散歩中の犬との交流のマナー!犬との接し方、知らない犬に愛犬を近づけていい?

しつけ

犬の散歩をしているとき、他の犬やお子さんとのコミュニケーションで、ヒヤッとしたことはありませんか?これから愛犬と出かける機会が増えると思います。そのようなときに犬も人も気持ちよくコミュニケーションが取れるように、知っておきたいマナーやしつけ、便利なグッズなどをご紹介します。

犬の散歩にはマナーが必要

犬の散歩のマナーというと、まず頭に浮かぶのが「排泄物は持ち帰る」だと思います。

動物愛護管理法で定められているものの一例をあげると、散歩のときは「ノーリードは禁止」ということや、「犬を制御できる人がリードを持つ」などがあります。

この法令の内容もとても大切です。ですが、それだけでいいのでしょうか?

例えばいつものお散歩やドッグランなどで他の犬と遊ぶとき、小さなお子さんと触れ合うときなどに知っておきたいマナー。
犬友達とドッグカフェに行くときや愛犬と旅行に行くときなど、いろいろなシチュエーションで気を付けたいマナーがあります。

昨今のニュースで見かける犬の咬傷事故なども正しいマナーを知っていれば避けられたものが多く、ニュースを見て犬が怖いという概念が植え付けられてしまうとても悲しい事故です。

楽しいドッグライフを過ごすためにも正しいマナーを知って犬好きをたくさん増やしませんか?

また、正しいマナーは愛犬を守る大切な知識でもあります。

これから夏本番を迎え、愛犬との行楽やお子さんの夏休みがより楽しくなるように、誰でも簡単にできる「犬と交流するときや、お散歩をするときのマナー」を知っていただき、ぜひ実践していただけたらと思います。

散歩中におさえたい犬のマナー

お散歩の時や愛犬と外出するときなどに知っておきたいマナーを実体験談なども含めご紹介します。

マナー1. 他の犬に近づける前に飼い主さんに確認を

お散歩に行く時間はどの家庭も似ていて、お散歩中に他の犬と会うことが多いと思います。そして顔なじみになったり、同じ犬種に会ったりすると犬どうしを遊ばせたくなると思います。

ですがここで注意です。犬はどの犬も他の犬が好きで、犬と犬を接触させることは犬にとっての幸せと考えていませんか?
実はそうでもないのです。犬が大好きな犬もいれば、犬がとても苦手な犬もいます。

では、犬が苦手な犬に、むやみに他の犬を近づけてしまうとどうなるのでしょうか。

動物には恐怖を感じたときに現れる闘争逃避反応という性質があります。簡単に説明をすると、怖いと犬が感じたら最初に逃げようとします。

逃げられない状況にあると次はフリーズといって固まります。
それでも恐怖(他の犬)が近づいて来たら最後に攻撃をします。これが闘争逃避反応です。

おとなしくしていたはずの犬が急に他の犬に攻撃をしたり噛みついたりするのはこの闘争逃避反応によるものが多いと考えて良いでしょう。

他にも攻撃的な気質を持っている犬もいます。

愛犬がどのような性格か知っているのは飼い主さんです。
まずは飼い主さんに「ワンちゃんに犬を近づけてもいいですか?」と聞いてみましょう。

この魔法のひと言はお互いの愛犬を守るとても大切なマナーのひと言なのです。

そして自分の犬が他の犬を苦手と感じているなら、無理に接触をさせないで「ごめんなさい犬が苦手です」と伝える断る勇気もとても大切です。

マナー2. 子どもも犬も楽しめる良いふれあいを

実際にあったお話をしましょう。

愛犬のチワワを散歩させているとき、ちいさなお子さんに「さわっていい?」と聞かれました。

「ゆっくり優しくさわってごらん」と伝えると、その子は愛犬の目に指を入れました。びっくりしますよね。ですがこれは、予測をしていなかった飼い主の私の責任です。

その子はきっとチワワの大きい目がビー玉のように見えたのでしょう。そのため触ってみたくなったのだと思います。たまたま愛犬はびっくりしただけで、その子に危害をくわえず何事もなかったのですが、もし危害を加えていたら大変でした。

小さなお子さんは私たちとは違う感性をもっています。大人がしっかりと予測をし、もし危ないなと思ったら小型犬なら抱っこをしてしまうとか、大型犬なら「また遊ぼうね」などと言って遠ざけてしまうのもひとつの方法です。

お子さんも犬も良い経験ができるように大人がしっかりと管理をするのも大切なマナーのひとつです。

マナー3. 知らない犬に触れ合う際のマナーがある

みなさんはかわいい犬や珍しい犬を見つけてどうしてもさわってみたくなったとき、どのようにアプローチをしますか?

よく見かける例をあげてみましょう。

1つ目は「両手を前に出し、前から犬に走って近づく」
2つ目は「小型犬などに上から覆いかぶさるようにしてさわる」
3つ目は「手をパンパンたたいたり手を犬の前で動かしたりして犬に近づく」

やってしまっていると思ったものはありますか?この例はどれも犬が恐怖を感じるものなのです。

ではどのようにして知らない犬をさわったらよいのでしょうか?

知らない犬を触るとき、まず飼い主さんに「ワンちゃんを触ってもいいですか?」と聞きましょう。

「いいですよ」と言われたら、そっと横から近づき手や体のにおいを犬にかがせて犬を安心させてあげましょう。そしてゆっくりしゃがんで犬をなでます。

決して前から近づいてはいけません。前から近づくと犬にストレスを感じさせ、犬が攻撃心や恐怖心を生み出す可能性が高くなります。

他にも上から覆いかぶさる行動は犬に服従をしろという上位を表す行動です。
知らぬ間にやってしまっていることが犬に大きなストレスを感じさせていたのです。

そして、犬が少しでも不快に感じているそぶりを見せたらすぐに犬を解放してあげてください。正しいアプローチ方法を知って、かわいい犬とたくさんふれあいましょう。

ぜひお子さんにも大人が「知らない犬をさわるときの裏技」を教えてあげて安全に犬とふれあってもらえたらと思います。

散歩マナーを守るために日頃からできるしつけ

「ワンちゃんをさわっていいですか?」と聞かれたとき、愛犬にお座りや伏せをさせ、さわらせてあげると好印象で安心ができます。
お座りや伏せはトレーニングでも基礎のオビディエンスに含まれているとても大切なしつけです。

また、愛犬と歩くときに犬が飼い主さんの横について歩くヒールウォークもぜひ挑戦していただきたいしつけです。

愛犬が飼い主さんの横について歩いていれば、狭い歩道などでも他の歩行者に迷惑をかけずに歩けます。お座りや伏せができるならヒールウォークもぜひ挑戦していただきたいしつけのひとつです。

散歩のマナーを守りながら楽しめるアイテム

愛犬とのお散歩を、マナーを守りながらより快適にできるおすすめのアイテムをご紹介します。

排泄物回収の定番商品

商品名:ポイ太くん 20枚入り

犬の排泄物は必ず持ち帰らないといけないのですが、時々置き忘れているものを見ます。ポイ太くんは使いやすく排泄物を持ち帰る定番グッズとしてとても人気がある商品です。

お散歩のマナーとしてはもちろん愛犬の体調管理のためにも排泄物の置き忘れは絶対しないようにしましょう。

親子でお散歩を楽しむときにおすすめのリード

商品名:ショルダーリード

犬を上手にコントロールできるハーネス

商品名:イージーウォークハーネス

イージーウォークハーネスは愛犬の引っ張りクセが強くて、ヒールウォークどころじゃないとお悩みの飼い主さんにおすすめのハーネスです。

特殊構造のハーネスを愛犬につけるだけで、引っ張りにくくなりコントロールをしやすくなります。

愛犬の引っ張りクセが強くて困っているならぜひお試しいただきたいハーネスです。

最後に

愛犬との楽しいお散歩がマナーを知らなかっただけで悲しい事故などにつながることもあります。

少しの心使いや気遣いで愛犬とのお散歩をより楽しくしてみませんか?マナーを守ったお散歩をしていただき、犬の素晴らしさをたくさんの方に知っていただけたらと願っております。

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只野 アキ

殺処分をなくしたい!という思いでドッグトレーナーになりました。犬が大好きで暇さえあれば犬のことを考えています。CPDT-KAを取得。アニマルコミュニケーション、Tタッチなどを学んできました。ワンちゃんとの生活が豊かになる楽しい情報をお届けします。

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