犬と暮らしていると、いちどは悩まされる愛犬の問題行動。今回は、犬の問題行動はなぜ起きるのか?その原因や理由、トレーニング方法などについてお伝えします。
犬の問題行動はなぜ起きる?
犬と暮らしていると無駄吠えや甘噛み、不適切な排泄など、さまざまな問題行動と直面します。まず、犬の問題行動はなぜ起きるのか、ご説明します。
結論からお話をすると、犬の問題行動は、犬にとって正常な行動が過剰に現れただけなのです。
私たちと生活をするうえで、人が困ることが問題とされ「問題行動」と呼ばれるようになります。
排泄を例にすると、犬はもともとトイレシートの上で排泄をする生き物ではありません。トイレという概念は人間のものです。
野原で自由に排泄をする犬たちにとって、トイレシートの上で排泄をすることは、不自然な行動なのです。
ただ、お部屋の中で一緒に愛犬と暮らすなら、自由に排泄をされたら困ります。
このように「犬の問題行動」と呼ばれるものは、私たちと生活をするうえで「これを犬にされたら困る」というものがあてはまります。
あくまでも「犬の問題行動」は、人間が決めたルールのひとつなのです。
ケース別犬の問題行動【無駄吠え】
無駄吠えは、ご近所にも迷惑がかかるため、問題視されやすい犬の問題行動です。犬の無駄吠を例にして、犬の問題行動の理由や原因、改善方法を探ってみまましょう。
犬はなぜ無駄吠えをするの?
犬が無駄吠えをする理由として考えられる一例は
- ストレスがたまっている(運動不足など)
- 犬を刺激するものが外や部屋の中にある
- 飼い主さんへの依存
- 食べ物がほしい、遊んでほしいなどの要求
まだまだありますが、このような感じです。
犬の無駄吠えの原因を大きくわけると
- ストレス発散の吠え
- 恐怖や違和感などの特定の刺激が原因で吠える
- 要求をかなえるために吠える
- 学習による吠え
一般的には、この4つが無駄吠えの原因になっていると考えられます。
ただやみくもに吠えているように見えますが、犬たちは原因や理由があって吠えています。なぜ吠えているのか原因を知り、それを取り除くだけで、無駄吠えが軽減されるケースも多々あります。
まずは、愛犬がなぜ吠えているのか原因を探ってみましょう。
無駄吠えを抑制するトレーニング方法
ストレス発散が原因で吠える場合は、運動や遊びを生活に取り入れてみましょう。このとき「吠えているから運動させる」のではなく、愛犬が静かにしているときに遊びを始めたり、お散歩へいったりしましょう。
何かを要求して吠える場合は、要求吠えと学習による吠えの両方にアプローチする必要があります。
例えば、お散歩に行きたくて吠える場合、吠えたらお散歩に連れていってくれた経験から(学習)お散歩を要求する吠えが、酷くなっているケースがあります。
まずは「吠えたら何かをしてくれる」この経験を愛犬から消去し、「静かにしていたら何かをしてくれる」に書き換えましょう。
これだけで、要求吠えが軽減されることがあります。
刺激に対する吠えは、何に対して吠えているのか観察をし、その対象を取り除くか、愛犬から遠ざけるようにしましょう。
どうしてもその刺激に接する必要がある場合は、愛犬が吠えない場所から徐々に近づけ、刺激になる対象物に愛犬を慣らしていく練習が必要になります。
理由があるから問題行動がおきる
前章で、ひとつの例として「無駄吠えの問題行動」の改善方法や理由についてお話をいたしました。
もうお気づきかもしれませんが、犬は理由があるから行動をします。
それが私たちにとって望ましくないため、問題行動になるのです。
愛犬の行動を問題に感じたとき、ただ叱るのではなく原因を探してみましょう。
叱るだけでは問題行動を悪化させることや、別の問題行動に発展することがあります。
問題行動は、もともと愛犬たちの正常な行動を人間が問題視したものです。
そのことを、心の片隅に置いていただき、愛犬の問題行動は慎重に対応をしていくことをおすすめします。
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