愛犬のごはんは毎日どのくらいの量を与えていますか?1日に必要なエネルギー要求量の計算方法を知っておくと、愛犬に適切なごはんの量を与えることができます。
普段、ドッグフードのパッケージに記載された通りの量を与えている方も、電卓を用意して計算してみてくださいね♪
犬のエネルギー要求量は4つの種類がある
犬が健康に生きていくには、ごはんを食べてエネルギーを摂取しなければなりません。
犬のエネルギー要求量は、以下の4つに分けられます。
・基礎エネルギー要求量
・安静時エネルギー要求量(RER)
・維持エネルギー要求量(MER)
・1日あたりのエネルギー要求量(DER)
今回は、適切なごはんの量を計算するのに特に必要な、「安静時エネルギー要求量(RER)」と「1日あたりのエネルギー要求量(DER)」の2つを簡単に説明します。
安静時エネルギー要求量(RER)
安静時エネルギー要求量(RER)とは、食事をしっかりとっている健康な動物が、常温の環境で安静にしているときに必要なエネルギー量です。
1日あたりのエネルギー要求量(DER)
1日あたりのエネルギー要求量(DER)とは、1日の平均エネルギー消費量のことをいいます。
つまり、このカロリーが、1日の理想の摂取カロリーとなります。
しかし、この1日あたりのエネルギー要求量(DER)は、暮らしている生活環境や日々の運動量、年齢、健康状態などによって左右されるものです。
犬に適切なドッグフード量の計算方法
では、ここからは愛犬に必要なドッグフード量を実際に計算してみましょう!
簡単にできるので、電卓を使って計算してみてくださいね♪
STEP①:安静時エネルギー要求量(RER)を計算する
まずは、愛犬が安静時にどのくらいのエネルギーを消費しているかを知るために、安静時エネルギー要求量(RER)を計算します。
1.電卓を準備しましょう。
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2.愛犬の体重を測ります。
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3.ワンちゃんの体重を3乗します。毎回最後に「=」を押してください。
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4.次に「√」を2回押します。
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5.さらに70をかけた値が、そのワンちゃんの安静時エネルギー要求量(RER)の数値です。
【例:5kgのワンちゃんの場合/5×5×5=√=√=×70=234.059】
STEP②:1日あたりのエネルギー要求量(DER)を計算する
次に、1日あたりのエネルギー要求量(DER)を計算していきましょう。
この1日あたりのエネルギー要求量(DER)は、犬の生活環境や運動量、年齢、大きさ、健康状態などによって異なるため、以下の係数一覧表を参考に、先ほど求めた安静時エネルギー要求量(RER)の数値にかけることで、1日あたりのエネルギー要求量(DER)、すなわち1日の理想の摂取カロリーが計算できます。
【例:5kgのワンちゃんで肥満気味の子の場合/先ほど求めたRER234.059に係数が×1.4で327.6826kcal】
肥満気味かどうかは、以前ご紹介した「ワンちゃんの適正体型とは?」を参考にしてみてくださいね。
肥満気味・肥満は「BCS4」程度、減量が必要な成犬は「BCS5」で計算しましょう。
STEP③:愛犬に必要なドッグフードの量を計算する
愛犬の体型の確認ができたら、このDERの数値からフード量を計算します。
ドッグフードのカロリーは、パッケージや各メーカーのホームページで確認できます。
一般的に、100gあたりのカロリーが記載されていることが多いので、まずはフード1gあたりのカロリーを計算しましょう。
【例:100gあたり370kcalの場合/370÷100=3.7→1gあたり3.7kcal】
先ほど求めた、1日あたりのエネルギー要求量(DER)の数値をフード1g当たりのカロリーで割ることで1日に与える理想のフード量が求められます。
【例:先ほど求めたDER 327.6826kcal÷3.7kcal/g=88.563g→1日のフード量は89g】
最後に、1日に愛犬に与える回数で割れば1回分の量を算出できます。
【例:朝と夕の2回与える場合/89÷2で44.5g→1回44.5g】
以上が適切なフード量の計算方法です。
みなさん、計算できましたか?
フード量の計算方法を知っておくと、ごはんを食べない場合やフード選びをする際にも役立つ♪
今回計算したフード量は、おやつやトッピングなど、フード以外の食べ物を与えていない、という想定です。
おやつなどを与える場合は、フードの量を減らして調節してあげてください♪
大切なワンちゃんに長生きしてもらうために、適切な量のごはんを与えて、理想の体型をキープしてあげましょう。
また、愛犬がごはんを食べなくなったり、フード選びをする際にも「どれくらいのフードを与えればOKなのか」「どれくらいのカロリーが必要なのか」という目安にもなるので、計算方法を知っておくと役立ちます。
電卓を使って、是非計算してみてくださいね!