7歳ごろからシニア犬と呼ばれるようになります。そして、10歳を過ぎてくるとだんだんと歳をとったなぁと見て取れるように分かる時期が必ず来ます。歩くスピードが遅くなったり、ご飯を食べるスピードが遅くなったりする様子を目にするようになります。
そんなおじいちゃん、おばあちゃんになっていく愛犬が「少しでも快適に生活してくれたら」そんな風に思っている飼い主さんは多くいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、シニア犬との生活で役に立つ介護便利グッズをご紹介します。
床ずれ予防グッズ
床ずれって何?
「床ずれ」あるいは「褥瘡(じょくそう)」という言葉を皆さんご存知でしょうか?
床ずれというのは、長時間同じ体制でいることで、床と接している部分が圧迫され血流が滞ってしまい、血行不良が起きてしまいます。
これによって、皮膚表面の組織が壊死してしまうことを「床ずれ」と言います。
床ずれの症状は、まず皮膚が赤くなります。
そして、徐々に皮膚が薄くなっていき水膨れのようになります。
最終的には皮膚に穴があき、傷口から体液が染み出てきてしまいます。
進行が早い場合もあり、重症化してしまうこともあるので毛をかき分けて皮膚の状態を観察するなど注意して見てあげましょう。
犬で床ずれしやすいのは骨が出ている、
「ほほ骨」「肩」「膝」「骨盤」「脚の関節」などです。
寝ている時間が長くなってきた、寝たきりになってしまったというときは体圧分散マットなどを使用して、床ずれ予防をしてあげましょう。
◆3way抱っこハニカムマットショルダー付き
こちらの商品は、35kgまで対応可能で担架にもなる床ずれ予防マットです。
寝たきりになってしまった愛犬でも簡単に運んであげることができます。
◆低反発ベッド(防水カバー付き)
こちらの商品は、低反発で床ずれ予防になるのはもちろん、撥水加工のカバーがしてあるので、お漏らしをしてしまったり、食べこぼしてしまったりした時でも簡単に掃除することができます。
◆床ずれ予防サポーター
こちらの商品は、部分的に床ずれ予防できる商品です。
「足の関節が床ずれしてきたかな?」「ここの床ずれが特にひどい」などというときに便利です。
また、伸縮性がある生地で、しっかりフィットするので冷え性対策にもおすすめです。
2段ベルトタイプでサイズ調整もできます。
足腰・お散歩お助けグッズ
筋肉が衰えて、歩きづらくなってきてしまった愛犬の歩行やお散歩を補助してくれるお助けグッズをご紹介します。
少しでも自分の力で歩いて筋肉を動かすことで寝たきりの予防にもなります。
また、寝たきりになってしまっても外に出て聴覚や視覚、嗅覚などを刺激してあげることはとても大切です。
◆犬用車いす
こちらの商品は、軽量なアルミパイプを使用しています。
オプションで腹当てパッドや後足を入れる袋、顎を乗せる場所などを付けることができます。
◆歩行補助ハーネス
後足を引きずり始めたらハーネスを付けてあげる合図です。
歩行補助ハーネスの選ぶポイントは付けやすさと丈夫さです。
こちらの商品は、留める場所が全て犬の背面にあるのでとても付けやすいです。
また、小型犬でも持ち手が長いので、飼い主さんにも負担なく持ち上げることができます。
◆ペットカート
こちらの商品のように、大きいサイズのカートですと、床ずれ防止マットと一緒に入ることもできますし、ワンちゃんもゆったり寝ることができます。
寝たきりになってしまった愛犬でも、カートに乗せてのんびりお散歩してあげることで嗅覚や聴覚を刺激してあげることができます。
排泄・お風呂のお助けグッズ
人と同じように犬も自力で立てなくなり、トイレに行けなくなってしまうことがあります。
そんな時に飼い主さんも愛犬も快適に過ごせるお助けグッズをご紹介します。
◆おむつ
おむつには大きく分けてマナーベルトタイプ(おしっこ用)とお尻まですっぽりと覆うおむつタイプがあります。
多くの製品は通気性や脱着のしやすさを考慮したものが販売されています。
また、匂いが気にならないようおむつに香りがついたものもあります。
◆ボディタオル
大判のボディタオルは、お漏らしなどをしてしまったけどお風呂に入れることが難しい場合や食べこぼしてしまった時などにとても便利です。
私の愛犬の介護の時は必需品でした。
◆ドライシャンプー
販売元:モルト・フェリーチェ(http://www.moltofelice.jp/index.php?商品紹介)
こちらの商品は、愛犬の体に直接使える洗浄水です。
汚れてしまった毛にシュッシュッとしてタオルでふくだけで簡単にきれいになります。
こちらもボディタオル同様、私の愛犬の介護で必需品でした。
食事・お薬のお助けグッズ
歳をとると人と同様、ワンちゃんも食べ物や飲み物が飲み込みずらくなってきます。
また、寝たきりになってしまうとごはんやお水をあげるのも一苦労です。
そんな時に活躍してくれるお助けグッズをご紹介します。
◆オブラート
お薬を飲むのが苦手なワンちゃん多いですよね。
そんな子におすすめなのがオブラートです。
飼い主さんの中でも子供の頃飲んだ記憶がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
お薬を包んでつるっと飲める、とても便利なお助けグッズです。
◆シリンジ
こちらの商品は、唇の端に当てやすい横口タイプのシリンジです。
あまり食欲のない犬に、薬や液体状の食事を与えるのにとても便利です。
◆食事台
台で高さを出してあげることで、ワンちゃんはご飯を食べやすくなります。
こちらの商品は3段階で高さを調整することができます。
この他にも、百円ショップなどで丁度良い高さのものを探してあげても良いと思います。
◆持ち手付き食器
こちらの商品は持ち手がついているので、寝たきりの愛犬を支えながらでも、食器を傾けすぎたり落としたりしてしまうことなく、口元に運んであげることができます。
◆クッション
販売元:ペットベリー本店(http://www.petvery.com/html/page177.html)
写真のように寝たきりになってしまったワンちゃんを伏せの状態に起こして、顎の下にクッションを置いてあげることで食事しやすくなります。
最後に
今回ご紹介した介護便利グッズはほんの一部です。
犬の高齢化に伴い、現在では様々な介護グッズが販売されています。
介護グッズをうまく活用して、愛犬と最後まで楽しく充実した生活を送りましょう♪
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