犬のしつけは何のために行うの?

しつけ

皆さん、愛犬のしつけは出来ていますか?愛犬のしつけで困っていることはないでしょうか?
今回は、しつけとはそもそもどういうものなのか、なぜ犬にしつけをしなくてはいけないのかなどをご紹介していきます。今後、しつけをするときの考え方の参考になればと思います。

しつけとは

しつけとは、犬が人間社会(飼い主さんの家族や他人、他の犬など)で平和に暮らしていくために必要なマナーや身のこなし方を習得させることを言います。
人でいうと、あいさつや上手な人間関係の築き方、トイレの仕方などを幼稚園から小学生低学年くらいの子に教えるような感じでしょうか。
しつけの本来の目的は、飼い主さんと犬が絆を作ることです。
「おすわり」や「ふせ」などのしつけが全てというわけではありません。
ですが、そのようなコマンドに対して犬が反応するということはとても大切なことです。
なぜなら、「おすわり」などを教えるのは、コミュニケーションを取るための共通言語を作るためだからです。

しつけは予防になる

例えば、何か病気になってから治すのは大変で、そのために、普段から予防していることってありますよね?
それと同じように、問題行動が起きてから治すのは、悪い習慣が身についてしまっているのでとても大変です。
悪い習慣を身につける前に、しつけをして、良い習慣を作ってあげられるよう心がけましょう。
そうすることで、大きな問題が起きることを未然に防ぐことができます。

人の社会で犬が生きるために

犬にしつけを行わなければ、好きな場所に排泄したり、好きなように吠えたりと本能のまま行動してしまいます。
これでは、人の社会に上手く馴染むことができません。
野生の世界では、独り立ちして生きていくための様々なルールやマナー、方法などを親犬から教育され身につけていきます。
一方、人の社会で生きていく犬の場合は、飼い主さんが親犬代わりになり、人の社会の中で生きていくためのルールーやマナー、方法などを身につけさせてあげる必要があります。
犬は元々群れで生活し、リーダーが群れを引っ張り、行動する動物です。
しつけを上手に行うためには、まず飼い主さんが犬のリーダーになる必要があります。
飼い主さんがしっかりとリーダーになることで、犬とのコミュニケーションやコントロール性能を高めることができます。

しつけをする時期の大切さ

成犬になってから、今まで身につけてきたことを変えて、新しく習慣づけるのはとても大変なことです。
子供のうちに作られた性質は大人になっても変わらないといった意味で「三つ子の魂百まで」ということわざがありますが、犬もこれに当てはまるのではないかと思います。
子犬のうちにしっかりトイレトレーニングしておけば、成犬になっても失敗することは少ないでしょう。
また、子犬のうちに怖い体験をすると、成犬になってもそのものに対して苦手意識が残ってしまいます。
このように、子犬のうちにしつけられたことや出来事は一生残ることが多いので、とても大切です。

しつけは犬の習性を理解することも大切

しつけだからと言って何でもかんでも本能を制御すれば良いというわけではありません。
犬は本能的に犬や人と遊ぶ遊戯行動をする動物です。
なので、ほとんどお散歩に連れて行ってもらえず欲求不満な状態にも関わらず、一切吠えてはいけないというのは虐待のようになってしまいます。
犬の習性を理解したうえで、ときには犬の本能を生かしながらしつけをしてあげることがとても大切です。

時には周りの方を頼りましょう

しつけが大切だと分かっていても、どのようにしつけたら良いのか分からなかったり、ちゃんとしつけたつもりがいつの間にかできなくなっていたりということもありますよね。
そんな時は、自分一人で解決しようとせずに周りの方に頼ることも大切です。
しつけが得意な犬仲間でも良いですし、本や情報サイトを参考にしてみても良いと思います。
また、ドッグトレーナーのところやしつけ教室などに行ってみるのも良いでしょう。
しつけはとても奥が深いものですし、1つの悩みに対しての解決方法も複数あります。
いろいろな情報を得て、愛犬に一番合った方法を見つけてあげられると良いでしょう。

よく聞くしつけの悩みと対処法

特によく聞くのは、トイレや吠えに関するしつけの悩みです。
その次に多く聞くのはしつけ全般に関することや噛み癖、また興奮しやすく抑えられないといった悩みです。
このような悩みに直面した時、皆さんはどのように対処していますか?
どの悩みにも共通して言えることがいくつかあります。

  • 叱るときは直後に、そして短くしかること。決して感情的に怒らないこと。
  • 上手くできたらものすごく褒めること。おやつなどを使うのも良いですね。
  • しつけは、焦らず愛犬の性格に合わせて根気強くやること。

このように分かりやすくそして、根気強く行うことが大切だと思います。

犬種によっても異なるしつけの悩み

犬種によってしつけの悩みが違う傾向にあるのをご存知でしょうか。
例えば、ミニチュア・ダックスフンドなら無駄吠えやトイレ、柴犬や牧羊犬に多いのは噛み癖といったように犬種によって多く見られるしつけの悩みは変わってきます。
お散歩のときも中型・大型犬になると引っ張り癖の悩みを多く聞きます。
これはその犬種の本能や習性も関わっていると考えられます。
このようなことを事前に知っておくことで、特にその部分に注意してしつけをしてあげることができます。

まとめ

人間社会で犬が生きていくうえで、しつけはとても大切です。
愛犬のペースに合わせて、根気強くしつけしてあげましょう。
悩んだときは、周りの方や本などの情報に耳を傾け、愛犬に合ったしつけの方法を探してあげましょう。

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ちゃちゃ

ちゃちゃ

ボーダー・コリーと暮らしています。動物看護士とペット栄養管理士の資格を保有しています。趣味は、愛犬と遊べる編みぐるみを作ることです。

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