「いつもより愛犬がくさい!」となりがちな梅雨の季節。じめじめとした季節だからこそ快適に過ごしたいですね。これからの季節に必見、愛犬の臭いの原因や臭いの対策方法をご紹介します。
梅雨の時期は特に愛犬の臭いが気になる
じめじめとした梅雨の時期、ふと気づくといつもより愛犬の臭いが気になるということはありませんか?
梅雨の時期は換気などもしにくく、臭いがこもりがちになります。また、湿気は細菌を繁殖させやすく臭いの原因を作ってしまいます。
このような原因が重なり、梅雨の季節は特に愛犬の臭いが気になってしまうのです。
まずは、愛犬の臭いの原因を探り、気になる臭いを軽減する対策をしてみましょう。
なぜくさくなるの?ワンちゃんの臭いの原因
ワンちゃんの臭いの原因はいろいろあります。愛犬が臭うと思ったとき、どこが臭っているのか探ってみましょう。愛犬の臭いの原因となる代表的なものをご紹介します。
体臭
犬には2種類の汗腺があります。ひとつはエクリン腺といってさらっとした汗を出す汗腺です。エクリン腺は主に肉球にあります。
もうひとつはアポクリン腺という脂肪分を多く含んだ汗を出す汗腺です。これは犬のからだ全体にあり、人間で例えるとわきの下などごく一部にあるものを指します。
臭いの原因はこのアポクリン腺から出る脂肪分を含んだ汗にあります。
アポクリン腺から出た汗が酸化することで「くさい」と感じる臭いに変わります。
これが愛犬の臭いの原因のひとつです。
耳の中の臭い
犬の耳の中は雑菌が繁殖しやすく、それが原因でくさくなることがあります。
特にたれ耳のワンちゃんは、耳の中の通気性が悪く湿気がこもり、雑菌が繁殖しやすい環境になるため、臭いが強くなります。
耳の中の毛が多いミニチュア・シュナウザーやプードルなども、耳の中が汚れやすく臭いの原因になることがあります。
耳の臭いがとても強い場合は、耳の病気が疑われるため獣医師さんに相談をしましょう。
口の臭い
歯に歯石がたまり、歯周病になると口の臭いが強くなります。
食べているものでも口の臭いは変わります。多少の臭いは正常といえますが、いつもと違う強い臭いを感じるときは、体内や口内の異常も考えられます。
よだれが多い犬種や、顔の周りに被毛が多く汚れやすい愛犬も、雑菌が繁殖しやすく臭いの原因になることもあります。
肛門腺の臭い
愛犬の肛門の周辺に犬特有の分泌物を出す肛門腺というものがあります。
体内にある肛門嚢に分泌物はたまります。この分泌物はうんちをするときに一緒に排出されますが、まれに排出されず肛門嚢にたまり、その分泌物の臭いが外にもれて、肛門周辺から異臭を放つことがあります。
ハウスやベッドの臭い
愛犬がいつも過ごしている場所は、気づかぬうちに臭いの温床となります。
からだから出た臭い、よだれや食べかす、肛門腺からの分泌物など気づかぬうちに汚れが付着しています。その臭いが愛犬についてしまい、さらに臭いを強くしていることも考えられます。
ワンちゃんの臭い対策
犬は生き物です。そのため、臭いがゼロになることはありません。ですが、臭いの原因がわかれば、軽減させることはできます。ワンちゃんの臭い対策についてご紹介します。
定期的なブラッシングやシャンプー
愛犬のからだを清潔にすることは、臭いを大幅に軽減します。
ブラッシングスプレーなどをうまく利用し、抜け毛やほこり、汚れなどを取り除いてあげましょう。優しいブラッシングは皮膚の血行を良くする効果もあるためおすすめです。ブラッシングは毎日しても問題はありません。
シャンプーはひと月、1回程度にしましょう。頻繁にシャンプーをすることで、必要な油分まで落としてしまい皮膚トラブルの原因になるため注意が必要です。
こまめな耳の掃除
ご自宅で愛犬の耳掃除をする場合は、ぬらしたコットンなどで耳の内側を拭く程度にしましょう。
綿棒などを使うと、汚れを耳の中に押し込んでしまうこともあります。
耳の粘膜を傷つける可能性もあるため、しっかりと汚れを落としたいときは、トリマーさんや獣医師さんにお任せしましょう。
毎日の歯磨き・口内ケア
毎日の歯磨きは愛犬の口臭が軽減され、歯周病の予防にもなるので取り入れていただきたいケアです。
歯磨きが苦手なワンちゃんは、口内環境を整えるサプリメントやおやつなどもあるため、手軽なものから始めてみることをお勧めします。
徐々に歯磨きシートなどで慣れさせて、歯磨きができるようにしましょう。
忘れがちな肛門腺のケア
かなり臭いの強い、肛門腺からの分泌物。肛門腺絞りはコツがいるため、飼い主さんがご自身でされている方とそうでない方がいらっしゃいます。
動物病院やトリミングサロンで肛門腺絞りをお願いすると、しっかりとケアしてくれます。ご自宅でできない場合は、迷わずトリマーさんや獣医師さんなどのプロに相談をしましょう。
ベッドやハウスの掃除
梅雨の時期は特に、愛犬が使っているベッドなどは清潔にしましょう。
洗いにくいベッドは、上にタオルなどを敷くと、タオルだけをこまめに洗えるのでおすすめです。愛犬のくつろぎのスペースは、清潔な環境を保てるように工夫をしてみてください。
最後に
いかがでしたでしょうか。臭いの原因を知り、対策をするだけで愛犬の臭いはだいぶ軽減されます。
衛生面や愛犬のからだの負担なども考え、適切な臭い対策をしていただけたらと思います。
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