【ディスクドッグへの道vol.6】 大会への参加方法、準備すること

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ディスクドッグの基礎トレーニング、投げ方のトレーニングを実践してきて、いよいよ競技会への参加の段階に進みます。参加できる開催地、開催日程、そして自分たちの参加クラスを選んで、いざエントリー!WEBやFAXで事前エントリーすることがおすすめです。大会に参加するにあたって、準備することもおさらいしておきましょう。

ディスクドッグ競技会(大会)

これまで、ワンちゃんとディスクドッグを楽しむための基礎トレーニングやディスクの投げ方などをお話ししてきました。皆さん、愛するワンちゃんがディスクドッグのパートナーとなり、今まで以上の絆を感じ始めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

さて、ディスクドッグのトレーニング段階を経て進めていくと、特にスポーツ好きな飼い主さんであれば、自分たちがディスクドッグのチームとして、どれくらいの実力が付いたのかが、気になってくることと思います。

ここでは、そんな皆さんに向けて、いよいよ大会への参加についてお話ししていきましょう。

ディスクドッグ競技会を調べてみる

ディスクドッグ競技会を主催する団体は大小様々、いろいろと存在します。ここでは、私が所属する“ナショナルディスクドッグアソシエーション(NDA)”を主体にお話ししていきますので、ひとつの参考として捉えてください。

主だった主催団体であれば、WEB上でスケジュールを確認できますので、スマホでも調べることが出来ます。

大会参加において、まず必要な情報は開催場所と開催日程でしょう。
初めは、ご自分の居住地域の近くで参加するのが一般的だと思います。大会参加となると、車での移動ということになるので、ドライブ好きなら行動範囲も少し広く見ても良いでしょう。

NDAのディスクドッグ競技会の開催地は、本州をイースト・セントラル・ウエストと3つの地域に分け、平均的に開催されるように設定しています。真夏を除いて、月に1度は近隣の都府県での開催地が見つかると思います。

近隣の開催地が見つかったら、開催日程に都合が付くかを確認しましょう。NDAの大会日程は、土日で開催されることが殆どですが、祝日が絡む時などは3日以上の日程で開催されることもあるので、同じ開催場所でも参加する曜日を選ぶこともできます。

参加する場合、朝一番での受付を済ませ、様々なクラスのファーストラウンド、セカンドラウンドと競技が続き、上級クラスの決勝が終わってから全クラスの表彰が行なわれますので、日中はほぼ会場に滞在することを承知の上で参加してください。

参加するクラスを選ぶ

次に、参加クラスを決めましょう。ただし、初めは自分たちのチームがどのクラスに出れば良いのか分からないのが普通です。以下に参加チームをいくつかのレベルに振り分けて、参加に適したNDAの各クラスの目安を書きますが、迷う場合など、主催団体に直接問い合わせるのも1つの手です。

このレスポンスの善し悪しも団体の姿勢やクオリティを知る良い方法だと言っても良いでしょう。

なかなかキャッチは出来ないけど、元気にディスクやボールを追いかける

①チャレンジゲーム

このクラスは、ロングリード着用可、使用するのはディスク以外でも可、スローワー(投げ手)以外のサポートメンバーがコート内に入れるなど、初心者チームにもってこいのクラスです。

キャッチ出来なくてもコート(外枠の四角いゾーン)内で拾い上げればポイントが発生します。更に、ディスクを使って、キャッチ出来たら、拾った時のポイントよりも1ポイント多く加算されます。導入期の競技として、価格もリーズナブルに設定されていますので、一番のおすすめクラスです。

②プチクリニック

これは、正確に言うと競技ではないのですが、主催団体が推奨する、経験豊富な現役プレーヤーがスローイング技術または犬のコントロールの仕方等について30分の実践アドバイスを行なうもので、初心者がディスクドッグの練習をする際に正しい方向に導いてくれるものです。

競技参加までは少し早いかな?と思っている方におすすめのクラスです。

キャッチも少し出来るようになった

①フレッシュマンズクラス

初心者向けのクラスですが、ディスクをキャッチしないとポイントにはなりません。ロングリードの着用が認められているので、ディスクの受渡しや呼び戻しに不安がある場合でも参加しやすい競技と言えるでしょう。

このクラスもスローワー以外のサポートメンバーのコートインが認められるので、初めての方も心強いと思います。

気が早いですが、初優勝では祝福の嵐が…

②ペアクラス

こちらは、2019-2020シーズンから新設された競技ですが、2名ひと組で1頭のワンちゃんとプレーするクラスです。男女問わずにチーム編成ができます。少し競技に慣れた方とペアになれば、比較的参加しやすくなると思います。

うちのワンちゃん、天才だ!と言えるほどキャッチが出来る

・S2クラス

このクラスは、中級者向けですので、上級クラスへのクラスアップを目指すチームも多く、競い合うには申し分ないクラスです。早いうちにレベルの高いチームと競い合うことは、精神的にもタフさが要求されるので、モチベーションの高いチームには面白いかも知れません。

上級クラス

・レディースクラス

・ドギーズクラス

・スーパークラス

・フリースタイル

何れのクラスも、日本一を決定するジャパンカップを目指すクラスです。レディースクラスはスローワーが女性限定、ドギーズクラスはワンちゃんが小型犬(体高40cm以下)限定、スーパークラスが無差別級(スローワー・犬種に限定なし)です。
フリースタイルは、他の競技と一線を画しますが、音楽に乗って愛犬と織りなす様々な技は観衆を魅了します。近い将来、これらのクラスで活躍できるように頑張りましょう。

ディスクドッグ競技は、大会出場となると慣れも必要です。初めは人も犬も慣れない環境でプレーすることになるので、馴染みやすいクラスから気持ちに余裕を持って参加することをおすすめしたいですね。

参加方法

開催地、日程、参加クラスが決まったら、いよいよエントリーです。ここでは、NDAの参加方法についてご紹介しましょう。

WEBエントリー

大会詳細情報のページにある“一般エントリー”バナーをクリックします。

ここのエントリーフォームに必須事項を入力してエントリー費を振込めば手続きが完了です。

FAXエントリー

こちらも大会詳細情報のページからダウンロードすることができますので、プリントアウトして使用します。必須事項に記入し、こちらはエントリー費の振込用紙を貼付けてFAXしてください。

上記の(1)(2)共に事前エントリーに用いる方法ですが、大会当日に現地で申し込む当日エントリーがあります。当日エントリーは事前エントリーよりもエントリー費が多く掛かる種目が殆どなので、事前エントリーをおすすめします。

準備すること

大会当日に向けては、人・犬共にコンディションを整えることが大前提です。特に初出場ですと、大会参加に向けて無理なペースで練習してしまったりする場合もあるので、日頃のペースを守り、負荷が掛かりすぎないようにしましょう。

また、冒頭に書いたように、大会参加は日中を大会会場で過ごす事になるので、準備したい“モノ”についてお話ししましょう。

食料・飲料(人・犬)

特に飲料は大事です。人も犬も脱水症状を起こさないように、こまめに水分補給できるように気をつけましょう。

椅子、テーブル

長い時間を過ごすので、ゆったりと観戦できるように準備しましょう。

タープ

ディスクドッグは全天候型のスポーツ。どんな天候でも快適空間を作り出せるので、出来ればタープもあったら便利です。知り合いが居れば、ご一緒させてもらう方が初めは良いかもしれないですね。

ケージ

これは、ワンちゃんが安心して過ごせるスペースを作るのに必要です。リードの係留だと、他のワンちゃんや一般の来園者との接触事故も起こり得るので、防止する意味でも準備しましょう。ワンちゃんにもプライベートスペースを作ってあげることは、コンディション維持にとても重要なことです。

 ディスク

一応、書いておきます。殆どの種目には、ディスクが1枚付いていますが、念のために余分にあると良いでしょう。大会当日に現地で購入することもできます。

ディスクドッグに便利なグッズは以下の記事でもご紹介していますのでご覧ください。

最後に

ディスクドッグ競技会には、様々なレベルのチームが参加しています。初めは緊張するかも知れませんが、参加したら出来るだけ多くのクラス、多くのチームを観戦することをおすすめします。

特に、パートナーのワンちゃんと同じようなタイプを見つけることが出来たら、注意深く観察しましょう。それは、自分たちが上達するのにとても良い見本となるからです。まずは、肩の力を抜いて、見学くらいの気持ちで参加してみてください。益々ディスクドッグが好きになれると思います。

大塚 裕

大塚 裕

1961年東京生まれ。現NDAコミッショナー。愛犬JACKEYと2001年にディスクドッグ世界大会に日本代表第1号として参戦。その後も2度日本代表となる。ディスクドッグの楽しさを広く知ってもらうことに喜びを感じている。

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