どうも!ビール大好き。写真大好き。ワンちゃん大好き。フォトグラファーのSBTです。
今回のワン・ショットは、ピントについてのお話です。
ピントを意識しよう
みなさんは写真を撮る際、ピントを意識して撮影していますか?
最近では、自動でピントを合わせてくれるカメラが多く、あまりピントを意識せずに撮影する方も多いのではないでしょうか?
顔認識機能なんて、びっくりするほど素晴らしい性能ですよね。
昔は“オートフォーカス”などという言葉はなく、マニュアルでピントを合わせるのが当たり前。
幼い頃、私は父親のカメラを触っているうちに、レンズをいじってピントを調整しないとちゃんと撮影できない、ということに気が付きました。
ですがそれは昔の話で、最近のカメラは自動でピントを合わせてくれます。
「それならカメラの機能に頼ればいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、そうとも言えません。
便利な機能なのでもちろん活用はしますが、必要な時に必要な機能を限定的に使用しましょう。
オートフォーカスを正しく使おう
まずは、オートフォーカス機能を使ってみましょう。
レンズのフォーカスモードは「AF(オートフォーカス)」にします。
次に、露出モードは「Auto」以外にしてください。この設定はとても重要です。
なぜかと言うと、露出モードが「Auto」の場合、カメラは一番手前のものにピントを合わせようとします。
つまり、ワンちゃんを正面から撮影した場合、一番手前の鼻にピントが合ってしまうので、これでは肝心の可愛い顔がぼやけて残念ですよね。
なので、露出モードには気をつけましょう。
鼻にピントが合っているのでせっかくの可愛い顔がぼやけて残念な写真
基本は目
ワンちゃんの撮影は、目にピントを合わせましょう。
人間でも同じですが、最も顔の印象を表すパーツは「目」なのです。
もちろん、あえて目以外のパーツを中心に見せたい場合は、他のパーツにピントを合わせることもありますが、基本は「目にピントを合わせる」ということを理解しておいてください。
露出モードを「Auto」以外に設定するということは、オートフォーカスのポイントを「中央一点」モードなど、任意の場所に設定できるモードにするということです。
その設定で、ワンちゃんの目にピントを合わせて撮影してみましょう。
チョロチョロと動き回るワンちゃんの場合、ピントを合わせてもすぐにずれるので難しいかもしれませんが、撮影しているうちに徐々に慣れます。
私もそういった事はよくありますが、そんな時は連写などを駆使し、できるだけ多くの枚数を撮影してみましょう。
追従モードではダメ?
基本は「中央一点」モードなど、フォーカスポイントを任意に設定できるモードを使用しますが、他のモードを使用する場合もあります。
それは、走っているなど激しい動きのワンちゃんを撮影する場合。
最初から動くワンちゃんを撮影したい時は「追従モード」を使用しましょう。
この場合、見せたいのは「動き」なので、特に目にピントを合わせなくてもOKです。と言うよりも、距離が離れていることが多いので、目にピントを合わせることは至難の技です。
この場合はワンちゃんの体にピントを合わせ、動きに合わせてフォーカスポイントが動くようにしてください。
ここで気をつけることは二つ。
一つ目は「絞り」です。
高価で高性能のレンズを使用する場合でも、あまりに小さな「絞り値」で撮影すると、ピントの合う範囲が狭く、体全がうまく捉えられません。
二つ目は、シャッタースピードです。
可能な限り早いシャッタースピードで、ピタッと動きが止まったようなワンちゃんを写真に収めてみましょう。
撮影方法についてはこちらの記事でご紹介しているので、参考にしてみてください。
ワン・ショット【第5回】動きを止めてみよう
まとめ
今回はピントについてのお話で、基本は目にピントを合わせると説明しましたが、スマートフォンのカメラなどで撮影する場合、うまくピントが合わないこともあります。
その場合は、一歩ワンちゃんに近づき、ピントを合わせたいところにタップしてみましょう。
スマートフォンやコンデジなど、画面をタップしてピントを合わせるカメラは、タップした場所を中心に自動で露出を決定するので、明るさも適正になります。ピントを正しく合わせて、可愛いワンちゃんの写真を残しましょう!