犬同士が楽しく遊んでいたのに、急に威嚇されたら驚きますよね。犬たちはどうして威嚇をするのでしょうか?犬の威嚇のしぐさや威嚇をする理由、その解決方法などをご紹介します。
犬同士のトラブルを防ごう!犬の威嚇はトラブル防止のサイン
お散歩中やドッグランなどで、初めて会ったワンちゃんやお友達のワンちゃんに、吠えられたりうなられたりしたことはありませんか?
犬は威嚇をして、事前に犬同士のトラブルを防ごうとしています。それを知らずに、うっかり威嚇をしているワンちゃんに犬を近づけてしまうと、思わぬトラブルになってしまいます。
犬たちが私たちに教えてくれている「危険」を回避するサイン。
威嚇の理由や威嚇のしぐさを探ってみましょう。
これは威嚇なの?犬が威嚇をするときのしぐさ
犬が威嚇をしている代表的なしぐさをご紹介します。
ただ、犬のボディランゲージ(しぐさ)は基本的に、犬のからだの一部だけを見て判断するのではなく、からだ全体の様子を見て判断をします。
それも踏まえ、犬が威嚇をしていると判断ができるしぐさをご紹介します。
こちらの顔を見ながら吠える・うなる
「ウー!」とうなりながら吠えられると、威嚇されている!と思いますよね。
ですが、犬がうなる場合は主に2つのメッセージが込められています。
【犬がうなる・吠える その1】
犬が顔を上げて吠えたりうなったりしている場合は、その犬が「恐怖」感じているためにうなったり吠えたりしていると考えられます。
これは、威嚇というよりも「怖いから近くに来ないで!」というメッセージと受け取っていいでしょう。
もちろん、この場合も犬同士を近づけることは望ましくありません。
【犬がうなる・吠えるしぐさ その2】
人の顔や対象のワンちゃんの顔を凝視し、うなったり吠えたりする場合は「威嚇」と考えてよいでしょう。
「これ以上、近づいたら攻撃するよ!」と教えてくれているのです。
顔にしわを寄せる
鼻先にしわを寄せて、うなったり吠えたりしている場合は、「威嚇」と考えてよいでしょう。
犬同士の距離で例えるなら、犬同士が近づくにつれ、鼻先のしわが深くなり、うなりもひどくなります。
犬同士を近づけてみて、相手のワンちゃんの鼻先にしわが少しでも寄るなら、それ以上近づけることはやめましょう。
歯を見せる
犬が怒っているしぐさで、一番想像しやすいものが「犬歯を見せてうなる」ことだと思います。
犬が歯を見せてうなっている場合、ドッグランなどで遊びがヒートアップしすぎたときなどに「いい加減にしなさい!」という意味で、歯を見せることもあります。
ただ、この場合も歯を見せている犬にとって、居心地が悪いなどよい状況ではないため、すぐにお互いの犬を離す必要があります。
他の犬に威嚇されたときの解決方法
ワンちゃんに威嚇された場合の解決方法をご紹介します。
威嚇されそうな雰囲気があるのなら近づけない
大切なことは、「威嚇している雰囲気がある犬に、自分の犬を近づけない」ことです。
犬によって気が短いコもいるため、威嚇と思われるサインを出して、すぐに攻撃に移るコもいます。
威嚇のしぐさかな?と感じたら、愛犬を守るためにも、犬同士を近づけないことをおすすめします。
威嚇をしている犬からゆっくりと遠ざける
遊びの途中で、急に威嚇と思われる行動にうつる場合もあります。
そのようなときは、できるだけゆっくりと犬同士を離しましょう。
飼い主さんがあわてて、大きな声を出しながら近づいたり、勢いよく犬のリードを引っ張ったりすると、お互いの犬が驚いてしまい、即座に攻撃行動に移行する場合もあります。
このような場合は飼い主さんにも危険があるため、ゆっくりと慎重に犬同士を離しましょう。
「大丈夫ですよ」は大丈夫ではないことがあります
どう見ても、相手のワンちゃんが威嚇のしぐさをしているのに、「近づけても大丈夫ですよ!」と言う方や、自分の犬を近づけてくる方がいらっしゃいます。
犬はしっかりと危険を表すサインを出しています。
このような場合は、愛犬を守るためにもその場しのぎのウソでも構わないので「うちのコ、今日機嫌が悪いから、また今度遊んでくださいね」などとお伝えし、犬同士の接触を回避しましょう。
犬が威嚇をする理由は?
なぜ犬は威嚇をするのでしょうか?一般的に考えられる理由をご紹介します。
近づいてほしくない理由がある
体調が悪い、相手の犬にとられたくないものがある(おもちゃや食べ物など)対象の犬が怖い、などさまざまな理由があります。
どのような理由でも、犬たちは近づいてほしくないために威嚇をしています。
また前章でも述べたように、遊んでいる最中にヒートアップしすぎために、威嚇することもあります。
この場合は、遊びを一度やめさせて、お互いをクールダウンさせる必要があります。
優位性が高い
優位性が高いコは、相手の犬よりも上に立とうとするため、威嚇をしやすい傾向があります。
もともと犬が持っている気質も関係しますが、子犬のころから自由奔放に育ててしまうと、いわば「俺さま」気質になってしまい、それが原因で優位性が高くなることもあります。
正しいしつけをするだけでも、「俺さま」な愛犬になることは防げます。
このように、基本的なしつけはとても大切なのです。
最後に
いかがでしたでしょうか。「突然、威嚇されて愛犬が噛まれた」という経験をされたことがある飼い主さんもいらっしゃると思います。
ですが、よく観察していると、犬たちは事前に、警告のサインをだしているのです。
愛犬を怪我やトラブルから守るためにも、威嚇のしぐさや理由を知って、愛犬を危険から守ってあげてください。
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