犬種別で毛の色の種類を知ろう!【ヨークシャー・テリア/ヨーキー】

雑学

ヨークシャー・テリアは子犬から成長とともに毛の色が変化する犬種です。愛玩犬として人気が高く、愛称は「ヨーキー」とも呼ばれ、絹のような毛を持つ外見の美しさから動く宝石ともいわれ、長く美しい被毛が特徴です。では、毛色はどのように変化をしていくのでしょうか?今回はヨークシャー・テリアの毛色の種類について紹介します。

ヨークシャー・テリアの毛色は成長とともに変わる?

ヨークシャー・テリアの毛色は成長とともに変わる?

ヨークシャー・テリアの毛の色は、子犬の頃から七変化するともいわれます。子犬の頃は、からだの全体が黒、または黒っぽい色で覆われていて「漆黒」といわれる毛の色をしています。

黒い毛の色から子犬の成長とともに顔まわり、胸、足と、徐々に毛の色に変化がみられ、根元からシルバー、ゴールド、ブラウンとそれぞれ変化して、最初にブラック&タンの毛の色となります。毛の色が変わる時期には個体差があり、成犬になっても毛の色に変化がみられるため、すべての子犬が生後何ヶ月から何色のタンになるという予測はブリーダーさんでも難しいといわれています。

成犬になり、2歳を過ぎた頃にはシルクのような長く美しい被毛となり、ダーク・スチール・ブルー&タン(ブラック&タン、ブラック&ゴールド、ブルー&タン)などに毛色が変化していきます。

ヨークシャー・テリアは、生涯を通して毛の色に変化がみられる犬種で、七変化の仕組みはまだはっきりわかっていませんので、子犬の成長とともに毛の色の変化を楽しみましょう。

関連記事:【犬種別かかりやすい病気】ヨークシャーテリア

ヨークシャー・テリアの毛色の特徴

ここからはヨークシャー・テリアの毛の色をそれぞれみていきます。
JKC(一般社団法人ジャパンケネルクラブ)公認のカラーはダーク・スチール・ブルー&タンのみとなっていますが、公認カラーの他にも、色の変化に伴ってさまざまな毛の色になることもヨークシャー・テリアの特徴で、毛色が七変化するといわれる由来となっています。

ダーク・スチール・ブルー&タン

ヨークシャー・テリアの毛色の特徴

ヨークシャー・テリアの公認カラーはダーク・スチール・ブルー&タンのみとなっていて、頭部から胸、からだ部分と大きく分けると2色のカラーをしているところが特徴です。

ダーク・スチール・ブルー&タンはオクシパットと呼ばれる後頭部から尻尾の付け根までがブルー(青みがかったグレー・青灰色)の色で、JKCでは、後頭部から下の尻尾の付け根はフォーン(やや金色)、ブロンズといった茶色や金色などとは混ざってはいけないとされています。

頭や顔と胸の部分は根元が濃く、毛先に行くにつれて明るいトーンの色合いのある光沢なタン(黄褐色)を持つ毛の色が美しいとされています。
このように青みがかった被毛の美しさや光沢感から、ヨークシャー・テリアは「動く宝石」と呼ばれているのです。

タン

タン

JKCではダーク・スチール・ブルー&タンしか認められていませんが、タンのカラーを持つヨークシャー・テリアもいます。ただし、一般的にはダーク・スチール・ブルー&タンがスタンダードとされているため、色素の問題や遺伝性の疾患を持つ可能性も否定できないため注意が必要ですが、ドッグショーに出場しないのであれば、毛色がタンだから問題であるということはありません。

また、ヨークシャー・テリアの毛を短くカットした時や毛色が全体的に薄くなってきている時、色の変化の途中に、全身がほぼタン(黄褐色)のような状態になることもあります。

ブラック&タン

ブラック&タン

ヨークシャー・テリアの子犬は、全身がブラックの状態から生まれて、顔まわり、胸、足など徐々にタン(黄褐色)が増えてきて、ブラック&タンとなり大きくなっていきます。はっきりした濃さのブラック&タンは若い個体で多くみられ、だんだんシルクのようなブルーの入った色に変化します。

ブラック&ゴールド

ブラック&タンから毛の色が変化している時にみられる毛色です。毛の色に光沢感が出てきて根元の毛に変化がみられ、黒かった毛はシルバーのような毛の色に、茶色や赤みのある茶色といったタンの部分はゴールド(黄色がかった茶色)の毛の色になっていくことで、ブラック&ゴールドとなります。

ブルー&タン(スチールブルー&タン)

からだの黒い部分や灰色の部分が青く見えるので、ブルー(スチールブルー)と呼ばれます。スチールブルーはヨークシャー・テリアに特有の毛の色です。ブルーには、明るいトーンのライトスチールブルーと、暗いトーンのダークスチールブルーがあり、同じブルーでも濃淡の違いで印象が全く異なるものとなります。

同じくタン(黄褐色)の中にも明るいトーンのライトタンと暗いトーンのリッチタンの種類があり、個体の毛の色の変化の段階によっても異なるため、ブルー&タンの毛の色は1つではありません。共通している点は、毛が光に当たると青みがかったブルーやシルバーのように見えることです。

ブルー&ゴールド(スチールブルー&ゴールド)

ブルー&ゴールド(スチールブルー&ゴールド)

ブルー&タンよりもゴールド(黄色がかった茶色)に近い、濃い色味を持つのがブルー&ゴールドです。ブルー&タンと同じくトーンによって毛の色はさまざまなので、明らかにゴールドの部分がブルー&タンより濃い場合以外は、厳密にはブルー&タンとの判断がつきにくいです。色味の違いはあっても毛先に向かうにつれて光沢感があることは共通しています。

まとめ

ヨークシャー・テリア(ヨーキー)といえば、美しい被毛が特徴の犬種

ヨークシャー・テリア(ヨーキー)といえば、美しい被毛が特徴の犬種です。しかし、美しい被毛を保つためには、日頃のブラッシングなどのお手入れは欠かせません。また、定期的にカットをしないと毛は伸び続けます。

お手入れをサボると毛が引っかかってしまったり、通気が悪くなって皮膚病にもなりやすくなります。十分なお手入れができないのであれば、ロングコートやフルコートの被毛でなく、カットしてあげることを選ぶのも愛犬のためでしょう。

ヨークシャー・テリアの毛の色は、毛の根元から変わっていきます。このため、バリカンやハサミでカットすることで、愛犬の毛の色がガラっと変わることもあります。愛犬の生涯を通してヨークシャー・テリアの特徴である美しい被毛を育てる、見守るような気持ちで毛の色の変化を楽しみましょう。

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ドッグパッド編集部

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