人間のインフルエンザは犬にうつるのでしょうか?また犬のインフルエンザはあるのでしょうか?犬のインフルエンザの事例や症状、人間のインフルエンザが犬に感染するか?などお伝えします。
人が感染したインフルエンザは犬にも感染する?
11月~12月にかけて流行が始まり、1月~3月にかけてピークを迎えるインフルエンザ。2020年はコロナウイルスの影響があり、インフルエンザのワクチンを接種する方が増え、インフルエンザのワクチン自体が不足しています。
例年になく不安な要素が多い2020年。万が一飼い主さんがインフルエンザに感染したら、愛犬もインフルエンザに感染するのでしょうか?
人間のインフルエンザは犬には感染しません。
ウイルスの突然変異などにより、人間から犬に感染する可能性はゼロではありませんが、かなり低いと考えられています。
犬が今までインフルエンザに感染した事例
犬がインフルエンザに感染した事例をいくつかご紹介します。
2004年 アメリカで感染を発見
アメリカのフロリダ州にある競馬場で開催されたドッグレースに参加した犬が、インフルエンザに感染しました。
馬が感染していたウイルスとほぼ同じ型のウイルスに感染したため、馬が保有していたインフルエンザウイルスが変異して犬に感染したと考えられています。
犬がインフルエンザに初めて感染した事例といわれています。
2015年 アメリカで犬の保護施設で集団感染
アメリカ・シカゴなどで1000匹以上の犬がインフルエンザに感染しました。
この時に流行したウイルスは、中国やタイなどで確認されていました。
集団感染をした施設では、アジアから来た犬を介して、感染拡大したと報告されています。
日本で犬インフルエンザの感染は?
日本ではまだ、犬インフルエンザは確認されていません。
安心したいところですが、アメリカの保護施設の事例なども考えると、どこが感染経路になるかわかりません。
もし、愛犬の様子がいつもと違うようなら、次の章の「犬インフルエンザの症状」を参考にしていただき、速やかに動物病院へ相談をしてください。
犬のインフルエンザの症状
ケンネルコフにとてもよく似ている犬インフルエンザ。その症状をご紹介します。
犬インフルエンザは犬種や年齢に関係ない
犬インフルエンザは、犬種や年齢に関係なく感染します。
特に子犬や高齢の犬だから、犬インフルエンザにかかりやすいということはありません。ですが、一般的に免疫力が低下していると、どのような病気にもかかりやすい傾向があります。
年齢には関係がないと発表されていても、持病がある犬や高齢犬はリスクがあると考えおいた方がよさそうです。
犬インフルエンザの症状
犬インフルエンザウイルスの潜伏期間は2~5日、症状が現れ4~7日でウイルスを排泄します。
【犬インフルエンザ 軽い症状】
- 10日~30日間、湿った咳を継続的にする
【犬インフルエンザ 重い症状】
- 高熱(40~41℃)
- 呼吸が苦しそうになり肺炎の兆候がみられる
- 致死率は5~8%
犬インフルエンザは人に感染する?
犬インフルエンザウイルスが人間に感染したという報告はありません。
犬インフルエンザは人間には感染しないようです。
犬インフルエンザの予防方法
犬インフルエンザも人間のインフルエンザと同様に、犬が多く集まる場所で拡散されています。
ドッグランや犬が集まる場所から帰宅したら、愛犬の手足を洗い、愛犬のからだを拭いてあげましょう。
飼い主さんも手洗いを忘れずにしてください。
それだけで、大幅に犬インフルエンザにかかるリスクが軽減されます。
これは、人間のインフルエンザと同じですね。
最後に
人間のインフルエンザも愛犬のインフルエンザも、お互いがうつしあうことはありません。ですが、インフルエンザの症状はつらいですよね。
できるだけ飼い主さんも愛犬もしっかりと予防をして、インフルエンザが流行るこの時期を元気に乗り越えましょう。
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