有名人ならぬ、有名犬!?世界的に有名な犬達5匹

雑学

オリンピックで金メダルを獲得した女性選手に、日本の秋田犬が贈呈されたことは世界的なニュースになりましたね。
このニュースをきっかけに、世界各国で秋田犬が取り上げられました。
一躍有名になった秋田犬ですが、それ以上に世界的に有名な犬がいることはご存知でしょうか。
今回は、そんな有名人ならぬ有名犬を5匹紹介していきたいと思います。

世界で語り継がれる渋谷の忠犬ハチ公

日本で最も有名な犬といえばこの「ハチ」だと思います。
飼い主である大学教授の上野英三郎氏は大変な愛犬家であり、外出する際には必ずハチを連れていたと言われています。
ハチも上野氏に大変忠実であり、上野氏が仕事から帰宅する時間には最寄りの渋谷駅まで出向いて、改札前でその帰りを待つのが日課でした。

上野氏が急死した後もハチのこの日課はなくなることはなく、帰宅しない主人を10年にも渡り駅で待ち続けました。このハチの様子が新聞に掲載されたことで、ハチの行動が世の中に知れ渡り大変感銘を受けることとなったそうです。
また、ハチのこの行動が教科書へ掲載されたことをきっかけに更に感動が広まり、「忠犬ハチ公物語」として映画化もされ、その後「HACHI 約束の犬」としてアメリカでリメイクをされるまでになりました。
現在渋谷駅にはハチの銅像が建てられていますが、その除幕式にはハチ自身も参加しています。

10年以上も駅で主人の帰りを待ち続けたハチですが、実は上野氏と過ごした日々は1年半程と短いものでした。共に過ごした月日の10倍もの時間を、ただひたすら待つ姿が余計に人々の心を打ったのかもしれません。
ちなみに「ハチ公」とは通称であり、上野氏が付けた正式な名前は「ハチ」になります。

初めて宇宙旅行をした犬 ライカ

1975年旧ソ連の人工衛星「スプートニク2号」に乗って、地球の軌道を周回した犬がいました。これが世界で初めて宇宙を旅したメス犬の「ライカ」です。
世界で初めて動物が宇宙へ行くという技術の進歩は、大変素晴らしいことだと称賛されました。しかし、スプートニク2号には帰還する装備がなく、当初からライカが再び地球に戻ることはない計画だったことが後に知られることとなり、世界中から非難の声が多くあがりました。

また、ライカは打ち上げの10日後には薬により安楽死を迎えたと発表されましたが、実はキャビン内の断熱材の不具合で4日後に亡くなっていた、キャビン内の温度上昇に耐えられず打ち上げから数時間で亡くなっていたなど様々な説が発表され、現在でも実際はどうであったのかは分かっていません。
ただ、ライカが自分の身を犠牲にして行ったこの実験により、現在宇宙へ向かう道筋が作られたことは紛れもない事実です。
ガガーリンが人類で初めて宇宙へ飛び立ち、後に地球に無事帰還することに成功しましたが、これはライカが亡くなってから4年経ったあととなります。

ロシアプーチン大統領の愛犬は日本犬

冒頭でも触れた秋田犬ですが、ロシアのプーチン大統領の愛犬も秋田犬であることは有名です。
この秋田犬は、東日本大震災の時にロシアから受けた支援のお礼として、秋田県の佐竹知事が東北を代表し元々愛犬家だったプーチン大統領に贈ったものです。

名前は日本語の「夢」をそのままの発音として使用し、「ユメ」と名付けられました。
これを受けてロシアではまたたく間に秋田犬ブームが広がり、「大統領と同じ犬」「ユメと同じ毛の色の秋田犬」とのコンセプトで、飼育数が一気に増加しました。

日本の天然記念物である秋田犬は、海外で入手するにはかなりの高額であったことから、富裕層の間では秋田県を飼育することはステータスの一種とされた時期もありました。
また、先に紹介した「ハチ」も秋田犬であったことから、映画「HACHI 約束の犬」はロシアでも大ヒットしました。

名犬ラッシーの初代俳優犬

1938年にサタデー・イブニング・ポスト紙上に掲載されていた「名犬ラッシー家路」は、映画化をされると世界中で大ブームを引き起こしました。
日本でも何度もアニメ化やドラマ化をされ、シリーズ作品として大変人気になった作品です。
名犬ラッシーの元祖とされている「名犬ラッシー家路」にて、主人公であるラッシーを演じたのが「パル」という名のコリー犬でした。

原作がフィクションでありながら、実在の犬が登場して原作のイメージをそのままに見事に演じたことで、名犬ラッシーは更に大人気となり、シリーズ映画が何本も撮影されました。
これら全ての映画でラッシーを演じきった「パル」は、その功績がハリウッドに認められハリウッド・オブ・フェームに顕彰されているほどです。

ハリウッド映画には動物を使用した映画が数えきれない程存在しますが、このハリウッド・オブ・フェームに顕彰されている犬は、パルを含めてたったの3匹だけとなっています。

あのマークの犬!ビクター犬

日本ビクターやRCAのロゴマークとして、蓄音機に耳を傾けている通称「ビクター犬」をご存知の方は多いのではないでしょうか。
この犬はテリア系の犬種で、尋ねてきたお客の足をいつも噛んでしまうことから、噛むという意味の「ニッパー」と名付けられました。

元々の飼い主が亡くなったことで、その弟さんがニッパーを引き取ったのですが、慕っていたご主人がいなくなったことへの落胆ぶりを心配し、ある日蓄音機で以前録音してあった亡き兄の声を聞かせてみました。
すると、ニッパーは蓄音機の前を陣取りその声に聞き入ったそうです。蓄音機から流れてくるご主人の声に、首をかしげている様子を描いた「His Master’s Voice」という絵画が、有名なビクター犬のログマークの元となっています。

まとめ

長年に渡り世界中の人々の心に残っている有名な犬を5匹紹介してきました。
ここに挙げた以外にも、災害時に活躍した犬やアメリカ大統領のファーストドッグなど、ニュースになったことのある犬はたくさんいます。
犬は人間の最善のパートナーであるとよく言われていますので、人との絆が強いお話は人々の心に強く残り、受け継がれていくのかもしれません。

小さな街での出来事に過ぎなかったハチと上野氏のお話が日本中に広がり、更には世界中に広がって数十年経った今でも多くの人の心に残っているように、またいつか犬と人の心の絆のお話が新しく聞こえてくるかもしれませんね。

kai-k

kai-k

愛玩動物管理飼養士・ドッグライフカウンセラー・動物介護などの資格を所有し、20年以上に渡る飼育経験とブリーダー経験を活かした、実体験に基づく記事作成を行っています。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

  1. 犬サプリメント全商品販売終了のお知らせ

  2. 今年も1年間愛犬と健やかに過ごそう!新年から始める健康づくり

  3. 2024年もドッグパッドをよろしくお願いいたします!

TOP