公開日
2020/10/17
更新日
2020/10/19

犬を飼うと必要になる費用について

犬を飼うとかかる費用はどのくらいかご存知ですか?犬を迎え入れる際には、必ずかかる費用がどのくらいなのか、そして、日々の食費や獣医療費など愛犬の生涯にかかる費用はどれくらいなのかを、予想外の出費も踏まえしっかりと確認しておきましょう。

命ある犬を家族に迎え入れてからこんなにかかるなんて知らなかった、支払えず犬を飼えなくなったでは済まされません。

犬を飼うまでにかかる費用の内訳

犬を飼うまでにかかる費用 狂犬病予防注射 畜犬登録 購入費 譲渡費 準備

犬は命ある動物なので初期費用という言葉に違和感があるかもしれません。しかし、犬を飼うということは、ただ可愛いからだけでは解決できないひとつの問題として「お金がかかること」が挙げられます。犬を飼うまでにかかる費用や必要な物品の金額を確認して、どのくらいかかるのかをきちんと把握した上で、さらに日々の生活費などの犬の飼育費を算出しなければなりません。

犬を迎える際にかかる購入費用

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犬をペットショップやブリーダーから購入する場合

犬をペットショップやブリーダーから購入する場合は購入費がかかります。犬を飼うまでに用意する大きなお金は「犬の購入費」となるでしょう。金額は購入場所によってさまざまで、平均は12~13万円程度ともいわれますが、数万円~数十万円かかる場合もあります。

譲渡会などで保護犬を譲渡してもらう場合

保護犬は、無料譲渡を行っているところも多いですが、保護活動を行っている団体の方針によっては、保護犬にかかった治療費など経費の一部を新しい飼い主さんに請求するケースもあります。

保護した犬にそんなにお金がかかるの?と思われる方もいるかもしれませんが、健康な犬を保護する場合もあれば、病気にかかっている犬もいます。また、シェルターなどで保護している犬の数が大きければ、食費も予防注射代も医療費もかかるので、命がある以上動物を飼育するにはお金がかかるということは理解しておきましょう。

ただし、ごく稀に善良な保護活動の上の請求でなく、悪徳な活動を行っている人もいるので気をつけなければなりません。

無料で譲渡を行うと責任感を持ちにくい、タダでもらえるという手軽さからまた保護した犬や猫が簡単に捨てられたり虐待されてしまう可能性があるという考え方から、保護活動に賛同して会員となることを条件としていたり、任意で寄付金をお願いしている団体もあります。

犬を迎え入れる3つの方法を詳しく解説!

犬の登録費用とワクチン代

犬の登録と狂犬病予防注射、鑑札 混合ワクチンの接種

犬を飼うまでに必ず用意しなければならない費用が「畜犬登録費」「狂犬病予防注射費」「狂犬病予防注射済票交付手数料」です。

日本で犬を飼うには、犬に狂犬病予防注射を行い、家にやってきた日から30日以内に市町村に畜犬登録を行わなければならないことが法律で定められています。(生後90日以内の子犬の場合は、生後90日から30日以内に登録しなければなりません。)

畜犬登録は、生涯に1度だけ行われる登録で、1頭につき1つの登録番号の入った鑑札が交付されますが、この手続きに1頭約3,000円かかります。狂犬病予防注射は約3,000円前後、狂犬病予防注射済票交付手数料550円の費用がかかり、狂犬病予防注射は毎年1回の接種を行われなければなりません。

さらに、さまざまな感染症や伝染病からワンちゃんを守るために、子犬には生後数回に分けて混合ワクチンを接種させる必要があります。ワクチンの種類(2~10種など)や動物病院によって価格は異なりますが、通常は5~8種のワクチンを接種することが多く、かかる費用は5,000~10,000円程度となります。混合ワクチンは任意のものですが、伝染性のある病気が発生することも考えられるので、予防のためにも接種は必要です。

必要な犬グッズを揃えるためにかかる費用

必要な犬グッズをそろえるのにかかる費用

犬を飼うまでに揃えておくべき犬グッズはいくつかありますが、ハウスとトイレトレー、トイレシート、サークル、食器は必ず必要なものとなります。その他にも100円均一ショップで購入できるものから、専門的なものや高機能なものまであります、また小型犬と大型犬とではそれぞれ金額は異なり、大型犬の方が費用がかかる傾向にあります。

  • ハウス約2,000~30,000円
  • サークル・ケージ約3,000~15,000円
  • トイレトレー約1,500~7,000円
  • トイレシート(ペットシーツ)約1,200~1,500円
  • 食器(ご飯皿、水皿)約500~3,000円
  • ブラッシング用品約100~3,000円
  • 爪切り約600~3,000円
  • お散歩グッズ(首輪、リード)約100~5,000円
  • シャンプー類約1,000~7,000円

犬を迎える準備!揃えるべきグッズを紹介

ドッグフードの初期購入代

今まで食べているドッグフードを確認して用意してあげるとよいでしょう。

犬を家族に迎える日までに、ワンちゃんが食べる食事を用意しておくことも大切です。ドッグフードの価格はピンからキリまであります。また小型犬から大型犬の子犬まで、子犬の大きさによっても食べる量が変わるので、費用は大きく異なります。

平均すると1kgあたり約500~1,500円の価格帯のドッグフードが多いです。食べる量にもよりますが、最初は大きな袋を購入せず、3~5kg程度で様子をみると良いでしょう。

今まで食べている食事内容、ドッグフードのブランドや種類、与えている状態はカリカリやふやかしなどどんな様子か、ドッグフードの他に粉ミルクを使っているのかなどをペットショップやブリーダーさんに事前に聞いておきましょう。

たとえ、どうしても食べさせてあげたいフードがあったとしても、今まで食べていたものを全く違うものに変えて子犬に与えると下痢などの体調不良を起こしやすくなります。

これから与えたいドッグフードを探しておくことも大事ですが、まずは子犬の体調を第一に考え、徐々に慣らしながら食事内容を切り替えていくことをおすすめします。

最初にかかる合計金額は約14~20万円!しっかり準備しておきましょう

犬を飼うまでにかかる費用の内訳を合計すると、ペットショップやブリーダーで犬を購入した場合、最低でも14万円かかる計算となります。この他に可愛いワンちゃん用グッズやおもちゃ、抜け毛や防寒対策の洋服、おやつなどを足すとさらにお金がかかります。

犬を飼ってからかかる毎月、毎年かかる費用の内訳

犬を飼ってからかかる毎月、毎年かかる費用はどれくらいかを確認しておきましょう。

次に愛犬を家族に迎えてからかかる費用についてみていきましょう。犬と暮らすには食費や消耗品、獣医医療費、ペット保険など、人間の生活費と同じようにお金がかかります。

ドッグフード購入費用

ドッグフードの価格は幅広い価格帯がありますが、月々約5,000~8,000円程度のお金をかける飼い主さんが多いようです。大型犬になるほど食事の量が多くなるので金額は上がります。

原材料にこだわった高級なドッグフードを継続してあげることができればよいですが、ドッグフード選びは続けられるものであることが大切です。激安なドッグフードの中には、愛犬の健康に良くない保存料や着色料、香料などたくさんの添加物が入っているものもあります。できるだけ犬のからだを考えた品質のドッグフードを選んであげることも愛犬のためです。

トイレシート

犬を飼ってからかかる消耗品といえばトイレシート(ペットシーツ)が挙げられます。室内犬の場合は、トイレシートは必須アイテムとなるでしょう。犬のおしっこの量も犬種によって大きく異なります。

小型犬であれば薄型のレギュラーサイズでも大丈夫ですが、大型犬の場合は吸収しきれずに漏れてしまうので、厚さは中厚型や厚型、サイズもワイドやスーパーワイドの大きさが必要となるでしょう。

老犬になると失禁をしてしまう場合もあるので、おむつが必要になったり、より多くトイレシーツを消費するため、費用も多くかかります。

200枚で1,000円程度、88枚で1,500円程度など、製品やメーカーによって価格は異なります。ホームセンターの目玉商品での特売は、通販で購入するよりもお買い得に購入できる場合もあります。

シャンプー/トリミング

ペットを飼ってから必要となるのが、愛犬のシャンプーです。自宅のお風呂場で洗う場合や小型犬の場合は専用のバスタブなどでシャンプーを行いますが、暴れてしまい洗えない、上手に乾かせない、時間がない、可愛く仕上げたいという場合は、トリミングサロンにお願いする飼い主さんも多いです。

自宅シャンプーの場合

自宅で犬のシャンプーを行うことができますが、洗ってから拭いて、乾かしてと体力を使う作業になります。抜け毛が多い犬種の場合は、普段飼い主さんが使っている人間用のドライヤーを使うと、毛を吸い込んでドライヤーが壊れやすくなるので、犬用のドライヤーを使うことをおすすめします。

トリミングサロンの場合

愛犬のトリミングにかかる費用は、犬種によって価格が異なります。小型犬よりも大型犬、ケアが大変な犬種は価格が高くなります。だいたい3,500円から8,000円が相場です。

おやつやおもちゃ

おやつやおもちゃの価格も幅広い価格帯があります。ドッグフード同様に添加物が入っているおやつもあれば、無添加の安全なおやつもあり、値段は異なります。1袋500~1,000円程度の金額が相場です。犬の健康を考えると安心安全のおやつを選ぶことをおすすめします。

おやつやおもちゃは人間にすると嗜好品のようなものかもしれませんが、愛犬とコミュニケーションを取るために必要なアイテムともいえます。

おもちゃは、タオルを縛っておもちゃにしたり、100円均一のペットグッズを購入することで節約することもできます。1つ380円~3,000円程度が犬用おもちゃの相場です。

ペット保険代

ペットの突然の病気や怪我にかかる費用は急な出費です。ときには緊急手術など高額になる場合もあるので、万が一のためにペット保険に加入しておくと安心ですが、月払いで加入した場合、数百円~数千円の費用がかかります。

犬と暮らすために毎年かかる費用

犬と暮らすために毎年かかる費用は狂犬病予防注射や混合ワクチン、フィラリア、ノミダニ予防などです

毎月の生活費の他に毎年かかる費用もあります。

狂犬病予防接種、狂犬病予防注射済票交付手数料

狂犬病予防接種は、毎年必ず1回接種させなければならないものです。狂犬病予防注射は約3,000円前後、狂犬病予防注射済票交付手数料550円の費用がかかります。

混合ワクチン

さまざまな感染症や伝染病からワンちゃんを守るために、混合ワクチンを接種させる必要があります。通常は5~8種のワクチンを接種することが多く、年に1度のワクチン接種が推奨されていますが、海外では日本のように1年に1度接種するのではなく、その土地の流行の病気に対応したり、抗体価検査を行った上で必要なワクチンを接種するという方法を取るケースが増えてきているようです。

かかる費用は5,000円~10,000円程度となります。混合ワクチンは任意のものですが、伝染性のある病気が発生することも考えられるので、予防のためにも接種は必要です。

フィラリア予防

フィラリア予防薬は、愛犬を感染症から守るために必要なものです。価格は動物病院やメーカーによって異なります。からだの大きさでお薬の量と金額が変わるため、5,000~15,000円程度の費用がかかります。

ノミ・ダニ予防

ノミやダニが原因となって、愛犬が感染症や皮膚炎を起こすこともあります。ノミやダニはペットだけでなく、人間にも感染して人獣共通感染症を引き起こす可能性があるため、ノミやダニが多い季節(一般的に気温20度以上で生息)はしっかり予防を行いましょう。

体重によって容量と価格が異なり、年間で4,000~20,000円程度の費用がかかります。

健康診断費用

ペットの健康のために忘れずに行うべきことが健康診断です。最近は「ドッグドッグ」と呼ばれる健康診断を行っている動物病院も多いです。

健康診断の費用は数千円~数万円かかりますが、病気の早期発見につながることもあります。狂犬病予防接種やフィラリア検査、混合ワクチンの接種を行う際に血液検査を行って、健康状態を把握するのもおすすめです。

ペット保険代

ペット保険の費用は、人間と同じく犬の年齢が上がると掛け金が高くなる商品が多いです。生涯に1度も大きな病気をしないでいてくれることが何よりですが、病院通いが多い犬の場合は、ペット保険に加入していると安心して診察してもらうことができるでしょう。

その他にかかる費用

去勢避妊手術の他にも突然の病気やケガなど予測していない獣医療費がかかる場合もあります。

毎月の生活費や1年にかかる費用の他に、手術代や予測されていない費用がかかる場合もあります。

避妊手術・去勢手術

避妊・去勢手術を行っていない犬は、オス・メスそれぞれ生殖器に関わる病気になるリスクが高くなります。犬に繁殖をさせるつもりがないのであれば、避妊手術・去勢手術を行うことで、望まない繁殖や病気から愛犬を守ることができます。

手術にかかる費用は、メスの避妊手術の方が高額になるケースが多いです。犬種や犬の大きさによって麻酔の量などの金額が異なります。

他にも、動物病院によっても手術の方法や日帰りや入院日数、抱えている持病や事前検査によっても価格は変わる場合があるので、かかりつけの動物病院に確認することをおすすめします。

オスの去勢手術の場合20,000~35,000円、メスの避妊手術の場合30,000~60,000円程度の動物病院が多いようです。自治体や地域の獣医師会などの団体によって助成金を行っている場合もあるので、お住まいの地域を確認するとよいでしょう。

【獣医師監修】犬の避妊・去勢手術について

怪我や病気をした時の医療費

大切な愛犬が、怪我や病気にはなって欲しくありませんが、皮膚のトラブル、ケガ、膀胱炎、風邪、嘔吐、下痢、事故などさまざまな理由で動物病院に駆け込まなければならないこともあるでしょう。

病気や怪我の治療費用は年間7~10万円以上かかるとの報告もあるので、ペットを飼ってからの思わぬ医療費がかかることを認識しておく必要があります。

介護にかかる費用

子犬だった時期から年月が過ぎ、愛犬がシニア期を迎えると、介護が必要になることもあります。寝たきりになった老犬は、ペットシーツやおむつも多く使うようになりますし、介護用品などにもお金がかかります。

病気によって若い犬でも寝たきりになることもあるので、介護にかかる費用は一概にはいえませんが、治療費と合わせるとかかる費用は多くなります。

小型犬よりも大型犬の方が費用はかかる?

犬には小型犬から大型犬までたくさんの犬種があります。食べ物や生活用品、獣医療費を含めて小型犬よりも大型犬の方が費用はかかります。与えるドッグフードの価格や病気を抱えている場合にもよりますが、年間にすると小型犬と大型犬では、5~10万円以上の差が出てくることもあるでしょう。

犬の生涯でかかる合計金額は約350万円!しっかり準備しておきましょう

大手保険会社アニコムが行った調査では、年間で犬にかかる費用は約31万円(出典:アニコム ペットにかける年間支出調査 2019)というデータを元に計算すると、犬の平均寿命が10~13歳といわれていることから、31万円×10~13=310~403万円、平均して約350万円が犬の生涯に費やされている金額となります。

特に大型犬の場合は、食費、避妊去勢手術やその他の医療費などをトータルで考えるとこれくらいの金額がかかるケースもあると把握しておくべきです。人間も同じですが、いつ病気になったり怪我をするかわかりません。犬を飼うにはお金がかかるということを認識しておくことが大切です。

犬と暮らすために必要な費用をしっかり把握しておこう

犬を家族として迎え入れてからは、日々の食事代、狂犬病予防接種、混合ワクチン、フィラリア予防、ダニ・ノミ予防、医療費、健康診断、後の避妊去勢手術代、ペットシーツ、冷暖房費、ペット保険、犬種によってはトリミング代など、さまざまな費用がかかります。

犬を飼うまでにかかる費用とこれからペットにかかる費用を算出してから、犬を適切な環境で飼うことができるのかを考えてください。責任と覚悟を持ってペットを迎え入れることは、当たり前のことです。命あるペットを家族に迎え入れてから、かかる費用を知らなかった、無責任に飼えなくなったではすまされません。