老犬は何歳からのことをいうの?目に見えてくる老犬のサインとは

介護・終活

いつから老犬? 犬は産まれた時から約1年をかけて、子犬から成犬へと成長します。生後1年目を迎えた時の年齢を、何歳と設定するのかは様々な考え方があります。 一般的な犬の年齢の数え方や平均寿命、更に老犬とは何歳からと考えればいいのかを詳しく紹介していきます。

犬が歳をとるスピードは人の7倍?

犬が成長していくスピードは、人の成長とは比較にならないほどに速いです。 特に満1歳になるまでの1年間は、犬の一生のうちで最も速いスピードで成長をする時期だといわれています。 但し、全ての犬が同じようなスピードで成長する訳ではなく、最初の1年は大型犬の方が小型犬や中型犬よりも成長が遅く、その後はそのスピードが逆転します。

小型犬・中型犬:生後1年で約15歳、その後1年で約4つ歳をとる 大型犬:生後1年で約12歳、その後1年で約7つ歳をとる

犬の平均寿命

現在は犬の飼育環境の良さや、飼い主さんの意識向上が加わり、犬の平均寿命は12~15年といわれています。 これは全犬種の平均値で、小型犬はこの平均値がそのまま平均寿命となりますが、大型犬の平均寿命はもう少し短く11~13歳程度とされています。 先に紹介したように、大型犬の方が速いスピードで成長をしていきますので、必然的に平均寿命も短くなってしまうということになります。

6歳くらいから老犬の仲間入り

では、犬は何歳から老犬だと考えた方がいいのでしょうか。 犬種によって、平均寿命や成長スピードの違いがありますので、老犬と判断する年齢にも違いがあります。

小型犬・中型犬:6歳で初老、10歳で老犬 大型犬:5歳で初老、7歳で老犬

初老とは、目で見て分かるような身体の衰えは感じられなくても、少しずつ変化が出てくる頃をさしています。 その後老犬と言われる年齢を迎える頃には、個体差はあるとしても外見からでも歳を重ねてきたのが分かるようになってきます。 老犬といわれる年齢になっても、ご飯をたくさん食べて元気に走り回っている犬も多くいます。但し、犬の身体は確実に老いていきますので、その年齢になったのであれば、あまり無理をさせないように気を付けてあげるようにしてください。

だんだん老化は目に見えて分かるように・・・

犬の老化は、始まった当初は見た目に特に変化がある訳ではないので、常に一緒に生活をしていても気が付きにくいのが一般的です。 但し、一見何も変わらず元気そうに見えていたとしても、身体は年齢と共に確実に変化をしていきます。 徐々にではありますが、見た目の変化で気が付きやすいのが、被毛の退色です。歳を重ねていくと、犬の被毛は白っぽく退色していくことがよくあります。退色は徐々に進んでいきますので、最初はなかなか気が付きにくいです。

その他に老化現象として多いのが、目が白く濁っていくことです。これも徐々に目が白濁していきますので、最初は光の加減かと思う方が多く、気が付いたらもう真っ白になっていたという事もよくあります。 また、筋力も段々と衰えていきますので、走るのや歩くのが少し遅くなっていくこともあります。

犬の老化のサイン

犬の老化のサインで、どのような犬種にも当てはまるものを4つを紹介します。

睡眠時間が長くなる

老犬になってくると、体力が衰えると共に回復力も弱くなっていきます。 その為、睡眠時間が段々と長くなっていき、子犬の頃のように1日の大半を寝て過ごすようになっていきます。

耳が遠くなる

犬も段々と耳が遠くなっていきますので、名前を呼んでも反応しない事が出てきます。 人の気配を感じる力も弱くなっていきますので、側に近付いたらビクッと驚くような仕草をするようになる事もあります。

散歩や遊びを喜ばなくなる

毎日の散歩を楽しみにしていたのに、誘っても乗り気でないような仕草をするようになります。 ボールなどで遊ぼうと思っても全く反応をしなくなったり、付き合い程度で少し反応するだけですぐにやめてしまったりするようになっていきます。

ドライフードを嫌がる

老犬になると歯も弱くなってきますので、固いフードを嫌がるようになっていきます。顔をしかめるような仕草をしながら食べている時には、フードが固くて食べにくい可能性があります。

老犬との生活で気を付けること

少しでも長く健康で生活をしてもらう為に、老犬と生活していく上で気を付けて欲しい点を4つあげていきます。

お散歩

老犬になると体力が少しずつ低下していき、足腰も弱くなっていきます。飼い主さんが散歩に連れ出せば、多少の無理をしてもいつも通りに歩いてしまう犬も多く、その分足腰へかかる負担は増えていきます。 老犬といわれる年齢に達した頃には、散歩は量よりも質を重視し、犬の歩く様子を見ながら無理の無い範囲で行うように飼い主さんが調節をしなくてはいけません。 また、それと同時に首輪からハーネスに変更し、首にだけ負担がかからないように配慮してあげてください。

食事

老犬になったら、老犬用の食事に切り替えてあげるのがおすすめです。 老犬は活動量も減ってきますので、食事は「低カロリー・低脂肪・高タンパク」の物にしてあげてください。また、歯も弱くなってくることがありますので、食事の時に食べにくそうにしているようであれば、ドライフードをふやかしたりウェットフードに切り替えたりするなど、柔らかい物を用意してあげます。

日々のケア

老犬になり寝ている時間が増えてきても、日々のケアとしてブラッシングなどはこまめに行ってあげてください。 ブラッシングを行うことで皮膚に一定の刺激が加わり、それが血行促進に繋がります。新陳代謝が衰えてくる老犬にとっては、血流の流れを良くする事は健康維持に一定の効果が期待できます。

生活環境

活動量の減ってくる老犬は、ベッドやサークルなどのお気に入りの場所で過ごす事が自然と増えていきます。 普段よく過ごす場所は清潔を心掛けるようにし、体温調整も上手に出来なくなっていきますので、室内温度にも気を配るようにしてください。 その他には、急な生活環境の変化にも対応しにくくなるので、部屋の大幅な模様替えなどは避けるようにしてください。また、目も段々と悪くなっていく事もありますので、家具の角にぶつかって怪我などをしないように、鋭角な物にはカバーをしてあげるのがいいかもしれません。

まとめ

老犬について、その年齢や老化のサインについて紹介をしてきました。 犬は一定の年齢になると、変わらず元気そうに見えていたとしても身体の老化は徐々に始まっていきます。 そのため、老犬といわれる歳を迎えたのであれば、犬の健康維持のためにも細かな変化に気を配るようにしてあげてください。

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kai-k

愛玩動物管理飼養士・ドッグライフカウンセラー・動物介護などの資格を所有し、20年以上に渡る飼育経験とブリーダー経験を活かした、実体験に基づく記事作成を行っています。

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