ペット終活の具体的な行動Step2!緊急時にも大切なうちの子の命を守るための『うちの子ノート』作成法を、3つの必須項目に絞って、分かりやすいステップで解説します。
「健康記録」の次は「情報整理」。最愛のペットを迷子にしないために
前回の記事で、あなたは「愛のバトン」という心構えを持ち、日々の「健康記録」をスタートさせましたね。素晴らしい一歩です!しかし、終活の3つの柱**(医療・介護、経済・法的、最期・供養)の中でも、特に「もしもの時、うちの子の命を守るための情報」(医療・緊急連絡先)**はまだ整理できていません。
わたし自身、先代ペットが緊急で体調を崩した際、パニックになり薬の情報すら家族に伝えられなかった後悔があります。緊急時には、誰しもがパニックになり、冷静な判断ができなくなるものです。だからこそ、あなたにお伝えしたいのです。終活ノートは、分厚いファイルである必要はありません。大切なうちの子が緊急事態に陥った時に、家族や獣医師が「正確に状況を把握できる」たった1枚のメモでも十分なのです。このノートこそが、ワンちゃん・ネコちゃんの最期までを支えるかけがえのない命の記録になり、「できることはやった」という飼い主さんの心の平穏にも繋がるのです。
必須項目その1・その2:命を繋ぐ「医療情報」と「緊急連絡先」の確保
終活の第一歩は、ワンちゃん・ネコちゃんの「今」の状態を知ることです。特に、7歳を過ぎたらシニア期(高齢期)「うちの子ノート」の作成に戸惑うかもしれません。まずはノートに書くべき項目を3つに絞り込み、そのうちの2つ、「命の記録(医療情報)」と「緊急連絡先(飼い主情報)」から始めましょう。
【必須項目1:医療情報】
これは、うちの子の現在の健康状態を正確に伝えるための情報です。
- 既往歴、現在の病名(例:腎臓病、歯肉炎など)
- 今服用中の薬(名称、投薬量、時間)
- かかりつけの動物病院(名称、電話番号、担当医名)
- ペット保険の加入状況
【必須項目2:飼い主情報と緊急連絡先】
これは、あなたが不在の時や、もしもの時にペットのケアを引き継いでもらうための情報です。
- あなたご自身の連絡先(職場、携帯)
- 家族の緊急連絡先(あなたと連絡が取れない時の連絡先)
- ペットの一時的な預け先候補(親戚や友人など、承諾を得ている人の連絡先)
この2つの情報を小さなメモ帳に書き出すだけでも、あなたの心は「これで大丈夫」と安心感に包まれるにちがいありません。この行動は、大切なうちの子への最高の予防医療でもあるのです。
必須項目その3:うちの子だけの「取扱説明書」で心の平穏を保つ
ワンちゃん・ネコちゃんがシニア期に入ると、日々の生活環境がQOL(クオリティ・オブ・ライフ)に直結します。3つ目の必須項目は、「生活情報(性格、食事、好きな場所)」です。この情報があれば、預け先の人がペットのストレスを最小限に抑え、普段通りに過ごさせてあげることができます。
【必須項目3:生活情報(食事、性格、好きな場所)】
- 食事の情報:フードの種類(メーカー名)、給餌量、時間、アレルギー
- 排泄の情報:使用しているトイレの砂(ネコの場合)/シーツ(ワンちゃんの場合)の種類、トイレの失敗時の傾向
- 性格や習慣:抱っこ好きか、音に怯えるか、触ると嫌がる場所
- お気に入りの居場所:安心して眠る場所、隠れ場所
この3つの必須項目さえあれば、最低限の危機管理は完了です。「何から手をつけていいか分からない」と悩んでいた時間を、このノート作りという具体的な行動に変えてみてください。複雑な終活の手続きは後回しにして、まずは大切なうちの子の情報を整理すること。それが、愛するペットとの日々の生活を「かけがえのない瞬間」として意識し、後悔のないように過ごすための優しい道標となります。。
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まとめ
終活の柱である情報整理は、『うちの子ノート』の3つの必須項目(医療情報、緊急連絡先、生活情報)から始めるのが最善です。簡単なメモ帳で十分。今日から一歩踏み出し、「できる限りの備えをした」という心の平穏とともに、大切なうちの子の命と安心を守る確かな準備を始めましょう。



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