公開日
2020/09/04
更新日
2020/10/14

犬に噛まれたとき、やってはいけない飼い主さんの7つの行動

困った問題行動のひとつ、愛犬の甘噛み。実は、飼い主さんの「ある行動」が、愛犬の甘噛みをひどくしている可能性があるのです。愛犬に噛まれたとき、やってはいけない飼い主さんの行動をご紹介します。

愛犬に噛まれたときにやってしまいがちなコト

愛犬と遊んでいたり、飼い主さんが帰宅したりしたとき、愛犬が興奮をして噛むことがあります。

このとき、ついつい飼い主さんがやってしまいがちな「やってはいけないこと」をご紹介します。

この「やってはいけないこと」を続けてしまうと、甘噛みの癖が悪化してしまうことや、甘噛みだったのが、本気噛みに変わる可能性があります。

愛犬の困った「噛む」行動を悪化させてしまう、飼い主さんが「やってはいけないこと」とは、どのようなことなのでしょうか。

今回は「警戒や威嚇、恐怖などによる噛み」ではないケースをご紹介しております。

警戒や威嚇、恐怖による噛みは、違う方法で対応した方がいい場合があることを了承ください。

愛犬に噛まれたとき、やってはいけない飼い主さんの行動

愛犬に噛まれたときに、飼い主さんが「やってはいけないこと」を7つの項目に分けてご紹介します。

1.手や足で犬をはらう

飼い主さんが帰宅をしたときや、愛犬がかまってほしいときなどに、甘噛みをすることがあります。

このとき、飼い主さんが手や足をつかって、愛犬を振り払うと、犬は飼い主さんが、手や足で遊んでくれているのだと勘違いする可能性があります。

特に犬は動くものに対して、興味を示します。愛犬たちにとって、動く手や足はとてもいいおもちゃになりやすいのです。

2.大きな声を出す

愛犬が甘噛みをしたとき「○○ちゃん!痛いよー」「キャー!噛まないで」などと、大きな声を出すことは、愛犬を喜ばせてしまうことがあります。

特に女性の高い声は、犬にとってはポジティブな感情を表すことが多く、興奮をさらにあおってしまう音域でもあります。

「痛いよー」などと言いながら、飼い主さんが逃げ回ることは、犬にとって最高の遊びとなってしまうのです。

3.おやつなどで犬を誘導する

「愛犬に噛まれたので、遠くにおやつを投げて愛犬に噛まれないようにする」これは、良い効果があるように感じますよね。

ですが、注意したいことは「噛まれた後におやつで誘導しているのか」「噛まれる前におやつで誘導をしているのか」噛まれる前か後かで大きな違いがあります。

噛まれた後におやつがもらえるのなら、犬は喜んで噛むようになります。

噛み癖がある子に、このようなシチュエーションでおやつを使った、噛みを抑制する方法の一例をご紹介します。

1.犬が噛む前に「お座り」や「伏せ」をさせ、犬が飛びつきにくくする
2.噛まずに落ち着いていられたら、犬におやつをあげる

このような方法がおすすめです。

さらに犬をさわろうとする

やっと仕事が終わり、自宅に帰ってきて愛犬と再会。この瞬間は飼い主さんも愛犬も最高に幸せな時間です。

愛犬が興奮をして、飼い主さんの手や足を甘噛みしているにもかかわらず、噛まれながら愛犬をなぜ続ける。これも、甘噛みを許していることになります。

愛犬のテンション次第で噛む力が、人の手を傷つけるくらい強くなることもあるため、興奮による甘噛みは注意が必要です。

クレートやサークルの中に閉じ込める

飼い主さんの手や足を噛んだため、罰としてクレートやサークルの中に閉じ込める。

この行為は犬にしてみたら、何を罰せられているのか理解できないことが多く、効果があまり期待できません。

犬を叱る場合は、直前の行動をすぐに叱る必要があります。

簡単な例をあげてみます。

1.飼い主さんの手を噛んだ
2.抱っこをして犬をクレートまで運んだ(このとき飼い主さんの手を舐めた)
3.クレートに入れられた

極端な例ですが、この場合に犬は、直前の行動「飼い主さんの手を舐めた」このことを罰せられている?と勘違いしてしまいます。

犬の行動改善のポイントは「望ましくないことをしたら、すぐにダメだという合図を出す」ことなのです。

犬を叩く

飼い主さんの手や足を愛犬が甘噛みしたときに、愛犬を叩いて叱ることはおすすめできません。なぜなら、余計に興奮をさせ、噛みが酷くなるからです。

最初はコミュニケーションによる甘噛みだったのに、叩かれたことで恐怖を感じ、唸りながら強く噛まれてしまうこともあります。

行動を悪化させる可能性がある体罰は、とても慎重になる必要があり、逆効果をもたらすこともあるのです。

顔を近づけて怒る

愛犬に噛まれた後、愛犬の顔に自分の顔を近づけ「イケナイ!」と叱る。

興奮している状態の犬に、飼い主さんが顔を近づけることは、犬に恐怖を感じさせ、とても危険です。

人間の世界では「人の目を見ないと失礼だ」という礼儀がありますが、犬の世界は逆で、お互いの目を見つめ合うことは威嚇を表します。

アイコンタクトをマスターしている愛犬は別ですが、愛犬が興奮をしているときに犬の目を凝視することは、噛まれる原因を作ってしまうため、やめましょう。

甘噛みのしつけをする前に知っておいてほしいこと

私がワンちゃんの甘噛み抑制のトレーニング方法をお伝えするとき、飼い主さんに「人の手足はもちろん、人の洋服を噛むことも禁止してください」とお伝えします。

犬にとって人間の手も足も、ズボンの裾もあまり変わりがありません。

そのため、飼い主さんが身につけているものすべて、噛むことを禁止します。

洋服だから噛んでもいいか…。これは、甘噛み抑制のトレーニングをするとき、行動改善が進まなくなる原因になってしまうのです。

愛犬が構ってほしいために噛むなら・・・

甘噛み抑制のひとつの方法として、愛犬が飼い主さんに構ってほしくて甘噛みをするのなら「無視」はとても効果的です。

  • 噛んだら黙って部屋から立ち去る
  • 遊んでいるときに噛んだら、黙って遊びをすぐにやめる
  • 帰宅したときに噛むのなら、帰宅時に愛犬と目を合わせず部屋に入り、愛犬が落ち着いたら声をかける

などです。

最後に

犬に噛まれたとき、やってはいけない飼い主さんの7つの行動。

ご紹介したものの中に「これ、やっていた!」というものがありましたら、愛犬に噛ませない環境をつくるために、参考にしていただけたらと思います。