公開日
2020/10/11
更新日
2020/10/19

トイ・プードルの特徴や性格、かかりやすい病気、飼い方のポイント

トイ・プードルは人気犬種ランキングで長年第1位に輝き、トイプーの愛称で親しまれる活発で賢い犬種です。トイ・プードルをこれから飼いたい方に特徴や性格、飼い方のポイントをご紹介します。

トイ・プードルの歴史

トイプードルの歴史

プードルはもともと狩猟犬だったことから、かわいいだけではなく遊び好きで活動的な犬種です。しかし、かかりやすい病気も多いので、日頃触れ合う際の遊ばせ方などに注意しましょう。

トイ・プードルは独立した犬種ではなく、プードルのサイズによって呼ばれ方が異なり、大きさは、スタンダード・ミディアム・ミニチュア・トイの4つのサイズに分かれています。古くから多くの人に愛されるようになって小型化され、18世紀のルイ16世時代にはさらに小型化が進み、24~28cmほどのトイプードルが誕生しました。

JKC(ジャパンケネルクラブ)によるプードルの分類としては、体高45~60cmがスタンダード・プードル、体高35~45cmがミディアム・プードル、体高28~35cmがミニチュア・プードル、体高24~28cmがトイ・プードルと呼ばれています。

トイ・プードルの特徴

トイ・プードルには大きな特徴が4つあります。

  • 全体的にカールしているふわふわとした被毛
  • 抜け毛が少ない
  • 体臭が少なくあまり臭わない
  • 被毛のカラーの種類が多い

ふわふわとした被毛が可愛らしいトイ・プードルは、他の犬種と比較しても抜け毛が大変少ないのが特徴です。このため、アレルギー体質の人でも抜け毛が少ないトイ・プードルなら犬と暮らせるという人もいます。また、体臭が少ないのも特徴で、適切にシャンプーを行っていれば室内に動物特有の臭いがこもりにくい犬種です。

トイ・プードルの性格

トイ・プードルは、聡明で物覚えがよくとても賢い犬種です。

基本的な性格は次のようになります。

  • 家族以外の人や他の犬に対して社交的
  • 従順で穏やか
  • 人見知りをせず明るく温厚
  • 学習能力が高い

トイ・プードルは、学習能力が大変高くしつけの覚えも早いので、犬と初めて暮らす初心者の方でも飼いやすいとされています。

また、社交的で人見知りをしにくい明るい犬種なので、来客がきても無駄吠えもなく、すぐに仲良くすることもできるでしょう。温厚な性格も持ち合わせているので、人だけでなく他の犬ともすぐに仲良くすることができるなど、多頭飼いにも向いている犬種です。

とてもお利口で性格は活発、従順、さらに毛が抜けない、体臭がない、などの飼いやすさ、見た目のかわいらしさによって、近年の人気は安定している犬種でう。特にトイプードルの人気は高く、人気犬種ランキングでも1位を保っています。

トイプードルの毛色は14色もある

トイプードルの毛色は14色もあります

同じトイ・プードルでも、毛色によって見える印象も変わりますし、その毛色によって性格が少しずつ異なるといわれています。毛色ごとの性格の違いや、毛色の特徴についてみていきましょう。

現在ジャパンケンネルクラブ(JKC)では、トイ・プードルの毛のカラーとして14色を認定しています。

ブラック/ブルー/グレー/シルバーグレー/シルバー/シルバーベーシュ/ブラウン/レッド/アプリコット/カフェオレ/ベージュ/シャンパン/クリーム/ホワイト

実際の認定カラーはこの14色ですが、加齢による退色や色の濃淡の違いによって、これ以外のカラーに見えることもあります。

また、血統証にはカラーが記載されますが、ブラウン系やグレー系の色の違いは、登録する側の主観によって違う表記になることもあります。家族として迎え入れる時には、必ず実際の毛色を見て判断することをおすすめします。

代表的な被毛の色

トイ・プードルは毛色によって性格が変わるといわれています。しかし、犬の性格は、産まれ持ったものや育つ環境、しつけによって大きく変わるので、あくまでも参考程度にしてください。トイ・プードルの代表的な7つの毛色の特徴とその性格をご紹介します。

ホワイト

ホワイトはトイ・プードルの原種色で、遺伝子が最も安定しているカラーです。先祖に有色のカラーが入っていない場合には、成犬になると真っ白で綺麗な被毛になりますが、鼻や目の縁は真っ黒で皮膚の色も暗めの色となります。

遺伝子が安定しているせいか物覚えがよく賢い子が多い傾向があります。繊細な性格の子も多いので、しつけを行う際には叱り方や注意の仕方に気をつけましょう。

ブラック

両親とも純粋なブラックカラーの場合には、とても綺麗な漆黒な毛色になりますが、先祖にブラウンなどの混ざったカラーが入っていると退色が早めにはじめることがあり、灰色を帯びたようなブラックに変化していきます。

ブラックカラーのトイ・プードルは、とても賢く覚えがよいといわれています。飼い主さんにも大変忠実で、無駄吠えをする子も少ない傾向があるようです。

ブラウン

ブラウンカラーのトイ・プードルは、色素がやや薄い毛色と瞳の色のバランスがよく、独特な美しさを持つのが特徴です。年齢と共に退色をしていっても薄いブラウンが綺麗なまま残るので美しさは損なわれません。

性格的にはマイペースで自己中心的な面があり、きちんとしつけを行わないと、ワガママな性格の犬になってしまうことがありますが、物覚えがよいためメリハリを持ってしつけを行えば問題ないでしょう。カフェオレ色はブラウン系の中に含まれます。

レッド

レッドカラーのトイ・プードルは最も人気のある毛色ですが、実はこの毛色の歴史は非常に浅く、遺伝子的にはまだ安定段階ではないといわれています。この毛色は出生時の色が一番濃いとされていて、早い場合は2歳を過ぎた頃から退色がはじまり、段々と薄いベージュに変化していきます。レッドカラーは濃淡の違いがありますが、鼻は全て黒になります。

性格的には、天真爛漫とされていて人懐っこいところが特徴です。活発に動き回るタイプの子が多いですが、犬同士の協調性は少ないとされているので、お子さんのいる家庭では遊び相手になってくれるかもしれません。

アプリコット

アプリコットは、両親共にレッドの場合に生まれるカラーなので、遺伝子がレッドと似ている部分があり、2歳過ぎから段々と退色がはじまることが多いです。鼻と目の縁は、黒か濃い茶色でレッドと同様に安定した人気があります。

性格的にもレッドと同じように協調性に欠けるところがありますが、物怖じしない性格も持ち合わせていることから、他の犬に対して吠えてしまう場合もあります。

クリーム

耳の先や背中の一部に薄く茶色の毛が入っている場合はクリームに分類されますが、ホワイトとの区別が付きにくいカラーです。毛の濃淡の差もあまりありません。血統証ではホワイトに分類されてしまうこともあり、実物を見たら真っ白ではなかったということもよくあるようです。クリームカラーのトイ・プードルは、飼い主さんに忠実な子が多く、マイペースで天然な可愛らしいタイプの傾向があるといわれています。

シルバー

シルバーは産まれた時は全身ブラックの状態なので、判別が大変難しいカラーです。足の裏にシルバーの毛が混じっていればシルバーとして登録をされます。成長と共にシルバーの濃淡で美しいグラデーションが出てきます。ただし、どのようなグラデーションになるかは子犬のうちでは全く予想が付かないので、トイ・プードルを初めて飼う初心者の方は選びにくいようです。

性格はおとなしく、人見知りをしてしまう子が多いです。その反面、飼い主さんには強気に出ることもあり、甘やかし過ぎると噛み癖が付いてしまうこともあるので注意しましょう。

単色でないトイプードルもいる!

トイ・プードルには、JKCに認定されている14色の他にも2色以上が混ざったような、多様な風合いを持つカラーが存在します。本来トイ・プードルのカラーは単色(ソリッドカラー)のみが基準とされているため、2色以上が混ざったパーティーカラーやブリンドルはミスカラー(規格外)とされています。

ミスカラーは毛色が単色でないために血統証が発行されないだけで、犬として体に何か問題がある訳ではありません。

特徴や性格をふまえたしつけの方法

トイ・プードルは学習能力が高く物覚えのよい犬種のため、間違ったことを覚えてしまう前に早い段階でしつけを開始するのがおすすめです。子犬のうちから始めるしつけは、甘やかすことなく毅然とした態度で行うようにします。

子犬だから、可愛いからといって甘やかしてばかりいると、学習能力の高さからワガママが通用することを覚えてしまいます。一度学習してしまうと、その後の矯正は手間と時間がかかるだけでなく、問題行動に発展する可能性もあります。

しつけを行う際には、家族で決めたルールを必ず統一して、一貫性を持って行いましょう。
人によって態度が違っていたり、よいことと悪いことが違う、褒められる場合と褒められない場合があるなど、人によって接し方が違うと犬は混乱してしまうので注意してください。

トイ・プードルの飼い方のポイント

トイ・プードルの飼い方のポイント

お散歩の時間や歩く量の調整が必要

トイ・プードルは、関節や筋肉自体がそれほど発達している犬種ではないため、長時間や長距離のお散歩に出掛けるのではなく、1回に付き15~20分程度のお散歩を朝晩と2回行くことをおすすめします。

気分転換も兼ねて1日に数回出掛けのでも構いませんが、目安として1日の合計時間が1時間以上になってしまうと、足腰に負担がかかってくるので注意が必要です。足の負担を考えて無理に歩かせないことが大切です。

ごはんは体に合った小粒サイズを与えましょう

ドッグフードを与える場合は、パッケージに記載してある規定量を基準にしながら体型などを考慮して微調整をします。

ごはんの与え過ぎで肥満にさせてしまうと関節に負荷がかかる原因となるので、ごはんやおやつの与える量に注意が必要です。

トイ・プードルは口が小さめの犬種なので、ドッグフードは小粒か超小粒のものを与えるようにします。手作り食の場合も食材はできるだけ細かく刻んであげることで胃や腸にかかる消化の負担を減らします。

また、子犬と成犬では必要な栄養素やエネルギー量も違うため、子犬には子犬用のフードを与えるようにしましょう。

ごはんの回数は成犬の場合、朝晩と2回が一般的ですが、子犬や老犬の場合は可能であれば朝昼晩の3回に分けて与えるようにすると消化吸収がスムーズです。

からみやすい被毛と定期的なトリミングが必要

トイ・プードルのふわふわの被毛は、からまりやすく埃や汚れを巻き込みやすくなっています。
こまめにブラッシングを行わないと柔らかい毛がすぐに絡まってしまい、そのまま放置すると皮膚の通気性が悪くなって皮膚病になってしまうこともあります。

毛が抜けにくいからブラッシングをしないのではなく、できれば毎日ブラッシングを行いましょう!あまりお外を歩かない犬種は、爪が伸びやすいのでこまめにカットすることも大切です。可愛いカットに仕上げたい!という場合は、トリミングサロンにシャンプーとカットの依頼をしましょう!

トイ・プードルを飼う前に準備しておくグッズ

トイ・プードルを飼うことが決まったら、おうちに迎える前に必要なグッズを用意しておきましょう。

  • ドッグフード
  • 食事用の食器と水飲み用の食器
  • トイレトレーとトイレシーツ
  • ケージやサークル
  • 犬用ベッド
  • ブラッシング用品
  • 首輪とリード
  • キャリーバッグ
  • おもちゃなど

他にもケア用のウェットシートや、消臭剤などもあるとよいでしょう。ペットショップなどでは色々な犬グッズを勧められ、買ってみたけれど使わなかったという場合も多いようです。最低限必要な物を揃えて、後は必要になった際に買い足せば十分です。

トイ・プードルがかかりやすい病気

プードルの寿命は14~17歳ぐらいといわれていますが、20代になっても元気に過ごしている例もあるので毎日の健康管理によって長生きが期待できる犬種です。では、トイ・プードルがかかりやすい病気をみていきましょう。

プードルは目の病気にかかりやすい

プードルに多い病気として、まず挙げられるのが目の病気である涙流症/涙やけです。その他にも進?性網膜萎縮や?内障、逆まつげになりやすいので注意が必要です。

流涙症・涙やけ

流涙症は、涙がたくさん溢れて止まらなくなる病気で、涙が多く出ることによって目の周りの被毛が変色する涙やけを起こしやすいです。
涙やけは被毛のカラーによって目立たないこともありますが、トイ・プードルの場合、ホワイトやアプリコットカラー場合は、少しの涙やけでも目の周りだけ被毛が赤茶色に濃く変色して目立ちやすくなります。

涙やけの対策方法

涙やけになりやすいトイ・プードルは、日頃のケアやフードの見直しで改善がみられることがあります。

・目の周りは定期的にチェックして常に清潔にケアしておく

・涙の量が急に増えた場合などは、フードが体質に合ってない場合や栄養が偏っている場合があるので食事内容を見直してみる

・水分の摂取量に常に気を配り、身体の中に老廃物を溜めないようにする

・顔周りの被毛は常に綺麗にして目にかからないように気を付ける

・犬が目をしきりに気にする仕草をしているようであれば、眼に疾患がある可能性もあるので一度動物病院で診察を受ける

外耳炎

耳の中の汚れやミミダニの寄生によって外耳に起こる炎症で、耳の中の通気性が悪く耳の中が蒸れて菌が繁殖しやすいたれ耳の犬種に多い病気です。

いつも耳を掻いていたり、痛がったり、耳をパタパタ振るなどの仕草から発見できます。予防法は普段からのマメな耳の状態をチェックすることです。

骨折

トイプードルは近年、とても小さい体になるように改良されています。小さくなればなるほど骨も細くなるため骨折のリスクは高まります。

骨折はトイプードルだけではなく活動的な小型犬全般が起こしやすいといえるでしょう。小さければよいという考え方ではなく、犬の健康を考えたブリーディングを行うことが求められます。

低血糖症

低血糖症は血液中の糖分が少なくなる状態をいい、ぐったりする、元気がなくなる、けいれんするといった症状があらわれます。生後間もない子犬が低血糖症になった場合は、寝たきりになることが多いので特に気を付けなければいけません。

子犬の低血糖症は体の冷えや空腹、胃腸の異常が原因として考えられます。成犬の場合は、空腹や興奮、運動した時など糖分が補給されていない場合や体内の糖分を消費したことが原因と考えられます。また、膵臓の腫瘍でも起こる場合があります。

子犬の場合はブドウ糖、成犬の場合は餌を与えることで回復します。緊急時は砂糖水などの糖分を頬の内側に塗り込んであげるとよいでしょう。
予防法としては、子犬はできるだけ体を冷やさないこと。成犬は空腹時の運動や興奮をさせないことです。

てんかん

人間のてんかんと同じ症状をがあらわれ、何らかの理由で突然けいれんの発作を起こす脳の病気です。

膝蓋骨脱臼(パテラ)

膝蓋骨脱臼は、後ろ足の膝のお皿の骨が脱臼してしまう病気です。症状は後ろ足を引きずって歩く、足を触るとキャンと鳴く、散歩を嫌がるなどです。

治療法は薬やサプリメントで症状をコントロールする方法と、手術をする方法があります。予防としては滑りにくいように床にカーペットを敷く、階段の昇り降りを控える、高い所からのジャンプや落下を防ぐなどです。肥満も原因になるため体重管理には気をつけましょう。

レッグペテルス(大腿骨頭壊死症)

レッグペルテスは股関節の骨が壊死して関節炎や骨折、変形をしてしまう病気で1歳未満の小型犬の子犬によく発症します。症状は足を引きずって歩く、足をあげているなどで、膝蓋骨脱臼の症状と似ています。多くの場合で外科手術が必要となります。

偽血友病

偽血友病は、人間の血友病に似た血が止まりにくくなる病気です。ちょっとしたことで出血するため、突発的な鼻血や歯茎からの出血、血尿などがみられます。小さい傷などでも命にかかわる危険性がありますが、すぐに改善できる治療法はありません。遺伝性の病気のため、発症の疑いがある場合はすぐに動物病院で診察や遺伝子検査を行い、適切な処置を受けましょう。

気管虚脱

気管虚脱は気管がつぶされて呼吸困難になる病気です。気管を覆っている軟骨が正しい状態を保てなかったり、周辺の筋力が衰えて気管が維持できずに潰れて空気が入りにくくなります。原因としては先天性や肥満、老化などが考えられます。

この病気は、夏場に発症しやすく突然呼吸が荒くなるので、ゼーゼーやハァハァと急に息をし出したら要注意!咳が出たり、呼吸困難になったり、よだれをたらすこともあります。夏場はできるだけ気温を下げて風通しのよいところで過ごさせましょう。

副腎皮質機能亢進症/クッシング症候群

クッシング症候群は、副腎皮質ホルモンが異常に分泌されることによって起こる病気です。主な症状は多飲多尿で、他にもお腹が膨れる、食欲が出る、背中に左右対称の脱毛が見られる特徴があります。脳下垂体の前葉や中葉に腫瘍ができることで副腎皮質ホルモンが異常に分泌されることにより起こることが多いです。他の原因としてはステロイド剤による医原性があります。傾向としては老化とともになりやすい病気です。

アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、膿皮症

その他にも、トイプードルは皮膚の病気になりやすく、アレルギーやノミやダニ、真菌などカビの一種によって引き起こされることがあります。

人気のある犬種だけに頻繁に繁殖されたことで遺伝性疾患を抱えていることがあるので。遺伝子検査などをきちんと行っている、信頼できるブリーダーなどから譲り受けるようにすると病気のリスクを下げることができるでしょう。

まとめ

トイ・プードルはとっても頭がよい犬種なので、しつけやすく初心者でも飼いやすいといわれています。

ただし、ふわふわもこもこしたトイ・プードルは、毛が絡まりやすく早く伸びるので日々のブラッシングと定期的なトリミングが必要です。このためトリミングサロンに通ってテディベアカット、アフロカット、モヒカン、アシンメトリー、サマーカットなどカットの種類を楽しむ飼い主さんも多くいます。

愛らしい見た目と人懐こい性格を持つトイ・プードルの性格や特徴、かかりやすい病気、飼育をする際のポイントを紹介しました。