暑い日には、愛犬と一緒にプールで遊びたい!水遊びさせてあげたい!と思いませんか?
でも自分の愛犬はお風呂があまり好きではないから、プール遊びも嫌がるかな?と不安に感じている方もいるかもしれません。犬の水遊びにはメリットもありますが、水遊びをする際の注意点を知っておく必要があるでしょう。犬を水に慣れさせる方法などを紹介します。
犬は水が苦手?得意?
犬は水が苦手か得意かと言うと、それは一概には言えません。
同じ犬種の犬であっても、水が苦手でプールに近付くのも嫌・シャワーも嫌いという犬もいれば、プールでの水遊びは大好きでシャワーも嫌がらずに入る犬もいます。
それぞれ産まれ持った性格もあるのかもしれませんが、ラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーなどは元々泳ぎを得意としている犬種になりますので、水に入る事に関しては得意である場合が多いようです。
その逆に、いわゆる愛玩犬とされているポメラニアンやチワワ、穴を掘って狩りをする習性を持つダックスフンドなどは泳ぎが得意でない犬種とされています。
但しこれはあくまでも一般的な話であり、この犬種だから必ず泳ぎが得意、または苦手とは限りません。
水を嫌がる子はどんな理由から
本来犬は、水が絶対にダメという動物ではありません。それにも関わらず水を嫌がるのは何故なのか、その理由を3つ紹介しておきます。
- お風呂で嫌な経験をした:シャンプーの時に押さえつけられた、シャワーの音に驚いたなど
- 突然水に入れられた:水遊びをさせようと犬の心の準備が出来ていない状態で、無理に水に引き入れてしまった
- 水に自分が写るのが嫌:水に写し出された自分の姿が、何者なのか理解出来ずに恐怖を抱いている
どの理由にも共通していることは、嫌な経験に基づいているという点です。
水に触れる最初の段階を間違ってしまうと、水が嫌いな犬になってしまう事がよくあります。
また、狂犬病を発症している犬は、その病気の性質上水を嫌がったり怖がったりするようになります。狂犬病は、日本ではほぼ発症する事は現在ありませんので、ここでは嫌がる理由からは外しておきます。
水遊びのメリット
水遊びは、足や腰に体重がかからない状態で全身運動が出来ますので、犬の健康維持の為に行う運動としてはとても良い方法といえます。足腰への負担が少ない事から、肥満犬のダイエット運動としても最適です。
その他にも、足腰に怪我を負った後のリハビリとしても水遊びはよく利用されます。楽しく遊びながらリハビリをする事ができますので、一石二鳥といえるでしょう。
また水辺を走る時には、犬は顔に水がかかり過ぎるのを避ける為に自然と身体全体を大きく動かしますので、普通に同じ距離を走るよりも運動量はかなり増え、運動不足解消やストレス解消にも繋がります。
水遊びをするときに気を付けること
水遊びは全身運動になりますので、楽しいからといって長時間遊び続けてしまうと、気が付かないうちに体力を消耗し過ぎてしまいます。
それに加えて、普段使わない筋肉を使って動きますので、翌日に身体に痛みを感じるようになる事もあります。
また、全身が被毛で覆われている犬は人よりも身体の芯が冷えやすいので、低体温症になってしまう心配もあります。
水遊びの際には、10分~15分に1度休憩を挟むようにしてください。
遊び終わった後には、タオルドライだけで済ませるのではなく、被毛の根元までしっかりと乾かすようにしてください。
根元が湿った状態ですと、そこから身体が冷えていってしまい関節などに悪影響を及ぼすだけでなく、皮膚病の原因にもなりかねませんので注意するようにしてください。
愛犬を水に慣れさせよう
愛犬が水嫌いにならないように、水に慣れさせる方法を紹介していきます。
もしも既に水を嫌がるような犬でも、この方法でゆっくりと慣らしていけば克服する可能性が高いので、諦めずに実践してみてください。
最初は足の先を濡らすところから
犬を水に慣れさせる為には、まずお風呂場やビニールプールなどに水を入れない状態で犬を入れ、水を出して少しだけ足先を濡らしていきます。
足の先が少し隠れる程度で水は一度止めて、その状態で遊んであげます。遊びの途中でおやつをあげてみるのもおすすめです。
これを行う事で、水で遊ぶ事は楽しいという気持ちを持ってもらいます。
水の音にも慣れさせる
プールの近くには、シャワーや水を出す為のホースが付き物です。ここから出る水の音にも慣れさせておく必要があります。
お風呂に入れる時にいきなり顔の近くでシャワーを出してしまったせいで、その音を怖がるようになり、更にはその怖いシャワーから出る水そのものを嫌がるようになる事は本当に多いです。
シャワーやホースから水を出す時には、犬から少し離れた場所で少しずつ出し始めます。犬が嫌がるそぶりを見せなければ、徐々に近づけながらわざと水音を立ててみるなど、水音は怖くないし嫌な事は起こらないというのを教えてあげましょう。
プールデビューは徐々にゆっくりと
だいぶ水にも慣れてきたら、いよいよプールデビューです。
ここでもいきなり水にジャポンと入れるのではなく、まずは浅い場所から徐々に深い場所に移動していくようにします。
最初のうちは犬用のライフジャケットを利用すると、足の付かない場所でもバランスを保つ事が出来ますので、介助する飼い主さんも犬自身も安心です。
無理強いは絶対にダメ!
もしも犬が嫌がるようなそぶりを見せた時には、無理強いをするのは絶対にやめてください。
嫌がっている犬に対して。「ほら、楽しいから大丈夫」などと言いながら、無理矢理に水の中に引き入れてしまう飼い主さんがよくいますが、これは逆効果にしかなりません。
その時は仕方なく水遊びをしたとしても、次に遊ばせようとした時に嫌だった事を思い出して、更に頑なに拒否をするようになってしまうかもしれません。
自分が逆の立場だったらどう思うかを考えて、無理矢理に水の中に入れてしまうような事はしないであげてください。
まとめ
犬を水に慣れさせて、プールデビューをさせるまでの方法について紹介してきました。
ここで紹介した方法は少しまどろっこしいと思われるかもしれません。
でも、水嫌いを一度こじらせてしまうと、プールで遊ぶどころかお風呂に入れる時にも手こずってしまうようになりますので、犬が少しでも水を怖がったり嫌がったりするようであれば、ゆっくりと慣らしてあげるようにしてください。
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