愛犬の問題行動にお手上げの時は、しつけ教室に参加したり、犬のしつけのプロであるドッグトレーナーに任せるのも1つの方法です。犬のしつけは人間と暮らす犬にとって非常に大切です。最近は犬の幼稚園と呼ばれる施設なども注目されています。
今回は、愛犬の問題行動でお悩み中の方におすすめの、プロに頼む犬のしつけの選び方についてご紹介します。
なぜ犬のしつけは大事?
「犬のしつけは大事」という言葉は、犬と暮らす方であれば誰もが一度は耳にしたことがあるでしょう。では、なぜ犬のしつけがそれほど大事といわれるのかご存知ですか?しつけは人間が犬と一緒に暮らすため、そして愛犬を守るため、さらには他の人や犬に迷惑をかけないために必要なことです。
「おすわり」「伏せ」「待て」と指示を出して従わせることはしつけではありません。しつけは、「人間と暮らしやすい犬」になるために、人間と一緒に暮らすための社会のルールを教えてあげることをいいます。「おすわり」「伏せ」「待て」といった指示は本来、訓練の一部になりますが、犬とのコミュニケーションをとるための手段として使うことで、人間との信頼関係を深めることができます。
犬は動物です。十分にしつけをされている犬も、恐怖や驚きを感じた時に、予測できない動きをするかもしれません。しかし、しつけを行っておらず、飼い主さんが全くコントロールできない状態の犬は、予測不可能な動きをする可能性がより高いです。誰にも迷惑をかけていないからうちの犬にしつけは必要ない!という飼い主さんも、突発的に何が起こるかわからない!ということをしっかり認識してください。
愛犬が交通事故や犬同士の事故に巻き込まれないためにも、他人や他の犬を傷つけないためにも、愛犬のさまざまな問題行動によって、事故やトラブルが起こってしまってからでは遅いのです。
問題行動を起こす多くの犬は、精神的な心の問題を抱えている場合も多いです。日常的に抱えている犬のストレスは、お留守番が多い、お散歩に連れて行ってもらえない、構ってもらえないなど、人間が作っているのかもしれません。
自分じゃもう無理!そんな時はプロの手を借りよう!
しつけは子犬だけが行うものではありません。成犬になっても、できるしつけはたくさんあります。愛犬の問題行動で、悩んでいる飼い主さんは、一人で悩みを抱える必要はありません。自分ではできない!そう思ったら、しつけのお悩みを相談できる、専門の知識のあるドッグトレーナーや施設に問い合わせてみましょう。
ワンちゃんは、どうしたら良いのか、飼い主さんに言われていることがわからず混乱しているのかもしれません。プロの手を借りるのは飼い主さんのためでもあり、愛犬のためでもあるのです。
犬のしつけを教えてくれる場所はたくさんある
犬のしつけを教えてくれるドッグトレーナー(訓練士)や、サービス、施設はたくさんあります。
愛犬のしつけ教室
しつけ教室の施設や、イベントスペースなどに集まって、子犬の月齢や、しつけの段階に合わせたグループレッスンがある教室に通うケースが多いです。人間だけでなく犬同士とも触れ合うことで、さまざまな刺激を受けて経験を増やすだけでなく、飼い主さんと愛犬が一緒にしつけ教室に参加することで信頼関係を深めて、問題行動を減らしていきます。グループレッスンでは、同じような悩みを持つ飼い主さんとの情報交換ができることでしょう。
マンツーマンのしつけ教室もあり、飼い主さんの悩みに先生から直接アドバイスをもらうことができます。
子犬に大切な社会化期にたくさんの経験ができる「パピークラス」と呼ばれるしつけ教室は、子犬の心の成長にとって素晴らしい体験となるので、参加してみるとよいでしょう。
犬の幼稚園
犬の幼稚園は、最近注目の犬に関わるサービスで、飼い主さんと離れた環境で、人と犬達との触れ合いを行うことで、さまざまな経験ができます。社会化ができずに、犬と遊べなかった犬達が、犬の幼稚園で人間と犬との両方のルールを学ぶことができるのです。施設のドッグシッターやドッグトレーナーから、しつけやトレー二ングを受け、遊んでもらい、犬達と触れ合うことでからだも頭もたくさん使ってお家に帰ります。
犬の幼稚園は、日帰りだけでなくペットホテルの営業を行っていることも多く、お預かり中は散歩に行く以外ケージに入れられたまま、といったストレスがなく過ごせるところもポイントです。
ドッグトレーナーへ依頼
犬の問題行動の状況では、ドッグトレーナー(訓練士)のいる訓練施設に犬を預ける方法も効果的ですが、基本的な服従訓練を学習して家に戻ってきたら、まるで別の犬になっていた。というのもよくある話です。
また、犬が人間の顔色を見て判断し、ドッグトレーナー(訓練士)の言うことは聞くけれど、飼い主さんや他の人の言うことは全く聞かないというケースもあります。これは犬を扱う技術の優れたドッグトレーナー(訓練士)だからできる技であり、犬の行動学の専門知識や経験がない一般の飼い主さんが同じ技術を使って愛犬をコントロールすることは難しいことです。
ドッグトレーナー(訓練士)の元へ犬と一緒に通うのも方法の1つです。犬が逃げられない安全な訓練施設の中で、飼い主さんと愛犬が一緒に学習して、トレーニングを行います。しつけ教室よりもマンツーマンで教えてもらえることが多いので、疑問や悩みをすぐに相談することができるでしょう。
犬の家庭教師
最近は、犬の問題行動を矯正するために、ドッグトレーナーが自宅に来訪する「犬の家庭教師」と呼ばれるサービスも一般的になりました。
愛犬の引き起こす問題を解決するため、しつけに最善の方法をドッグトレーナーが提案し、その指導のもと飼い主さんと愛犬が一緒になってしつけを学習していくという方法です。
しつけをはじめてから段階的にレベルアップをさせつつ、日常やお散歩中の問題も相談して解決を目指すことができるので、非常に効果が高く、しつけが一通り終わった後も、継続して飼い主さんが犬をコントロールしやすい方法なのでおすすめです。
プロに頼むしつけの選び方
犬のしつけや訓練のアプローチ方法はたくさんあります。強硬的な訓練方法もありますし、おやつを使ったトレーニング方法や、褒めて良い行動を強化する方法もあります。どのような方法のしつけを選ぶかは、飼い主さん次第です。
飼い主さんとしつけを行うドッグトレーナーとの相性は大切です。飼い主さんの意向を受け入れて、一緒に考えてくれるトレーナーさんばかりではありません。高額な費用と時間をかけて訓練施設に預けても、帰ってきたら言うことを聞かないのでは、しつけにはならないでしょう。
犬がしつけ教室から帰ってきて神経が過敏になり、オドオドしているようなケースでは、しつけ方法が愛犬にあっておらずストレスになっている可能性があります。愛犬の問題行動の状況にもよりますが、しつけは犬が楽しいと思えるトレーニング方法をおすすめします。
まとめ
良いドッグトレーナーは、犬の性格に合わせてアプローチを変えて、飼い主さんとのヒアリングでわかった問題を、親身になって解決しようとしつけを行ってくれるでしょう。しつけ教室選びは、いくつかの教室や施設の見学または体験をさせてもらうと、雰囲気や犬達の過ごし方がわかって安心です。自分でお手上げと思ったらプロに頼んでみてください。悩んでいるよりもずっと楽になりますよ!
コメント