愛犬にマッサージをしたことはありますか?犬の体に優しく触れて愛犬をリラックスさせてあげましょう!手のひらでなでるだけでも十分効果はあります。シニア犬の飼い主さんにもおすすめです。
犬のマッサージには3つの効果が期待できる
2月10日はフットケアの日、ということで、今回は犬のマッサージについてお話ししたいと思います。
まず最初に、犬をマッサージするとどんな効果があるのかについてみていきましょう。
リラックス効果
犬の体を撫でているとき、愛犬は気持ちよさそうな顔をしていませんか?犬にも朝起きてから夜寝るまでに、さまざまな出来事や刺激があって、嬉しいこともあれば緊張したりストレスを感じることもあります。
犬の体に触れることで、人も犬もリラックスすることができるので、1日たった数分でも、愛犬のマッサージを行う時間を習慣にすると、お互いが充実した時間を過ごせるでしょう。
コミュニケーションと心のケア
「今日はお留守番の時間が長かった」
「忙しくてあまりコミュニケーションがとれなかった」
「大雨でお散歩に行けなかった」
もしこんな日があったとしたら、1日の終わりに愛犬のマッサージをして、愛犬と触れ合う時間を作ることをおすすめします。
飼い主と犬のコミュニケーション不足は、分離不安症や無駄吠え、攻撃性、体調不良、ストレス行動などの変化が起こりやすくなります。
犬のマッサージは、心身の健康を維持するためにも、人と犬との距離を縮めるためにも効果的です。
ケガの予防や治療
犬のマッサージは、リハビリやケガの予防にも役立ちます。
最近は、ケガや病気によって失ってしまった運動機能を回復させるために、獣医師や動物の理学療法士による、マッサージやストレッチ、治療、リハビリが行われています。
ただし、これは運動機能を回復させるためのプログラムなので、正しい知識を持たない人が簡単に行えるものではありません。
関節や筋肉、神経の病気を抱えている犬の飼い主さんは、必ず獣医師の指示のもとで正しいマッサージやストレッチを行うべきです。
マッサージはシニア犬の介護におすすめ!
シニア犬は、足腰の筋肉が衰えると徐々に歩ける距離もスピードも変わってきます。歩きすぎたり、無理な姿勢を続けていると、ある日突然歩けなくなることもあるため、体の筋肉や体力と付き合いながら生活していく必要があります。
こんなとき、体の活力や足腰の運びを維持するためにも、シニア犬へのマッサージはおすすめです。
愛犬のマッサージをする際の5つの注意点
では、マッサージをはじめる前に気を付けることを5点確認しておきましょう。犬に無理をさせないことが基本です。
飼い主さんもリラックスしている状態で行う
愛犬のマッサージを行うときには、飼い主さんが時間にゆとりのあるリラックスできる状態のときに行ってください。
人の感情は犬に伝わるといわれています。イライラした状態で体を撫でられても、ワンちゃんは全然嬉しくもないし、リラックスできません。
また、愛犬のマッサージを行うときには深呼吸をしながらゆっくり行うことを心がけましょう。
犬のマッサージは強く押したり揉んだりしない
人間の場合は指圧や揉みほぐしとして、強い圧をかけたり痛みをともなう施術が行われることがあります。
でも、犬に同じ感覚でマッサージをするのは絶対にやめましょう。筋肉や関節を痛める原因となってしまいます!犬のマッサージには強い力は全く必要ありません。
関節や筋肉に負荷をかけないことと、あくまで自宅でリラックスさせてあげるためのものであることを忘れないようにしましょう。
体に優しく触れるだけ、なでるだけでも十分効果があります。
マッサージは静かな環境で行う
愛犬のマッサージを行う際には、できるだけ刺激の少ない静かな環境で行ってください。飼い主さんもリラックスできる穏やかな音楽を小さな音でかけておくことも効果的です。
マッサージ中に犬が横になったときに、リラックスできる環境を心がけてあげるとよいでしょう。
急に体に触らない
犬のマッサージをはじめる際は、声をかけてからゆっくりはじめましょう。急に顔の後ろから体に触れたり、顔の前に手を出すと犬がびっくりしてしまいます。
嫌がっている犬に長時間マッサージをしたり無理に押さえつけない
愛犬をリラックスさせるためのマッサージです。嫌がっているのに長時間横に寝かせたり、無理に押さえつけるのはやめましょう!体に触れられることを嫌いになってしまいます。
最初は、ほんの少し体に触るだけなど、徐々に体に触れる時間が増えるように慣らしていくことも大切です。
気持ちよければ、ワンちゃんが「もっとやって〜」「もっと撫でて〜」と近づいてくるようになるでしょう♪
今すぐはじめられる、犬触れるだけの簡単マッサージ
犬のマッサージはさまざまな手技がありますが、今回は、体に触れるだけで効果があるマッサージ方法をご紹介します。
マッサージに慣れるためにも、まずは犬の体に触れてみましょう。時間にして数分なので、気軽にはじめることができますよ。
頭から尻尾まで優しくなでる
両手を使って、手のひら全体で毛の流れにそって体を優しくなでていきます。頭から背中、尻尾の先まで両手の温もりを犬の体にじんわり伝えるイメージです。数回ゆっくり行います。
首から前足、肩(前足の付け根)から前足をなでる
同じ要領で、犬の首から前足の足先、肩(前足の付け根)から前足の足先に向かってなでていきます。首や胸、肩はお散歩のひっぱりなどで力が入る部分なので、気持ちよさそうな顔をするコもいるかもしれません。
足は軽く握って足先までなでてあげましょう。
足裏は軽く握手をする
足先は、慣れないと指間の毛に触れたときに飛び上がる犬もいます。嫌がらないようであれば、軽く犬の肉球と握手するイメージで5〜10回肉球を握ります。
腰(後ろ足の付け根)から後ろ足をなでる
腰(後ろ足の付け根)から後ろ足も全体を両手で包むように、足先に向かってなでていきます。足裏は前足と同じように軽く犬の肉球と握手をします。
再び頭から尻尾まで優しくなでる
もう一度、毛並みにそって体全体を頭から尻尾に向かって優しくなでて終了です。
コミュニケーションやしつけにも役立つ
今回ご紹介したなでるマッサージは、体をなでて血流をよくする効果もありますが、愛犬が体のどこでも触れるようになるためのしつけにも役立ちます。
特に足裏が冷たいコは、体をなでたり肉球を数回握るだけで足先が温まってくるはずです。
力は全く必要なく、犬が横になった状態でもできるので、シニア犬以外でも寝たきりの犬、麻痺がある犬にもおすすめです。
時間にして数分でできるので、愛犬と仲良くなるためのコミュニケーションの1つとしてやってみてくださいね。
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