日本国内の猫の飼育頭数が増える中、ネコちゃんと暮らせるお部屋を探す飼い主さんも多いかと思います。そんな中、北九州に猫に特化した賃貸アパート(ネコ専用アパート)があるとのことで、福岡の不動産会社株式会社愛和さんを取材しました。今日は猫ちゃんの話題をお伝えします♪
ネコに特化した賃貸アパートって?
福岡県に本社を持つ株式会社愛和は、さまざまなコンセプトにこだわった賃貸プランのある賃貸物件の管理や仲介を行っている会社です。
そのコンセプト物件のひとつに猫の飼い主にターゲットを絞った賃貸アパート「ネコプラン」という物件があります。
賃貸アパートネコプランの設備一覧
このネコプランの物件は、
・猫が自由に高いところを歩くことができる「キャットステップ」や「キャットウォーク」
・事故を防ぐためにコンセントの位置が高く作られている
・ペットスルードアの設置
・ネコ用のトイレ置き場
・強化クロス(壁紙)
・ペット専用フロア
・宅配ボックス
が基本の設備で
その他にも、物件によっては
・脱臭換気扇
・屋外操作可のエアコン
・ネコ飛び出し防止のオートロック、フェンス
・キャットビュー
などの、ネコと飼い主が暮らしやすくなる設備の追加もできるお部屋になっています。
関連リンク:株式会社愛和の猫プラン詳細
どうして「ネコ専用アパート」を始めることになったのか?
今回、なぜ猫に特化したアパートが建てられることになったのか、愛和さんにお話を伺いました。
ネコ好きな人が喜ぶ設備が充実している
――このネコ専用アパートの中で、一番のおすすめ設備はありますか?
愛和さん:一番目を引く設備は共用外壁に設置している猫の姿をかたどったウォールライトですね。他には、目立たないけれど地味に評判がよいのは、靴箱の下などの目立たない位置に設置した猫トイレ置き場です。
――目立たない位置に猫用トイレを置けるスペースがあるのは飼い主さんにとっても嬉しいですね。
「猫を捨てる人」と「飼いたいけど飼えない人」を減らすためにネコ専用プランのアパートを始めた
――猫と暮らす飼い主さん向けのアパートを建設することになったきっかけは?
愛和さん:猫ブームとなって久しい昨今ですが、猫と人との共存は不幸な終りを迎えることもあります。地域猫という言葉はすっかり定着して、福岡では相島や駕与丁公園が観光資源になるほど有名です。
近年ではこのような地域猫が集まるエリアに猫を捨てるという事案が増えています。地域猫がいれば一緒に可愛がって貰えるだろうという気持ちかもしれませんが近隣から苦情が出るほどに猫が増えてしまうと行政が処分に動き出します。実際に今はボランティアの方々の多大な努力でなんとか地域猫が存続している状態だそうです。
――猫を捨てる人がいるというのは悲しい事実ですね。
愛和さん:このような不幸な出来事は「飼い猫を捨てる」身勝手な人のせいですが、捨てざるを得なくなる理由の一つに「猫を飼える部屋が少ない」という現実があります。
株式会社愛和ではそのような「飼いたいけど飼えない」飼い主さんを減らすために多くのアパートで「ペット飼育可能」にしています。そして更に、ペットと飼い主様が快適に暮らせるための「ネコ専用プラン」を開発しました。
猫のための設備を充実させるほど家賃とのバランスが難しくなる
――実際に猫専用アパートの賃貸サービスを運営する中で大変なことはありますか?
愛和さん;猫専用設備を設けるとどうしてもコストアップしてしまいます。しかし、家賃設定はむやみに上げるわけにはいかず、周辺家賃相場との比較で常識的な範囲に抑えなければなりません。
この家賃設定と猫専用設備にかけられる費用のバランスを調整することが悩みとなります。
今後は猫以外のペット専用アパートができるかも?
――猫との共生に特化したアパートということでお話を伺いましたが、今後何か新しい計画などは予定されていますか?
愛和さん:弊社はコンセプトのある不動産で「他にはないから、ここに住みたい」と思って頂ける物件を創造していきます。「あえて入居者を絞り込み その入居者のニーズに対して徹底的に答えること」など、今までにない不動産で新しい賃貸需要を創りだすことを目指していきます。
ペットとお部屋というテーマですと、猫専用に留まらず、色々なペットと快適に暮らせる専用物件も検討していきたいです。よく寄せられるご意見では「爬虫類」専用物件が欲しいという声をいただくこともあります。
――さまざまな動物に特化したペットとの共生アパート、今後が楽しみですね!ありがとうございました。
会社概要
会社名:株式会社愛和
お問い合わせ先:092-263-8720
営業時間:09:30~18:30(電話受付 10:00~17:00)
定休日:日祝日
公式ホームページ:https://www.aiwachisho.co.jp/
Instagram:@aiwacorp
取材協力/画像提供:株式会社愛和
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