お盆・年末年始、旅行、急な用事などで数日間家を留守にすることがあるかと思います。外出の際、愛犬も一緒に連れて行ければいいのですが、うまくはいかないことも。安心して預けられる家族や知人が見つからない方向けに、犬を預かってくれる役立つ様々な世話代行サービスがあります。
そこで今回は世話代行サービスを利用する時のポイントから各サービスについてご紹介します。
旅行や外出中のお世話代行サービスのメリット・デメリット
お世話代行サービスには、ペットシッター、ペットホテル、家事代行サービス(ペットのお世話可)が挙げられます。
各サービスはそれぞれ、メリット・デメリットがあり、どちらも把握した上で愛犬にあったお留守番の方法を慎重に考えてあげましょう。
ペットシッター
ペットシッターとは、シッターと呼ばれるスタッフが飼い主様の自宅に出張し、ペットのお世話をしてくれるサービスです。
ペット用のベビーシッターというところでしょうか。お店によって異なりますが、内容としてはお散歩代行や、ご飯の交換、トイレの掃除など、ペットに合わせてお世話内容を決められます。
料金の相場は、1回の出張で2,000~4,000円程度(犬種によって変わります)。
お店にもよりますが、出張時間は大体30~60分程度のところが多いです。
事前にペットシッターと打ち合わせをし、お世話に必要な内容についてお話しをします。普段の生活リズムに合わせて出張する回数を増やしたり、時間を延長することができるお店もあります。
ペットシッターのメリット
- 自宅でペットのお世話してくれるので、ストレスや不安を感じづらい
- 融通性が高く、細かい依頼がしやすい
- 他の動物との接触がないので、感染の心配をしなくてすむ
- 自宅にシッターが訪問するため、ペットの送迎が必要ない
ペットシッターのデメリット
- シッターに自宅の鍵を預けるため、不安を感じる場合がある
- 急病など緊急時の対応に時間がかかることがある
ペットホテル
ペットホテルとは、その名の通りペットのための宿泊施設です。
ホテルは、日帰りプランから2日以上の長期プランまであります。ホテルにもよりますが、相場は1泊4000円〜1万円以上と幅広く、宿泊日数や犬種(体の大きさ)・お部屋のタイプ・送迎サービスなどのオプションにより変動します。
最近は動物病院やドッグサロンと併設しているホテルや、ケージを使用しないフリースペースのペットホテルなどもあり、利便性は高まっています。
ペットホテルのメリット
- 食事やおもちゃ、リードなど身の回り品だけ持ち込めばよい
- 営業時間内は人の目があるので安心
- 動物病院と併設しているホテルであれば、万が一の際もすぐ診てもらえる
- 長期的な滞在が可能
ペットホテルのデメリット
- 他のペットからの感染症のリスクが高い
- 規模の大きさによっては個々のペットの管理が難しい
- 慣れない場所で、ペットの精神的ストレスが大きい
- 咬傷事故などのトラブルが発生しやすい
家事代行サービス(ペットのお世話可)
家事代行サービス会社によって、通常の家事代行業務に加えてペットの世話も依頼することができます。
ペットシッターを受け付けている家事代行サービス会社では、ペットのお世話と簡単な家事を組み合わせた形で対応してもらえます。
家事代行サービスに依頼出来る代表的なお世話は「お散歩」、「餌やり」、「室内の汚れや毛の掃除」、「留守中のお世話」などが挙げられます。また、会社によっては「トイレシートの交換」、「ゲージの掃除」なども対応してもらえるようです。
家事代行サービスのメリット
- 家事代行がメインの会社なので、信頼のある会社が多い
- ペットのお世話だけに限らず、掃除や洗濯など他の家事も依頼することができる
家事代行サービスのデメリット
- ペットのお世話専門のスタッフではないので、専門的なことは依頼できない
- サービス利用に際してお金がかかる
お世話代行サービスを選ぶときのポイント
愛犬に合わせてどのサービスが合うか
『うちの子はホテルへ預けた方がいい?シッターにお世話してもらった方がいい?』ということです。
ペットホテルでもストレスを感じない子もいればストレスを感じて具合の悪くなる子もいます。
逆にペットシッターや家事代行の人がお邪魔すると、警戒してストレスを感じてしまう子、普段と変わらずペットシッターと仲良くできる子など様々です。ワンちゃんの中でも環境の変化に敏感な子は多いです。
愛犬のためにどのお世話代行サービスを選べば良いかを、慎重に選んであげましょう。
スタッフの対応はどうか
シッターとの打ち合わせや、スタッフとのご挨拶の際、態度はもちろんのこと、ペットの性格や普段の生活の様子、食事内容、散歩のさせ方、健康状態などちゃんと詳しく話を聞いてくれるかどうかをチェックしましょう。
話をすると担当者の性格や仕事へのスタンスもある程度判断できるはずです。
「この人には任せたくない」と思った時には断る勇気も必要です。
動物取扱業に登録されているかどうか
ペットホテル、ペットシッターだけでなく、家事代行サービスの一環としてペットのお世話を引き受けている場合も、動物を扱うお仕事であれば動物取扱業の取得は必要です。
ホームページなどで動物取扱業に登録しているかどうかを確認しましょう。
きちんと登録している場合、「動物取扱業登録番号」というものが付与されています。
さらには、シッターなどのお世話をするスタッフが愛玩動物飼養管理士などペット関連の資格を保有しているとなお安心して預けられます。
お世話代行サービスを利用するときに必要な持ち物・準備
ペットの体調を整えてあげる
体調不良、感染症、発情中などの場合は預けることはやめたほうが賢明です。
どうしてもの場合は、あらかじめお店に話しておきましょう。
清潔な状態にする
グルーミングサービスだけでなく、ノミやダニなどがいないかをチェックしましょう。
ホテルの場合は、他の動物にもうつってしまう可能性があります。
狂犬病予防接種および各種予防ワクチンをしておく
愛犬の健康と、他のペットへの配慮を考え、最低限行うマナーです。
お店によっては予防接種の証明書の提示を求められることもありますので確認しましょう。
いつものごはんやお水/おもちゃ/散歩用グッズ
ドッグフードなどの消耗品は、シッターやホテルを利用する前日までにしっかり用意しましょう。
また、投薬が必要な場合、小分けできるケースなどを活用し、シッターやスタッフへ分かりやすいように説明するように準備しておくと慌てずにすみます。
ワンちゃんが少しでも落ち着いて生活できるよう、普段から使っているものを用意しておくと安心です。
ペットの性格や行動についてのメモ
愛犬の性格、ご飯は何が好きで何が苦手なのか、一日の食事の量やアレルギーの有無、癖、散歩は何時頃が希望かなどとなるべく細かくスタッフに伝えることができるよう、メモを用意しておきましょう。
動物病院の診察券や地図を用意する
万が一、ホテルやシッターへ預けている間に、ペットが体調不良を起こした場合に早急な対応ができるよう、かかりつけの動物病院の診察券と地図を用意しておくことをオススメします。
これまでの病歴や予防接種歴などもメモに残しておくとなお良いです。
連絡して欲しい日時
留守中のペットの様子を定期的に連絡して欲しいという場合は、確実に電話が取れる日時を伝えたり、メールアドレスを教えてメールで連絡をしてもらうようにお願いするなど、事前に連絡方法についてお話ししておくと良いでしょう。
まとめ
今回、旅行中・外出中の世話代行サービス紹介について書いてきましたが、いかがだったでしょうか。お盆・年末年始、旅行、そして不意の用事など、どうしてもペットを残して家を空けなければいけない場合、大切な家族である愛犬のお世話はどうすれば良いのか悩んでしまいますよね。
ペットシッターやペットホテルは、そのような飼い主の悩みを解消するために生まれたサービスです。
上手に利用し、愛犬がストレスや不安なく過ごせる環境を用意してあげましょう。
コメント