愛犬のケアやしつけ、問題行動のお悩みを解決して、スッキリとした気持ちで犬と接する方が、より愛犬との絆が深まります。何かトラブルが起こる前にできる対策はないか考えてみましょう!犬との暮らしにおいて、よくある愛犬の困りごとと飼い主さんのお悩みについてご紹介します。
愛犬と暮らす飼い主さんのお悩みランキングTOP10工夫して悩みを解決しよう!
これらの愛犬のお悩みを解決するためには、飼い主さんが犬に対してどうアプローチを行うべきか考えることが必要です。愛犬のからだの異常や問題行動の程度によっては獣医師やドッグトレーナーに相談することをおすすめします。
①長時間のお留守番ができない
長時間のお留守番ができないお悩みを持つ飼い主さんは多いです。部屋の中を荒らしてしまったり、ケージやサークルの中でペットシーツをかじってしまうケースです
解決方法
部屋の中を荒らしてしまうという破壊行動は、愛犬が何を噛んだり食べたりするかわからないので、非常に危険です。飼い主さんが帰宅して荒れた部屋の中で、犬を大声で叱ったりしていませんか?もしかしたら、「叱る」ということも、「飼い主さんが帰ってきて構ってくれた」と犬が学習しているかもしれません。愛犬が帰宅時に喜んでくれることは嬉しいですが、心を鬼にして興奮が落ち着くまで無視をして犬の心をコントロールしましょう。
いたずらをするのであれば、犬を守るためにもフリーの状態でなく、ケージやサークルに「ハウス」をさせてお留守番させるようにしましょう。お留守番に慣れない犬は、長時間のお留守番で犬に不安やストレスがかかります。まずは短い時間のハウストレーニングからはじめてみて下さい。ケージの中でペットシーツを噛む場合は、トイレシートの上にスノコ状の網を敷ける製品があるので活用しましょう。
②鳴き声が近所迷惑になる、愛犬の無駄吠えが気になる
犬の鳴き声や無駄吠えは、ご近所トラブルになることが多いです。寂しい吠え、遠吠え、来客時のインターホン、外の音、人影や近くを通った犬の姿、雷、防災無線と吠える対象は犬によって異なります。
解決方法
人間にとっては無駄吠えでしかないものも、犬にとっては何か理由があるのではないかと考えて下さい。例えばインターホンが鳴ったら飼い主の「はーい」という声と動作を学習して、「誰か来た!」と反応していたり、来客時の吠えは、知らない人がやってくる恐怖や、来客が嬉しいという感情から吠えているのかもしれません。
こんな時は、家族の協力で来客以外でインターホンを鳴らす、来客時にハウスをさせて大人しくさせる、来客した人におやつをあげてもらうといった方法があります。
お留守番中にずっと無駄吠えをしているという愛犬の行動も、飼い主さんがいない間ご近所さんを困らせてしまうお悩みです。この場合は、予定がない時に、出かける用意をしてドアから出発したふりをして、吠える前に戻る。といった犬の予想を裏切る行動をして、吠える前にタイミングよく家に戻って「出かけるふりをする作戦」も効果があります。
③抜け毛が気になる
犬の抜け毛の問題は、飼い主さんの洋服に犬の毛がついて、犬の毛の色によっては、暗い色や真っ白な洋服を着ると余計に毛が目立ってしまう、特に換毛期はお掃除が大変というお悩みがあります。
解決方法
犬種によってはダブルコートで夏毛と冬毛に生え替わる、年に2回の換毛期は、ブラッシングをすると驚くような量の毛が抜けることもあります。毎日のブラッシングは欠かさず、定期的に犬をシャンプーさせ、すぐに毛を吸えるコードレス掃除機やコロコロ粘着クリーナーを使用して対策するしかありません。
④ペットの臭いが気になる
ペットの臭いは、動物が苦手な人にとって不快に感じることが多いですが、ペットと暮らしていても「なんだか部屋が臭う」と感じることもあり、来客時は特に気になってしまうお悩みです。
解決方法
犬自体の臭いを落とすために、定期的にシャンプーを行いましょう。犬のよだれや排泄の失敗で、床が汚れているかもしれないので、床拭きを行い、愛犬のトイレもペット用の消臭剤や除菌スプレーを使用して、毎日清潔な状態にすることで、室内の嫌な臭いを軽減します。
⑤愛犬の肥満が気になる
犬がコロコロとしている様子は可愛いですが、愛犬がおやつや人間の食べ物を欲しがるからとたくさん与えていると、肥満になってしまいます。肥満になってしまった犬に食事制限をさせるのは、飼い主さんのせいでもあります。肥満はさまざまな病気の原因にもなるので、体重管理をすることが大切です。
解決方法
肥満の原因は食べ過ぎと運動不足です。まずは食事の量やカロリーを見直し、間食は避け、もしあげる場合も野菜などの低カロリーのものにします。毎日お散歩に行き、運動量を上げて適切な健康管理を行いましょう。また、避妊・去勢手術をした犬は、ホルモンのバランスが変わったり、基礎代謝が落ちるので太りやすくなるため、ご飯の量を再確認してみましょう。
⑥人間や他の犬嫌いがなおらない(人や犬が苦手)
知らない人や他の犬が苦手で、人嫌いや犬嫌いが成犬になってもなおらず、飼い主さんが悩んでいるケースも多いです。
解決方法
社会化期と呼ばれる子犬の時期に、さまざまな経験ができなかった場合や、母犬や兄弟と早く離れた場合、一度怖い思いをした場合は、人嫌いや犬嫌いを克服するのに時間がかかることが多いです。無理やり練習しようとすると、犬が大きなストレスを感じるので、人への咬傷事故や犬との喧嘩になることがあります。
まずは飼い主さんと愛犬の信頼関係を揺るぎないものにすることからはじめましょう。たくさんコミュニケーションをとり、犬をコントロールできるようになったら、お散歩で犬と接することなく通り過ぎる練習や、いつも会うワンちゃんが近くにいても大丈夫になる練習、友人に協力してもらいおやつをあげてもらうなど、少しずつ克服していきましょう。
できれば子犬の社会化期に多くの経験をさせて自信をつけてあげることが大切ですが、飼い主から離れた状態のプロのトレーナがいる犬の幼稚園などに預けるというのも、1つの方法です。
⑦トイレのしつけが上手にできない
愛犬がトイレを失敗すると、お掃除をしなければならないので、飼い主さんがイライラしてしまうこともあるでしょう。できれば失敗して欲しくないのが飼い主さんの本音です。
解決方法
トイレトレーニングは人間も根気がいるトレーニングです。成犬になってからも再トレーニングすることができるので、諦めずに取り組みましょう。
まず、今トイレを置いてある場所が、犬にとって排泄をしやすい場所なのか、静かな場所なのか確認してみてください。トイレを失敗して大声で叱っているケースでは、トイレを隠れてするようになったり、逆に怒られていることがご褒美となっている場合もあります。
愛犬が繊細な性格だと、トイレが汚れていることで違う場所を選んでしている場合もあります。上手にできたら笑顔でいっぱい褒めて、失敗したら無視して掃除を行うことを続けることが大切です。
⑧ペットの飼育にお金がかかる
ペットと一緒に暮らすには、お金がかかります。ご飯やペットシーツ代、医療費、旅行費といった多くの費用がかかります。
解決方法
インターネットを通した買い物や予約サービスは、店頭価格よりも値段が低いことが多いです。また、医療費についてはペット保険に加入してサービスを受けると、掛け金はかかりますが安く医療費を抑えることができます。ペットを飼う前に、犬の飼育にお金がどれくらいかかるのかしっかり確認するべきです。
⑨噛み癖がなおらない、家具の破壊
なんでも噛んでしまう、テーブルや椅子、壁紙などの破壊行動がなおらないというお悩みは、住宅や家具を壊してしまうので、飼い主さんを困らせます。また、人間への噛み癖も事故につながり危険です。
解決方法
飼い主さんが部屋にいる状態で、なんでも噛んでしまう、破壊してしまうという噛み癖は、犬が暇でつまらない時間を過ごしている、ストレスを抱えているといった理由が考えられます。
苦い味や辛い味の噛み癖防止スプレーも販売されていますが、家具を噛むより人間と遊んだり、触れ合った方が楽しいと学習させることも必要です。また、噛んで良いおもちゃを与えることも破壊行動の対策となります。
人間への甘噛みをする犬に対しては「痛い!」と高く大きな声を出して、いけないことだと認識させます。そして、おやつやおもちゃを使って、飼い主さんの方に主導があるということを学習させていきましょう。いいことなのか、悪いことなのか犬にはっきり示すことが大切です。
⑩ドッグランやドッグカフェが苦手
ドッグランで他の犬と遊んだり、ドッグカフェに行くのが苦手なワンちゃんもいます。多くが怖がりのことが多いです。
解決方法
愛犬がドッグランや他の犬が苦手な場合は、リードを離したり、無理に他の犬と接触させることはやめましょう。犬はボディランゲージと呼ばれるからだの動きで、感情を表現します。広いドッグランでフリーになった時、犬の社会を知らない場合や怖がっている様子が他の犬に伝わると、他の犬に追いかけられたり攻撃されたりする場合もあり、余計に怖い思いをして大きなトラウマになる可能性があります。リードをつけて飼い主さんの目の行き届く範囲で、他のワンちゃんに慣れるようにゆっくり練習しましょう。
ドッグカフェでは、お皿の大きな音や椅子を引く音、人の慌ただしい動き、他の犬が目に入るといった刺激が強く、狭い場所だと逃げ場がないので吠えてしまうかもしれません。まずは無理せずテイクアウトをして外で愛犬とご飯を食べてみる、次はテラスや、座席の間隔の広いドッグカフェで経験を積むようにしましょう。
まとめ
愛犬のケアやしつけ、問題行動のお悩みは、多くの飼い主さんが抱えています。自分で対処できない場合は、からだのことは獣医師に、しつけのことはプロのドッグトレーナーに相談することも大切です。
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