飼いたい犬種選びの時、自分が気に入っても、家族の同意が得られるわけではありませんので、そのあたりも苦労するポイントかも知れません。今の自分たちのライフスタイルに合わせて、或いはワンちゃんを迎えたら、どんなライフスタイルを理想とするのか、そこを良く考えて具体的な候補を2~3犬種選んでみて吟味するのも良いですね。
私の友人がよく言います「No dog,no life!」。それほどワンちゃんと共にするライフスタイルになると嬉しいですね。
犬種選びは、犬を飼う目的とサイズを考えよう
ワンちゃんを飼いたい!そう思う方の殆どは、「可愛い!」とか「カッコいい!」とかの比較的単純なインパクトを受けて飼いたくなるケースに近いようです。
それが、初めて犬を飼い始めるとなると、その犬種が扱いやすく、世話もしやすいことを選択する条件に含めることが、人も犬も幸せになれる大きな第1歩というのは過言ではないでしょう。
あとは、具体的な目的をもって犬を迎えたい場合、例えば「ディスクドッグを一緒に始めたい」とか「一緒にキャンプに出かけたい」「毎日のウォーキングパートナーにしたい」などがあるなら、相応しい犬種選びも違ってきます。
それと、大事なのは犬のサイズ。住宅事情に合った選択は一緒に暮らしていく上でも大切な要素です。
今回は私の独断ではありますが、参考までにお奨めする犬種をいくつかあげてみましょう。
小型犬
サイズが小さく、リードコントロールで扱いも何とかなってしまいますので、初めて犬と暮らす方にはお奨めです。しかし、楽しい毎日を過ごすためにも「呼び戻し」や「待て」は出来るようにしておくと更に良いですね。
(1)トイドッグ・コンパニオンドッグ(愛玩犬)から選ぶ
①トイ・プードル
このグループ内では、圧倒的に訓練性能も運動能力も高い犬種です。見た目の可愛らしさもあり、その華奢な体躯からは想像できないほどの走力もあります。そのギャップがたまりません。本気になれば、ドッグスポーツでも活躍できる実力派です。
②ボストン・テリア
その愛くるしい表情は群を抜いています。走り方や仕草も可愛く、ほのぼのとした雰囲気で癒やしてくれます。最近、公園等でもよく見るようになり、市販のグッズ類も増えた気がします。
(2)ダックスフント(獣猟犬)
そのユニークなスタイルと可愛らしい容姿は知らない方は少ないでしょう。特にミニチュアサイズに高い人気があります。しかし、もとは猟犬の仲間ですので、アウトドアではとても活発に動くのが好きです。
(3)テリア(小獣猟犬)から選ぶ
①ジャックラッセルテリア
見た目の可愛らしさから、近年人気が高まっているようです。しかし、その見た目と運動能力のギャップが凄まじいのもこの犬種。足は速く、とても俊敏です。しっかりと躾をすることが必須ですが、お散歩から本格的なドッグスポーツまでこなし、一緒に居て楽しいことが一杯です。
中型犬
(1)牧羊犬・牧畜犬から選ぶ
①ボーダーコリー
ドッグスポーツを一緒にするならこの上なく優れた犬種です。賢く俊敏で、飼い主の求める事に応えようと忠実です。躾と訓練がしやすい反面、運動量が豊富なので、きちんと飼い主が犬と向き合う時間を作ることが必要です。
②ウェルシュコーギー・ペンブローク(カーディガン)
体高のせいで、一般的には小型犬と捉えられています。脚の長さ以外は、ボーダーコリーとほぼ同格です。そのユニークな体型から、高い人気があります。元々牛追いの牧畜犬として作られたこともあり、とても勇敢に行動します。体型から誤解されますが、運動量もなかなかのもので、ドッグスポーツも得意でタフな犬種です。
大型犬
ちょっと、家の中で飼うには勇気のいるサイズですが、その存在感は半端ではありません。どっぷり犬の魅力にはまりたい方に。
(1)鳥猟犬から選ぶ
①ラブラドールレトリーバー
とっても温厚で人のパートナーに適した犬種です。盲導犬等のイメージが強く、何もしないでも賢く対応すると誤解されることも多いのですが、とっても活発で力もあり運動好きなので、発散させてあげる時間と訓練が必要です。水遊びも大好きで、他犬種を圧倒するパフォーマンスを見せます。
私は黒ラブを飼って、週末はキャンプ三昧で、一緒にカヌーに乗って湖面を走らせるのを夢見ていました。しかし、結果が異なるのもこれまた面白いものです。
②ゴールデン・レトリーバー
その優雅な姿と存在感は群を抜いています。かなり大きなサイズで、力は強いので、しっかりとした躾・訓練は必要です。性格は温厚で、人なつこいので、飼いやすいと言っても良いでしょう。
一緒に水辺でキャンプなんてシチュエーションは最高で、飼える環境があれば是非検討してみたい犬種です。
前述の犬種の適正を大雑把に下表にまとめます。(※ 個体差は考慮していません)
サイズ | 犬種 | お散歩 | アウトドア | ドッグスポーツ |
小 | トイプードル | ◎ | 〇 | 〇 |
小 | ボストンテリア | ◎ | 〇 | △ |
小 | ダックスフント | ◎ | 〇 | △ |
小 | ジャックラッセルテリア | ◎ | ◎ | ◎ |
中 | ボーダーコリー | ◎ | ◎ | ◎ |
中 | ウェルシュコーギー | ◎ | ◎ | ◎ |
大 | ラブラドールレトリバー | ◎ | ◎ | ◎ |
大 | ゴールデンレトリバー | ◎ | ◎ | ◎ |
最後に
ワンちゃんを選ぶということは、その先、ワンちゃんの寿命を共に生きるということです。決して大袈裟に言っているわけではありません。
犬の寿命は約12~18年程度で、一般的に体が小さい犬種の方がより長生きだとも言われています。その時間を楽しく思い出深いものにしたいですよね。
自分たちのライフスタイルと許される住環境も考慮の上で、あなたに適したパートナーと出会えることを切に願います。どうぞ、素敵な出会いを!
コメント