多い順)

実際に犬を飼育したくてもできない理由は様々ではありますが、年代別にみる一番多い理由がこのようになります。

・20代 集合住宅に住んでいて、禁止されているから(30代:3位、40代:3位)
・30代 お金がかかる(20代:2位、40代:1位)
・40代 十分に世話ができない(20代:3位、30代:2位)

カッコの中に他の年代だとこの理由が何位になるのかを記載しました。
20代の若いうちは、アパートなどに住んでいる方が多くそこがペット不可の物件であれば飼育は叶わず、年齢が上がるに連れて今度は家族環境などに変化が表れ、子育てや教育にお金や時間を費やさなくてはならなくなるのかもしれません。

シニア世代のワンちゃん飼育事情

次に、シニア世代に照準を絞り同じように掘り下げていきます。

飼育状況

ペットの飼育意向の低下が著しいのが、50代と60代という結果が出ています。それを証明するかのように、実際の飼育状況数も50代の低下が最も高くなっています。ただし不思議と、70代での飼育状況数に変化はあまり見られません。

飼育のきっかけは

・以前飼っていたペットが亡くなった
・生活に癒しや安らぎが欲しかった
・家族や夫婦間のコミュニケーションに役立つと思ったから
・話し相手や遊び相手として欲しかったから
・運動不足の解消の為

シニア世代になると、20代~40代の方のきっかけに入っていた「ペットショップで見て欲しくなった」はなくなり、その代わりに「運動不足解消の為」という理由が入ってきます。

望まれているサービスについても、
・高齢で飼育不可能な場合の受入施設提供サービス
・飼育が継続不可能な場合の引き取り手斡旋サービス
などが挙がってきます。ここに意識の大きな違いが見受けられます。

年代が上がるに連れて、1日に散歩に出掛ける回数や、1回の散歩に掛ける時間の両方が増加していく傾向にあります。また、飼育に費やせる金銭的な余裕も生まれるため、散歩を共にして適度な運動をしながら健康的に過ごす方が多いようです。

よく飼われている犬種

シニアの年代になると、トイ・プードルなどよりも雑種や柴犬のほうがよく飼われています。小型犬ではミニチュア・ダックスフンドが最も多いようです。
特に50代以上の男性は柴犬を好む方が多いらしく、シニアの年代に近付くにつれ柴犬の飼育傾向が若干上がっていきます。

飼いたくでも飼えない理由(多い順)

飼いたくても飼えない理由についても、シニア世代になると大きく変わってきます。

・最後まで世話をする自信がない
・別れがつらい
・死ぬとかわいそうだから
・十分に世話ができないから
・以前のペットを亡くしたショックが癒えていないから

シニア世代になってくると、犬を飼育したい気持ちは十分にあっても、自分の健康に対する不安や別れがきた時の辛さなど心理的な要因が強くなってきています。

まとめ

一般社団法人ペットフード協会が調査した飼育状況のデータを抜粋して紹介してきました。
犬の飼育頭数は徐々に減ってきているのが少し寂しい限りではあります。
犬の飼育を望んでいるシニア世代の方が抱えている、心理的障壁をどのように取り除いてあげるのが今後の課題のようです。
安心して飼育することのできる環境を整えていくことで、飼育頭数が増加するだけでなく犬好きのシニア世代も犬を飼育しながら肉体的にも精神的にも健康的に過ごすことができるのかもしれません。