【vol.4】ワンちゃんと楽しむディスクドッグコラム

楽しむ

ディスクドッグとは、人が投げたフライングディスクをワンちゃんが追いかけ、空中でキャッチすることにより得られるポイントを競うドッグスポーツです。

ここでは、ディスクドッグの魅力をお話しするほか、今回は2019年3月のNDAディスクドッグ大会の中から私が選ぶMVPの方もご紹介します!

また、今回からルール解説に替わって、ディスクドッグに便利なグッズも紹介させていただき、これからディスクドッグを始めようという方や初心者の方が、より快適に楽しんでいただくための情報をお伝えしていきたいと思います。

再認識するディスクドッグの魅力

今回は、ドッグスポーツを通したコミュニケーションの素晴らしさについてお話ししたいと思います。

ディスクドッグは、愛犬とフライングディスクを介して行う遊びが始まりです。掛け替えのないパートナーがディスクドッグを通じて、私たちの想像を超える能力を発揮し、素晴らしいスポーツ性を有することは前回お話しした通りです。

ディスクドッグをやり始めると、感じることとしては…

  • 地元でディスクドッグを楽しむ仲間が出来る
  • 犬種によって違うコントロールがあることを知識として得られる
  • 競技会に参加するようになると、同じ種目に出ている仲間と話題を共有出来る
  • 上達を目指すうちに、他のクラスにも興味が湧いて、犬種やキャリアを超えて会話が弾む
  • 上昇志向が強くなると、他チームのことを良い研究材料として活用できる

など、段階を追って、仲間の人数もディスクドッグの知識も、競技の技術も戦術もディスクドッグのコミュニケーションが広がるのと正比例するようにどんどんと広がっていくのです。

私が一番素晴らしいと感じているのは、プレーする世代を超えた仲間がたくさん出来るということですね。 これは、前回お話しした内容と重なる部分が多いのですが、正にスポーツを楽しんでいる状況そのものです。そこに自分の愛犬が加わって競技をするのですから、楽しくないわけがありません。

厳選!ディスクドッグに便利なグッズ紹介

さて、今回は新しいコーナーを設けましょう。

ディスクドッグを始めると、アウトドアで過ごす機会が増えることになります。
そこで、アウトドアで如何に快適に過ごせるかという見方から、少々マニアックに感じることが多いかも知れませんが、間違いなく便利に使えるものを紹介していきたいと思いますので、これからディスクドッグを始める方、始めて間もない初心者の方には特に参考にしていただけることを期待します。

今回は初歩の初歩、ディスクドッグだけでなく、ワンちゃんの散歩にも便利と思われる物からご紹介したいと思います。

1. ロングリード

これは、ディスクドッグのトレーニングを始める時の必須アイテムです。
別編“ディスクドッグへの道”でも登場していますが、今やどこへ行ってもワンちゃんをフリーに出来るスペースは中々見つけるのもひと苦労です。

それでも、人が居ない状況では、ロングリードさえあれば初期トレーニングに困ることはありません。市販の物でも、お手製の物でも良いので、1本は必ず準備しましょう。

私のは、手作りです。アウトドアショップで好みのラインを買ってきて、金具を結んだだけの物ですが、丈夫で長持ち♪

2. ウォーターボトル

これは、トレーニング時のワンちゃんの水分補給に欠かせない物です。特に暖かくなっていくこれからの季節には活躍してくれます。

持ち歩けるサイズがお奨めですが、ご自分で使い勝手の良いサイズを選びましょう。
樹脂製の簡易な物から、アルミなどの金属製で保温機能のあるものまで、本当に種類もデザインもたくさんあるので、ボトル選びも楽しめると思います。

また、排泄後のワンちゃんの臭いを薄める時にも活躍してくれるアイテムですので、是非とも1本準備しましょう。

写真の物は、左から密閉型・保温機能無し<保温機能(中)<保温機能(高)となっていて、サイズもデザインもたいへん多くの種類があります。

3. 折りたたみボウル

先ほどのウォーターボトルと一緒に活躍するアイテムです。
シリコン製で蛇腹のようにコンパクトになる物がお奨めですね。ひとつ数百円で購入できます。

ただ、私は練習用のディスクで代用してしまうので、それは必要に応じて準備していただくということで良いでしょう。

写真はコップになるタイプですが、使い勝手の良いのは深さを抑えた物が多いですね。

4. コンパクトチェア

折りたたみ式でたいへんコンパクトになるチェアが便利です。種類はたくさんありますので、キャンプ用品とか、アウトドア用品とかのコーナーで探すと気に入った物が見つかるかも知れません。

私も色々と持っていますが、最近のお気に入りは折りたたみ時が本当にコンパクトになる物で、長時間座るというよりは、一時的にどんな場所でも気軽に拡げられる物。満開の桜の下で愛犬とひと休みなんて、この時季最高ですよね。 ご自分のお気に入りを見つけてください。

私の最近のお気に入りは、パール金属社製のコンパクトチェア、軽くて小さいので、持ち歩きに便利。これは、アメコミのプリントが入っていて、POPで好きなんです。おしりの大きい人には不向きかも。

5. バックパック

ディスクドッグを楽しむ時、両手がフリーになるのでバックパックが便利です。競技ではダメですが…。
色々なアイテムを持ち歩く時も両手がフリーになるので、ご自分の用途に合った用量の物を選ぶと良いでしょう。

私の最近のお気に入りはTHE NORTH FACE の用量の大きいもの。仕切りも多く、ポケットもたくさん有るので、私のような整理下手には便利です。

ディスクドッグによって変わった日常

今回は、ディスクドッグの魅力でお話したコミュニケーションが広がることに関連して話しましょう。

私がここで言うディスクドッグは競技会のことですが、各地からディスクドッグを楽しむチームが集まってきます。どのチームも地元ではスーパースターと言えるポテンシャルを持ったチームばかりだと思います。

それぞれのチームのキャリアにも依りますが、特に同じクラスで競技をしていると、自然とポイントを競い合う仲間であり、ライバルであるという関係が出来てきます。
そうすると、自分たちのチームだけでなく、ライバルチームのゲーム内容もとても気になるようになり、そのプレーをよく見るようになっていきます。

気がつくと、そのチームの特徴(長所も短所も)が解るようになってきて、そのチームが今日はどこが良かったとか、どこに問題があったのかとか、そんなことを考えるようになっていきます。

競技は1ラウンドが60秒のディスタンスが中心ですが、たった60秒の出番を緊張のプレーを必死にやり遂げるだけでなく、ほぼ1日中、コートを見ていて飽きない時間が手に入る訳です。これは、私には至福の時間を手に入れた感覚でした。

そのうちに、他のクラスにも興味が湧いてきて、それこそ、会場全体のチームのことを見ていたい、そんな感覚にもなってくる訳です。

まぁ、これは私の病気?かも知れませんが、ディスクドッグという共通の競技を通して実に濃密なコミュニケーションが成り立ち、そこにどっぷりと浸かった心地良さに身を委ねています。

私が選ぶなら…ディスクドッグ2019年2月のMVP

今回のMVPは “岩瀬伸之介&誉”チームです。今シーズン、前半は出場回数も少なかったが、後半にかけて徐々にランキングも上昇していきました。
しかし、今回、私がMVPとして選出したのはたった1大会の彼らの素晴らしく輝いたゲームがとてもインパクトの強いものだったからです。

それは、2月寒川大会での2日目だっただろうか、ドギーズクラスでのプレーでした。
誉は、その運動能力は素晴らしく高いコーギーですが、キャッチの安定感では不安もあると私は見ていました。ファーストラウンドからセカンドラウンドにかけて、他のチームが4ポイントゾーンで苦しむ中、彼らは6ポイントゾーンまで攻める姿勢を崩さず、優勝争いに名を連ねていました。

そして、まさに優勝をかけた決勝ラウンドでもその攻める姿勢を貫いたのです。誤解を恐れずに言うなら、いま、ドギーズクラスでここまで攻め切れるチームがどれだけ居るでしょうか。

特にタイムアップギリギリのラスト1投、伸之介が投げた瞬間、私は「低い!?」と思わず口を突いて出てしまいましたが、誉はその低いディスクに疾走し、やや左サイド寄りのディスクをしっかりと捕捉したのでした。

この時の興奮はドギーズクラスで久々に味わった素晴らしいプレーが授けてくれた物だったと感じています。本当に印象深いゲームでした。これからも、そのゲームスタイルをキープしつつ、ジャパンカップに向けて突っ走って欲しいものです。

感動の抱擁の傍らを誉がクールにしているのが面白い(画像:NDA提供)

最後に

今回、ディスクドッグに便利なグッズ紹介のコーナーを開設しました。

ディスクドッグを愛犬と楽しむことを始める段階を想定して今回は書かせていただきましたが、スポーツ(競技)として捉えると、必要とする物もいろいろと替わってくるものです。
NDAディスクドッグチャンピオンシップスに足を運んでいただくと一目瞭然ですが、まるでキャンプ場かと見紛うほどのタープやテントが並び、それはそれは賑やかなものです。

初めはシンプルに、そして仲間とシェアするなどしてなるべく無駄を省きながら楽しんでいただく事をお奨めします。存分に楽しんでいただくよう、情報発信できれば嬉しいと思います。

大塚 裕

大塚 裕

1961年東京生まれ。現NDAコミッショナー。愛犬JACKEYと2001年にディスクドッグ世界大会に日本代表第1号として参戦。その後も2度日本代表となる。ディスクドッグの楽しさを広く知ってもらうことに喜びを感じている。

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