犬の脈拍を測ってみよう!脈拍や心拍数の測り方と健康な状態の様子を知っておくと体調不良に気が付きやすくなります。3月9日は脈拍の日、犬の脈拍数と心拍数の測り方をご紹介します。
動物病院に行くと聴診で心拍数の確認が行われている
動物病院に診察に行くと、診察台で先生が聴診器で心臓の音を聞いたり、体をチェックしてもらいますよね?
聴診では、心拍数の確認や心臓に雑音があるか、不整脈はないか、呼吸音や肺の音に異常はないかの確認が行われています。
必ずしも心拍数=脈拍だとは限らない
心拍数とは1分間の間に心臓が拍を打った回数のことをいいます。
ちなみに、脈拍は心臓の動きが脈を伝ってあらわれたものなので、本来は心拍数=脈拍の回数がだいたい同じになるとされています。
しかし、脈が測りにくかったり、不整脈がある犬の場合は、拍数に誤差が出ることがあるので、必ずしも心拍数=脈拍だとは限りません。
犬の心拍数は体の大きさで異なる
犬といっても超小型犬から超大型犬まで、さまざまな犬種がいます。一般的に体の小さな小型犬や子犬の方が、大型犬よりも心拍数が多いとされています。
安静時の犬の心拍数
<安静時に測った場合の一般的な成犬の心拍数(1分間)>
小型犬:おおよそ60〜80回、180回程度まで
大型犬:おおよそ50〜60回、160回程度まで
※子犬の場合は220回以下ならOKとされています。
といっても、心拍数は運動後や興奮でも多くなることや、その犬によっても平均値は異なるので、愛犬がリラックスしているときに測ってみるなど、いつもはどれくらいの心拍数なのかを知っておくと体調管理に役立ちます。
犬の脈拍数・心拍数の測り方①そけい部の動脈で測る
ではここからは、犬の脈拍数・心拍数の測り方をご紹介します。
最初は、後ろ足の付け根のそけい部の動脈(股動脈)に指をあててチェックする方法です。
※運動後や食後、犬が興奮しているときは心拍数が高くなります。できるだけリラックスしているときに測ってみましょう!
手順1:股動脈を見つける
犬が4本足で立っている場合は、犬の尻尾側から膝や太ももを抱えて支えるようにした状態でそけい部の動脈を探します。
犬が横になっている場合も同じように脈拍を確認できますが、もう1つの方法として、横になっている犬のお腹を出し、足の付け根に指を2〜3本を使って触れると、脈拍を感じることができます。
手順2:指先で脈拍を確認する
1分間の脈拍を数えるのは、数を間違えたり飛ばしてしまったり安静にしていられず難しい!という場合は、15秒間に何回脈拍を感じたかを数回計測しておき、その回数を4倍すると、だいたい1分間あたり〇〇〜〇〇と脈拍を算出することができます。20秒間数えることができた場合は、3倍すればOKです。
犬の心拍数の測り方②心臓のある左肘付近で測る
次は、心臓の近くの左肘で測る方法です。
手順1:心臓のある場所を見つける
左の肘を曲げたときの肘下が心臓がある場所のイメージです。そのあたりを手でゆっくり撫でると、ドキドキと心拍を確認できる場所があります。
手順2:指先で心拍を確認する
手のひらや指先を使って、心拍数を数えます。こちらも15秒間に何回脈拍を感じたかを数回計測しておき、その回数を4倍すると、だいたい1分間あたり〇〇〜〇〇の脈拍がわかります。
犬の心拍数の測り方①聴診器を使った方法
最後に聴診器を使った方法です。
手順1:心臓の場所を確認する
先ほどと同様に、犬の左胸、左肘の曲げた部分の下あたりの心臓部分を確認しておきます。このとき、犬にお座りをさせるか立ったままの状態の方が聴診しやすいです。
手順2:聴診器で心拍を確認する
聴診器のイヤーチップ部分を耳にはめて、集音部(チェストピース)を確認しておいた心臓部に静かにあてて、心臓の拍動を数えます。
聴診器は持っておくと愛犬の体を観察できるアイテム
肥満気味の場合は、指で拍動を感じにくいことがあります。
聴診器は、犬の心臓の音やリズムを耳からしっかり聴くことができるので、心拍数が測りやすいです。拍動を確認するだけであれば、高価な聴診器でなくても雑貨として売られている聴診器でもチェックできます。
通販でも購入できるので、犬の体温計を持っておくと同じような感覚で1本持っておくとよいかもしれませんね♪
今回は、3月9日の脈拍の日にちなんで、犬の脈拍数と心拍数の測り方をご紹介しました。
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