犬に柿をあげても良いの?愛犬に柿を与える際の注意点

食事

秋が旬の柿は甘くて美味しいですよね。旬の時期でしかなかなか食べることができない柿だからこそ、せっかくなら愛犬と一緒に味わいたいですよね。
今回は、ワンちゃんに柿をあげるときに気を付けてほしいことやワンちゃんが柿を食べることで期待できる効果などについてご紹介していきます。

柿とは

古くから日本で栽培されている果物です。
柿はカキノキ科カキノキ属で、旬の季節は秋、スーパーなどでよく見かける時期は9月から12月頃までです。
柿の原産地には、中国や朝鮮半島、日本など諸説あります。
柿の実は一般的には生食または干して干し柿にして食べます。

柿はワンちゃんにあげても大丈夫?

柿にはビタミンCやビタミンA、タウリンなどが多く含まれています。
どれもワンちゃんにとって有害な成分ではないので、食べても何も問題ありません。
しかし、皮は消化がしづらく、喉に引っかかってしまったり、種は喉や腸に詰まらせてしまったりする危険性もあるため、あげるときは必ずヘタを取り、皮をむいて、種を取り除いてからあげるようにしましょう。
また、柿は食物繊維が多いので、ワンちゃんにとっては少し消化しづらい食べ物でもあります。
あげるときは少量ずつ様子を見ながらあげるようにしましょう。

甘いもの好きのワンちゃんにとって、甘い柿は最高のご褒美かもしれません。
あげる量を上手くコントロールし、秋の旬の味覚の柿を愛犬と一緒に味わってみてはいかがでしょうか?

ワンちゃんに柿をあげるときに気を付けること

先にも少し述べましたが、あげ過ぎには注意が必要です。
皮や食物繊維が消化しづらいという他に、柿には体を冷やす働きがあります。
食べ過ぎてしまうと身体が冷えすぎてしまい、下痢を起こしてしまうことがあるので、十分注意しましょう。
また、柿の実は少しぬめりがあり、丸呑みしやすいです。喉に詰まらせないように小さく切ってからあげるようにしましょう。

柿の種類

甘柿と渋柿の違い

柿には甘柿と渋柿があります。
この2つの違いは渋み成分である「タンニン」が口の中で溶けるか溶けないかです。
口の中で溶けると渋みを感じ、溶けないと甘く感じます。
熟していない実は2つとも口の中で溶ける渋みである可溶性タンニンが含まれていますが、甘柿は成長するにつれて口の中で溶けない不溶性タンニンに変化していきます。渋柿は成長してもそのまま可溶性タンニンが残るので、渋味があります。
甘柿は甘いのでそのまま生食も食べられますが、渋柿は渋いのでそのまま生食では美味しく食べることができません。
渋抜きという処理をするか干し柿にしてから食べるのが一般的です。
渋抜きはアルコールや炭酸ガス、熱を加えるなどの処理をすることで可溶性から不溶性のタンニンに変化させることができ、渋みをなくすことができます。
また、干し柿にすると自然と渋みが抜け、甘くおいしく食べることができます。

柿は1,000品種以上ある!?

柿は1,000品種以上あると言われています。
その中からいくつかご紹介します。

甘柿の品種

富有柿(ふゆうがき)

形は少し四角いような丸い形をしています。
皮はつるつるしていて光沢があります。
果肉は繊密でとても柔らかく、甘みも強く、果汁が多いのが特徴です。

次郎柿(じろうがき)

治郎さんという方が発見したことから当初は「治郎柿」と呼ばれていたようですが、戦後以降は「次郎柿」と呼ばれるようになったそうです。
大きさは、約250g~300gほどあり、丸みの帯びた四角い形をしています。
お尻からヘタの方に向かって少し線状にくぼみがあります。
種が少なく、コリコリと少し硬めの食感で甘く、果汁は少なめなのが特徴です。

陽豊柿(ようほうがき)

富有柿と次郎柿の掛け合わせによってできた品種です。
大きさは約240gあり、見た目は富有柿と次郎柿に似ていて、色は濃いオレンジ色です。
果肉は、完熟前は固めですが、熟すにつれて口の中で崩れるくらい柔らかくなっていきます。
果汁も多く、完熟時の糖度が約20度ととても甘いのが特徴です。

この他にも甘柿にはたくさんの品種があります。

渋柿の品種

市田柿(いちだがき)

長野県で500年以上前から作られてきた柿です。
よく干し柿にされている品種です。
大きさは約100gと小ぶりで、見た目はやや縦長の丸みを帯びた少しハートに似た形をしています。
生のままでは渋みが非常に強くて食べることはできませんが、干し柿にすると渋みが抜け、美味しく食べられるようになります。

鶴の子柿(つるのこがき)

大きさが約40g~50gととても小さく、ミニトマトを細長くしたような見た目が特徴の柿です。
種が2~3個入っているため、食べられる実は少なめです。
一般的には、干し柿として食べられます。

この他にも渋柿にはたくさんの品種があります。

美味しい柿の見分け方

旬になるとスーパーや八百屋などではたくさんの柿が並べられますよね。
そんなたくさんの柿の中から美味しいものを見分けるポイントをご紹介します。
まずはヘタを見ます。ヘタの形がきれいで、果実にピタッと張り付いているものの方がおいしいです。
そして、果実の皮はツヤがあり、色が均一で赤身があるものが甘くておいしい柿です。
大きさは、大きくて重みがあるものを選ぶと良いでしょう。

柿の栄養素と期待できる効果

柿はビタミンCやビタミンA、タンニンなどが豊富に含まれている果物です。
この他にも、カリウムやクリプトキサンチン(黄色のカロテノイド系色素)、β-カロテンなどが含まれています。
では、期待できる効果を見ていきましょう。

健康維持のサポートや感染症予防

ビタミンCは、粘膜を強化し免疫力を高めてくれる働きが期待できます。
また、タンニンは、キラー細胞と呼ばれるリンパ球の1種(自然免疫の主要因子)を増強し、ウイルスをやっつけてくれる働きが期待できます。
そして、柿に豊富に含まれるβ-カロテンには抗酸化作用があります。
よって、免疫力を高め、健康維持のサポートや感染症予防の効果が期待できます。

皮膚病の予防

柿に豊富に含まれるビタミンAには、抗酸化作用があり、皮膚病の予防やアンチエイジングなどの効果が期待できます。
また、がん予防の効果も期待できます。

がん予防

先に述べたビタミンAの抗酸化作用やクリプトキサンチンによる強い抗酸化作用により、がん予防の効果が期待できます。

下痢の改善

タンニンはポリフェノールの一種なので、抗酸化作用があります。
タンニンの抗酸化作用は下痢を改善する効果が期待できます。

柿は全体的に抗酸化作用が強い果物なので、がん予防や健康維持のサポートにおすすめの果物です。

柿とおすすめの食べ合わせ

柿と豆腐と青菜

柿のβ-カロテンとビタミンCと豆腐のビタミンB群、青菜の鉄は口内炎の予防と改善の効果が期待できます。

柿とヨーグルトとミカン

柿のクリプトキサンチンとヨーグルトの乳酸菌、ミカンの有機酸はがん予防の効果が期待できます。

柿とゴマと鶏肉

柿のヨウ素とビタミンCとゴマのビタミンB群、鶏肉のアミノ酸は甲状腺機能亢進・低下の対策・予防の効果が期待できます。

まとめ

秋が旬の柿には甘柿と渋柿があり、その中にも品種はたくさんあります。
ワンちゃんが柿を食べることで、健康維持のサポートやがん予防、皮膚病予防などの効果も期待できます。
あげる量をコントロールし、いろいろな柿を愛犬と一緒に味わってみてはいかがでしょうか?

ちゃちゃ

ちゃちゃ

ボーダー・コリーと暮らしています。動物看護士とペット栄養管理士の資格を保有しています。趣味は、愛犬と遊べる編みぐるみを作ることです。

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