外飼いをしているワンちゃんの悩みはいろいろありますが、その中でも問題になりやすい「犬の無駄吠え」。外飼いの犬に多くみられる無駄吠えの原因や理由、行動心理などをご紹介します。
トラブルになりやすい犬の外飼い
外飼いのワンちゃんは、最近はだいぶ少なくなりました。
ですが、ご家庭の事情や地域の環境などにより、外で暮らしているワンちゃんがいなくなったわけではありません。
北海道の広大な地で、北海道ならではの外飼いを見たことがあります。
牧場で牧羊犬として生活していたそのワンちゃんは、家の中と外を自由に往来していました。
どこで暮らすか選択は犬次第。牛と一緒に眠っていることもあれば、飼い主さんの家の中でくつろいでいることもありました。
ですが、このような暮らし方は住宅街では難しいですよね。
愛犬を外で飼育する場合は係留されているケースや、柵の中でフリーになっているケースが多くみられます。
そして、ご近所とのトラブルにもなりやすい、外飼いのワンちゃん。
今回は、外飼いでトラブルになりやすい「無駄吠え」の行動心理をご紹介します。
外飼いの愛犬が無駄吠えをする行動心理
外飼いをしている愛犬の問題視される、無駄吠えの行動心理をケース別にご紹介します。
夜鳴きや日中の吠え
夜は家の中で生活し、日中は外で生活をしているワンちゃんが陥りやすい「夜鳴きや日中の吠え」。
ワンちゃんにとって、夜と日中で環境が変化をするため、それに適応できずに吠えることがあります。
例えば、日中、外にいるときに吠えるのなら「家の中に入れてほしい」とい要求吠えの場合があります。
夜吠えるのなら「外に出してほしい」という要求吠えや、外の音へ敏感に反応している可能性があります。
犬たちは環境の変化をあまり好みません。ただ、寒さが厳しい季節や暑さが厳しい季節、台風など愛犬に危険が感じられる場合は、愛犬のからだを第一に考え、外飼いをしていても一時的に家の中に入れた方がよいでしょう。
シニア犬が夜鳴きをする場合は、認知症が考えられます。
愛犬がシニア期を迎えたら、健康や認知症の懸念などを考慮し、生活する場所を外から家の中へ変えてあげましょう。
人や他の動物に対して吠える
外にいるワンちゃんにとって、見える場所を通る人、犬やネコはとても強い刺激となり、吠えの原因になります。
「近くに行きたい」「近くに来ないでほしい」など理由はさまざま。
気晴らしになるかな?と思い、外飼いをしていても、愛犬にとって自分が届かない場所に興味があるものがいることは、ストレスになるケースが多く、吠えの原因になります。
また、多頭飼いをしている場合は、刺激による吠えがより酷くなることがあります。
1頭が吠え始めると「なんだ?」言わんばかりに他の犬が吠え始める。
これが多頭飼いの刺激による吠えのメカニズムです。
時間など関係なく吠え続ける
外飼いのワンちゃんが、際限なく吠え続ける場合、一般的にストレスが原因になっていることが多く、外飼いの環境や愛犬の生活を見直す必要があります。
【見直したい項目】
- 係留しているロープの長さは適切か
- 柵の大きさは適切か
- 暑さ寒さをしのげる環境か
- 生活環境は清潔に保たれているか
- 運動量は適切か
- 清潔で、新鮮な飲み水が常にあるか
- 飼い主さんとのコミュニケーションは取れているか
- 愛犬のからだに異常はないか
一例ですが、これらを一度見直していただき、愛犬がなぜ吠えているのか原因を探してみましょう。
最後に
外飼いのワンちゃんは、気候の変化や外からの刺激が多く、ストレスがたまりやすい傾向があります。
また、家の中で吠えるよりも外で吠える方が、吠え声が響きやすく、ご近所が問題視しやすいのも事実です。 外飼いをしている愛犬の無駄吠えで悩んでいらっしゃるのなら、いちど愛犬が生活をしている環境などを見直してみてください。
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