「最近愛犬の目が白くなってきたかも?」こんなお悩みはありませんか?日頃から愛犬の目を観察する習慣をつけましょう。犬のかかりやすい目の病気とアイケアの方法、健康によいフードとサプリメントをご紹介します。
10月10日は「目の愛護デー」犬のアイケアについて考えよう!
10月10日は「目の愛護デー」、この記念日は60年以上の歴史があるそうです。PCやスマホを見ることが多い方は、目の疲れなど感じていませんか?
犬にも目の病気や異変が起こることがあります。犬の目の病気の中には、進行が早いものや痛みを感じる場合もあるため、日頃から愛犬の目の様子を見ておくことで、目の病気や異変に早く気が付くきっかけになるかもしれません。
犬がかかりやすい目の病気とアイケアについて考えてみましょう!
犬がかかりやすい目の病気
犬が目を痒がる、涙や目ヤニが多く出ている、目の周りが涙やけを起こしている、眼球に異変があるなどの症状が起こっているときは、目の病気の可能性もあります。
大切なことは、その異変がいつからなのか、どんな様子なのかに気が付くことです。では、ここからは、犬がかかりやすい目の病気についてみていきます。
結膜炎
結膜炎は、犬に多いよくある目の病気の1つです。感染や目への刺激、アレルギー、寄生虫などが原因で、白目の部分とまぶたの裏側の結膜が炎症をすることで、目ヤニが多い、目が赤い、腫れている、目を床や前足でこするといった症状がみられます。
角膜潰瘍(角膜炎)
角膜潰瘍(角膜炎)は、感染や目のケガ、睫毛や被毛などの異物や乾燥などが原因で角膜に傷がついた状態のことをいいます。涙や目ヤニの増加、目を痛がる、目をパチパチさせる、充血しているといった症状がみられ、重症化すると失明する可能性もあります。
白内障
白内障は、加齢や老化、遺伝性、糖尿病などの病気や目のケガによって水晶体が白く濁る病気です。目が白くなる、周りが見えていないと飼い主が感じる、急にびっくりする、視力の低下で壁や物にぶつかるといった症状がみられます。
緑内障
緑内障は、通常眼球は、房水という液体の一定量が保たれていますが、これが適切に排出されずに充満し、眼圧が高くなることで、視神経や網膜の障害が起こる病気です。
先天性や原発性の他にも、白内障やぶどう膜炎、腫瘍などの病気が原因となりますが、目を痛がる、充血する、見えていない様子がある、目が大きくなる、物にぶつかる、元気がなくなるといった症状がみられ、失明の可能性が高いといわれています。
愛犬の目の健康を維持するために飼い主さんができるアイケア
目の病気は、遺伝性や先天性のものや突然発症する病気やケガもあるので、必ずしも100%予防できる方法はありません。
しかし、大きな目の病気でも、早期に治療を行うことで、失明を回避したり、愛犬が失明してしまう速度を緩やかにすることができる場合もあります。
目を観察すること
最も大切なことは、日頃から目を観察する習慣をつけることです。加齢とともに、目が白くなっていないか、眼球に今まで見られなかった変化はないか、涙や目ヤニの量はいつもと変わらないかといった目の様子のチェックを行いましょう。
また物にぶつかりやすくなった、つまずきやすくなった、急に手を出すと犬が驚くといった様子も、視力低下や目の病気の症状に気が付くポイントです。
目の周りを清潔に保つこと
もともと涙やけしやすい犬やシニア犬で目ヤニが多くなっている場合は、目の周りの汚れを拭き取って清潔にすることを心がけてください。
また、顔の周りの毛が多い犬種は、目の周りの毛をカットしたり結ぶなど、目の中に毛が入らないようにお手入れをしましょう。
適切な治療を受けること
愛犬の目の異変に気がついたら、そのままにせず動物病院を受診することが大切です。目の病気の中には、進行の早い病気もあり放置することで失明の危険が高まったり、失明するまでの時間がより短くなってしまうこともあります。
気になる目の症状があるときは、できるだけ早く獣医師に相談し、処方された目薬は、決められた時間に忘れないように点眼しましょう。
また、飼い主さんが気付いていない目の病気を早期に発見できる可能性が高くなるため、愛犬の定期的な健康診断を行うことをおすすめします。
犬の目に効果的な食事やサプリメントで健康を補うこと
目の健康をサポートする方法の1つに、食事やサプリメントを使用する方法もあります。目の健康に役立つ食事やサプリメントはたくさんあるので、数種類を簡単にご紹介したいと思います。
犬の食事ケアで目の健康をサポート
例えば、犬の白内障は、加齢や遺伝の他に、糖尿病などの病気の合併症によって起こることがあるので、目の健康をサポートする方法の1つに、食事やサプリメントを工夫する方法もあります。
犬の糖尿病の食事管理:低GI値の食事でサポート
もし、愛犬が糖尿病と診断されている場合、かかりつけ医の指導のもと、血糖値の上昇を緩やかにするために、低GIの食材を含んだドッグフードなどを選ぶこともアイケアの1つといえるでしょう。(糖尿病の食事管理はかかりつけ医と必ず相談してください。療法食が必要な場合があります。)
GI値とは、Glycemic Index(グリセミック指数)といい、食後の血糖値の上昇を表す指数です。血中の糖の吸収が早く血糖値の上昇が高いものを「高GI」といい、血中の糖の吸収が穏やかで、血糖値の上昇が緩やかな食品を「低GI」といいます。
ドッグフードで多く使われるとうもろこしや小麦、白米といった穀類は「高GI食品」、さつまいもやグリーンピース、玄米、インゲン豆、エンドウ豆、ひよこ豆などは「低GI食品」といわれています。このことからも、穀物不使用(グレインフリー)のドッグフードは糖尿病の犬に適しているといえます。
目によい食事管理:アイケアに効果的な食材でサポート
アイケアにはサプリメントを食事に混ぜて補う方法が多くみられますが、さつまいもや豆類など、目によいとされている抗酸化作用のあるアントシアニンを含んだフードを普段の食事に選ぶこともアイケアの1つといえます。
犬の健康サポートにおすすめのドッグフード&サプリメント
ではここからは、犬の健康をサポートする、低GI値の食材やアントシアニン含まれた食材を使用しているドッグフードを2種類ご紹介します。
カナガン ドッグフードチキン(ドライ)
カナガンは、イギリス直輸入の穀物不使用(グレインフリー)、香料や着色料不使用のドッグフードです。
素材は、人間と同じレベルのヒューマングレード、原材料には、放し飼いのチキンと乾燥チキンを50%以上使用している高タンパクレシピです。穀物の代わりに、低GI食品が使われており、食物繊維源であるサツマイモやエンドウ豆を配合した高品質のドッグフードで、英国王室のエリザベス女王からも表彰されています。
1袋ごとに製造番号が記載されているので、品質管理も安心のドッグフードです。
ネルソンズ
ネルソンズもカナガン同様にイギリスのドッグフードブランドです。
ネルソンズの特徴は、穀物不使用のグレインフリーで炭水化物源にサツマイモとかぼちゃの一種であるバターナッツスカッシュを採用し、原材料の50%にお肉が使用されています。また、香料と着色料を使用していないお肉主体の高品質なドッグフードです。
※このフードは、粒のサイズが大きい(1辺約1cm)ので、中型犬・大型犬におすすめです。
ロイヤルカナン糖コントロール(療法食)
ロイヤルカナンの糖コントロールは、食後の血糖値の安定に配慮したドッグフードです。このドッグフードは、犬用の食事療法食なので与える場合は、必ずかかりつけ医と相談してください。
DOGPAD and LIFE「犬サプリメント 目の健康維持に(ベリー味)」
目の健康をサポートするために、愛犬にサプリメントを与える方法もあります。今回は、ドッグパッドがプロデュースする、ゼリータイプのサプリメントをご紹介します。
ドッグパッドがプロデュースしている「犬サプリメント 目の健康維持にベリー味」は、獣医師と共同開発を行った目のサプリメントです。
普段の食事では摂取することが難しいとされている、抗酸化作用を持つ目の健康維持成分(アスタキサンチン1mg、ルテイン1.6mg、ビタミンE10mg、ウコン抽出物7.1mg、6種のベリーエキス)を配合していています。
愛犬のアイケアをはじめましょう!
犬の嗅覚や聴覚は非常に優れていますが、犬の視力は人間の0.2〜0.3程度で、人間とは色の識別も異なるといわれています。加齢や老化によって白内障になったり、目のトラブルや病気を抱えることで、視力に影響が出ることもあります。
愛犬の目に異常があったり、気になる様子がみられたら、まずは動物病院を受診しましょう。そして、飼い主さんができる食事やサプリメントのケアで、健康習慣をはじめてみませんか?今日は目の愛護デー、犬がかかりやすい目の病気とアイケアについて考えてみました!
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