公開日
2020/09/29
更新日
2020/11/14

定期的に犬も健康診断を受けよう

愛犬の健康診断をしっかり行っていますか?元気そうに見えていても、健康診断で思わぬ病気が見つかることもあります。病気の早期発見、早期治療は、犬の寿命にも関わってきます。検査内容や費用など、犬の健康診断についてご紹介します。

定期的な健康診断で愛犬の健康状態を確認しよう 

人も犬も健康診断は大切なものです。健康診断を行うことでからだの異常を早期発見することや目には見えない病気に気が付けること、健康だということを確認することができます。 

日頃、動物病院を受診する機会のない健康な犬も、毎年の狂犬病予防注射や混合ワクチン接種の際、フィラリア予防薬の検査時期や投与する時期、ノミダニ予防薬を購入する際などに、健康診断を行うとよいでしょう。 

フィラリアの投薬を始める前に採血をして、フィラリアに感染をしていないか簡易検査を行いますが、このとき一緒に血液検査をすると血液検査の料金がお得に受けられるキャンペーンを行う動物病院もあります。 

愛犬の健康状態を把握するためにも、定期的な健康診断や血液検査を可能であれば、受けておいた方がよいでしょう。 

犬の健康診断で行われる検査の内容はさまざま 

犬の健康診断では、さまざまなコースを設けている動物病院があり「ドッグドック」や「ペットドッグ」「春・秋(季節)の健康診断」「定期健康診断」など呼び方は動物病院によってさまざまです。 

犬の健康診断を受けるメリット 

病気の早期発見 

健康診断を受けることで、症状が出ていなかったような病気を早期に発見できることがあります。 病気は早期に発見し治療を開始することで、治療の際に犬にかかる負担を軽減することが出来ますし、治療費も抑えることができます。 

生活習慣の改善 

特に気になる病気が見付からなかったとしても、肥満ややせ過ぎなどの判断もしてもらうことができます。肥満は別の病気を引き起こしてしまうこともあるので、診断をきっかけに食生活などを改善し病気予防をすることが可能となります。 

また、やせ過ぎの場合は免疫力低下などの心配も出てくるため、食生活の改善が必要になる場合があります。 

安心感が得られる 

健康診断の結果、特に何の異常が見付からなかった場合には、健康であることが分かり安心感が得られます。 

基本の健康診断の流れ 

犬の健康診断の検査内容は、その健康診断のプランによって変わります。一般的な健康診断は、身体測定、血液検査、糞・尿の検査などですが、より細かい検査を行っている動物病院や郵送で健康診断ができるシステムもあります。 

ドッグドッグの際に行う検査は、犬の年齢や過去の病歴などによって異なり、必要に応じてレントゲンや心電図、超音波検査などをする場合があります。 

検査当日の流れ 

まず事前に健康診断の予約を行います。検査当日は、朝食を抜く指示をする動物病院が多いので、前日は何時までに食べさせるか、午後の検査の場合の朝食はどうしたらよいかは、かかりつけ医の指示に従いましょう。 

飼い主への問診 

普段の様子や飼い主さん目線で気になることがないかを確認します 

体重測定など状態の確認 

体重測定と聴診、触診を行い、目・耳・口腔内のチェックを行いますが、この時点で特別な医療機器などは用いません。 

尿検査・便検査 

尿と便の検査を行います。尿検査では腎臓病や尿石症の有無などを確認し、便検査では寄生虫の有無や血便ではないかなどの確認を行います。 

尿検査は、室内犬の場合、ワイドサイズなど大きめのペットシーツを裏返して置き、その上で愛犬におしっこをさせて水溜りのように溜まった尿を、指定された採尿キットに入れるとよいでしょう。 

血液検査 

腎臓や肝臓が正常に機能しているか、貧血はないかなどの確認を行いますが、問診時の内容次第では、検査項目が追加される場合もあります。 

既往歴がある場合やシニア犬の場合など、より詳しい検査を行う場合 

年齢やライフステージなどに応じて、基本のコースや成犬コース、シニアコース、眼科検診などのコースが設定されている動物病院もあります。 

かかりつけの動物病院で検査をおこなう場合、事前に獣医師に相談をして、愛犬の既往歴などによって他にプラスしておいた方がいい検査があれば、レントゲンや超音波検査、心電図検査、眼科検査などを追加することもあるでしょう。 

血液検査などの基本の検査より、さらに細かく検査を行うドッグドッグでは、甲状腺ホルモン検査や眼底検査などが検査項目に入っているコースもあるなど、より愛犬の健康状態を知ることができます。 

郵送での健康診断は、専用の検査キットに愛犬の尿や被毛など指定されたものを送付します。検査内容は、一般的な健康状態からガンのリスクなど、コースによりさまざまな検査ができるものがあります。 

健康診断を行う犬の負担について 

一般的な健康診断は、麻酔を使うものがほとんどないため、麻酔を使わない検査のみを選べば身体的な負担はほぼありませんが、半日入院になるなど、愛犬のメンタル的な負担はゼロではないため、検査を終えて帰宅した後は、愛犬の様子をしっかりと観察してあげてください。 

犬の健康診断の頻度は1年に1~2回年齢に応じて行うと安心 

犬の年齢を考える時、人間の60歳くらいに相当する年齢からシニア期に入ると考えたとすると、小型犬では9~11歳、中型犬では8~9歳、大型犬の場合は7~8歳となります。ただ、新陳代謝機能や免疫力などが徐々に低下してくるのが平均的に7歳頃と言われていることから、一般的には7歳くらいからシニア期に入ると考えられています。 

このことからも、犬の健康診断を受ける頻度は、一般的に1歳~6歳まで(成犬)は1年に1度、7歳~(シニア犬)は1年に2回受けたほうがよいといわれています。 

健康診断は、犬の生涯に1度だけやればよいものではなく、大切なことは健康診断を継続をして比較できるデータを集積することです。 

このため、愛犬の年齢に見合った頻度で継続して健康診断を受け、からだの状態を記録しておきましょう。 

犬の健康診断にかかる費用 

動物の医療は人の医療とは違い自由診療となっていますので、動物病院によって価格には異なり、犬の健康診断にかかる費用は、検査内容やワンちゃんの体重で変わります。

 一般的な相場は1万円前後で、さらにオプション検査をプラスしていくと2~3万円前後になるところが多いようです。 

動物病院によっては、いくつかのコースがあり検査内容と金額が提示されているので、支払う金額が明確で安心できます。 

ただし、注意点として、ドッグドックはペット保険が適応外のところが多いため、ペット保険に入っている方は加入している保険会社に確認することをおすすめします。 

愛犬の健康診断を受けてみた体験談 

ドッグパッドライターが実際に健康診断を受けた体験談をご紹介します。 

愛犬も健康診断を受けていて、かかりつけの動物病院で毎年フィラリアの投薬前に、フィラリア判定の検査ついでに血液検査をしてもらっています。 

愛犬は心臓病を患っているため、1日に飲む薬の量が多く、どうしても肝臓や腎臓の数値が上がってしまいます。検査結果を見ると「やっぱりよくないのか…」と落胆しますが、獣医さんから適切な対処法などのお話が聞けるので、愛犬の健康状態をしっかりと前向きに受け止められます。 

心臓病が分かった頃は、心臓疾患と肺水腫だけに気をとられ、他の臓器に影響があることなど考えてもいなかったのですが、健康診断を受けてみて他の臓器にも影響が出ることがわかりました。 

私にとって愛犬の健康診断は、愛犬が獣医さんと私に健康状態を伝える、静かな言葉のようなものだと思っています。 

獣医師が一つのチームとなって健康診断の重要性を飼い主に伝えています 

日本全国の獣医師がTeamとなって、ペットの予防医療と健康管理のために、ペットに優しい世界の実現を目指すプロジェクト「Team HOPE」では、ペットの予防医療のために、健康診断の重要性と必要性を飼い主に知ってもらう取り組みを行っています。 

「Team HOPE健康診断」は、診断項目が全国で統一されているので、犬の状態を把握しやすく、早期発見と早期治療につながります。 

詳しくはこちら 

Team HOPE 公式HP:健康診断

最後に 

健康な犬は、普段動物病院へ行く機会が少なく、健康診断の費用は安くありませんが、愛犬の健康は何にもかえられません。いつまでも愛犬に健康でいてもらうために、健康診断を定期的に受けることをおすすめします。