ディスクドッグ日本一決定戦 NDA JAPANCUPが凄い!

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ワンちゃんと暮らしていると、彼らの一つひとつの仕草や表情のお陰でとても心が穏やかになりますよね。そんなパートナーの才能を開花させるひとつがドッグスポーツの世界ですが、今回はその頂点とも言える大会についてお伝えしましょう。
私が主管するナショナルディスクドッグアソシエーションは、数多の主催団体の中でも日本を代表する団体のひとつと自負しています。その日本一決定戦JAPANCUP(以下、JCと表記)の魅力を感じていただきましょう。

ジャパンカップって、どんな事をするの?

ディスクドッグのことは、今までも何度か触れてきました。(詳しくは“ディスクドッグへの道”編をご覧ください)

NDAのディスクドッグ競技会は、全国様々な会場で1年間を戦い抜くハイレベルなドッグスポーツで、小型犬から大型犬まで、人と犬が息の合ったプレーで競う合う競技です。年々愛好者も増え、今やあちこちで目にするようになりました。その中でも日本で上位のチームが全国から集結して日本一を競い合っているのがJCなのです。

ワンちゃん達が織りなす想像を超えた迫力ある勇姿を是非とも目に焼き付けていただきたいと思います。

JC開催概要

開催日:2020年9月26日(土)・27日(日)(例年は6月末の開催です)
場所:愛知県木曽三川公園東海広場(例年は山梨県富士河口湖町で開催されます)
※今シーズンはコロナ禍で変則的な開催になりました
JC詳細情報はNDAのHPまで

>>NDAのHPはこちら

ノミネートされるまでがひと苦労!

ディスクドッグは誰でも愛犬と楽しめるスポーツですが、JCに出場するとなるとかなり事情が変わってきます。誰でも出場できる大会ではありません。

競技会に出ることも初めはドキドキ緊張するものですが、その競技会は1シーズン毎に各大会での成績に応じて得られるポイントの累積によって国内ランキングが変動します。年間約60大会行なわれる過酷なランキング競争で上位にランキングされたチームのみがJC出場チームとしてノミネートされるのです。

雨の日も風の日も、天候にかかわりなく開催されるディスクドッグ競技会は、実はとても過酷で様々なテクニック・スキルが求められるものなのです。年間ランキング上位チームはどんな状況下でも強さを発揮してきたチームと言えるのです。

どんな競技があるの?

ここでは、JCにはどんな競技があるのか、ご紹介しましょう。大きく分類すると3種類の競技があります。

1.ディスタンスアキュラシー

日本で最も馴染みのある競技で、全長60Mのコート内で1分間に何度もディスクを犬にキャッチさせて、なるべくたくさんポイントを獲得できるよう競い合うものです。予選が2ラウンドあり、上位チームによる決勝を行ないます。レベルによって、幾つかのクラスに分かれます。

(1)スーパークラス(上位50チーム)

最高峰クラス。無差別級と言うべきでしょうか、人犬とも性別、犬の犬種全てにおいて不問で実力で上り詰めるクラスです。犬の隠された素晴らしい性能とディスクを投げる人の高い技術を目の当たりにできます。

2連覇中の“須貝ひとみ&cheri”、果たして史上初三連覇はあるのか?!

(2)レディースクラス(上位35チーム)

投げ手が女性限定のクラスです。近年、スーパークラスに引けを取らない実力あるチームが散見されます。

ベテラン勢の安定感と平成生まれの爆発力という世代間バトルが楽しみ!

(3)ドギーズクラス(上位25チーム)

犬種が小型犬(NDAでは体高40cmまでの個体)限定のクラスです。ピンポイントに投げる技術の高さや、小さな体で中・大型犬に勝るとも劣らぬビッグプレーが見られるのが魅力です。

チャンピオン経験チームと満を持しての参戦チームとのぶつかり合いが見もの!

上川成年、3頭立てで悲願のJCチャンピオン奪取なるか?!

(4)ベテランズクラス(投票制20チーム)

上記3クラスとは趣旨が異なります。犬の年齢が8歳以上で、そのシーズンに1回でも出場実績があるチームからNDA会員の相互投票によって選出された約20チームがノミネートされます。長く大切に愛されたワンちゃん達の存在を晴れ舞台に披露してもらいたい、上手い下手を問わないJCで唯一のんびりと心が和むクラスです。

2.フリースタイル(上位12チーム)

ディスクドッグ発祥の地、アメリカでは主流の競技で、自ら選んだ曲に合わせて2分間の自由演技を行ないます。ディスクドッグ最強はフリースタイルチャンピオンと言っても過言ではない、究極の総合力が問われる競技です。

第1ラウンドは、様々なトリックスロー(色々な投げ方や飛ばし方をする)や犬を自在に動かす(人を土台にジャンプさせたり、回転する等)難易度とキャッチの正確性、魅せる演出力でポイントを競う、言わばフィギアスケートのような華やかさを持つ採点競技です。

第2ラウンドは、ディスクタンスを行ない、ディスクドッグの総合力で予選ラウンドを行ない、上位チームにより決勝を行ないます。

絶対王者“野中大輔&ROA”に待ったをかけるチームは現れるのか?!

3.タイムトライアル(上位8チーム)

ディスクを投げ、20m以上の距離のキャッチを2回成功させて犬が戻るまでのタイムを競う競技です。20m以上をギリギリ越える人のスローイング技術と正確なキャッチと走力の犬の性能が試されるスプリント競技です。日本一を競うのは15~16秒台という「あっ」と言う間の勝負です。

金納洋&ベラの持つ日本記録14秒15に迫る記録はたたき出せるのか?!

特別なクラス“セミファイナル40”

ディスタンスアキュラシーに分類されるますが、JCに一歩届かない次世代の主力チームが集結する特徴的な競技がJC初日にサブコートで行なわれます。それが“セミファイナル40”です。

スーパークラス上位50に漏れた51位以下20チームと、スーパークラスディビジョン2という中級クラスの上位20チームによる、下克上クラスとでも表現できるでしょうか。この競技で優勝から3位までには、JCスーパークラス出場という夢の切符が与えられ、毎シーズン、ここから駆け上がるチームが排出されています。

一般観戦はソーシャルディスタンスで!

JCは観戦無料です。ハイレベルな日本一決定戦を気軽に楽しんでいただけます。

ただし、今回はコロナ禍での開催です。出場チームには注意事項を徹底していますが、観戦される場合、密集を避けるための距離(2m)を取っていただく事と、距離が保てない場合のマスク着用は徹底した上で観戦を楽しんでいただきたいと思います。開催期間は未だ暑さが残ると思われますので熱中症にも充分に気をつけて。

それから、愛犬を連れて行く場合、リード装着は勿論のこと、コート付近で吠えたり、走ったり競技中に支障有る行動は避けるよう観戦マナーもお忘れなく、ご協力をお願いします。

最後に

JAPANCUPは、年間ランキングだけでは勝てない特別な大会です。

普段の実力を如何無く発揮できること、そして勝負運にも恵まれること。

神がかり的なプレーで他を圧倒できること。

シーズン中のライバルに競り勝つこと。

さて、JAPANCUP 2020はどんなドラマが待っているのでしょうか。

もちろん、1シーズンを戦い抜き、ノミネートされた全てのチームに日本の頂点に立つチャンスはあります。

あなたは、その歴史が刻まれる瞬間を見たいと思いませんか?

2020.9.27 木曽三川公園でお目にかかりましょう!

大塚 裕

大塚 裕

1961年東京生まれ。現NDAコミッショナー。愛犬JACKEYと2001年にディスクドッグ世界大会に日本代表第1号として参戦。その後も2度日本代表となる。ディスクドッグの楽しさを広く知ってもらうことに喜びを感じている。

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