公開日
2022/09/20

季節の変わり目は犬も寒暖差で体調を崩す? 愛犬の体調管理に注意

季節の変わり目は寒暖差が大きくなることから、飼い主さんも体調を崩しやすい時期。寒暖差によって人が風邪をひいたり体調を崩すのと同じように、犬も体調を崩しやすいといわれています。
暑かった季節が過ぎ、徐々に涼しい日も出てくるようになりました。夏そして秋と季節の変わり目に注意することをお話します。

犬も寒暖差で体調を崩すことがある

私たち人間は季節の変わり目などの急激な寒暖差によって体調を崩しがちになりますが、実は犬も同じように寒暖差による体調不良は起こります。

犬が体調不良になってしまう寒暖差の目安は、およそ7度前後の寒暖差と言われていて、大きな温度変化によって血圧の数値異常や血管の伸縮に異常をきたしてしまうことがあります。
特に「子犬・シニア犬・心臓疾患などの持病のある犬」は、免疫力が弱く寒暖差による体調不良が起こりやすいので、生活環境の温度には注意をしてあげる必要があります。

犬にとって快適な気温は約23〜26℃

犬が快適に生活を送ることの出来る気温は23℃程度と言われています。
意外に低い温度だと感じるかもしれませんが、一部の超短毛種を除いて犬は身体全体が被毛に覆われているため、私たちよりも常に1~2枚分多く洋服を着ているというイメージです。

このため、夏場にエアコンの効いている部屋で一緒に過ごしていた場合、薄着である私たちが快適と感じている室温では、犬は暑いと感じている可能性が高くなります。

特に、シニア犬の身体が冷えることは体調不良の原因になりやすいので、快適に生活出来る気温は少し高めの26℃前後になります。ただし、心臓に疾患のある犬の場合には、シニア犬であっても心臓に負担をかけないためにも涼しく過ごせる24℃前後に保ってあげることがおすすめです。

愛犬のために生活の中の温度差を減らす工夫をしよう!

愛犬と暮らしている飼い主さんは、室内の温度を調整するために冷暖房を使用する方が多いと思いますが、外出の際やエアコン・暖房などの入っていない別の部屋へ移動する際には必ず温度差が生じ、この時の温度差が大きいと、犬の身体には多少なりとも負担がかかってしまいます。
この温度差を減らすことを心がけることで、犬は快適かつ健康的に過ごすことができます。

愛犬にとって寒暖差を減らす方法

毛玉予防の正しいブラッシングの仕方

ではここからは、愛犬の寒暖差対策についてお話ししていきます。

①ケージやベッド(寝床)を適切な場所に設置すること

まず気にかけて欲しいのが、愛犬が休む場所であるケージやベッドなど寝床を置く場所です。
窓際にケージを置いている飼い主さんが比較的多いようですが、窓がすぐ側にあることで、外気温の影響を受けやすくなってしまうので、あまりおすすめできません。

また、特に冬場は窓のわずかな隙間から冷気が入って夜間に底冷えするため、可能であれば窓からは1m程度離してケージやベッドを置いてあげてください。どうしても窓際に設置する際は、ケージの周りをタオルなどで囲ってあげるなどの工夫が必要です。

他にも冷暖房の風が直接当たる場所は乾燥し過ぎてしまうだけでなく、身体が冷えすぎてしまいます。乾燥や体の冷えは犬の健康にはあまりよくないので、ケージやベッドなどの設置場所を変更できないようであれば、同じようにタオルなどを利用して直接冷暖房の風が当たらないようにしてあげてください。

②愛犬のブラッシングをする習慣をつけること

愛犬のブラッシングをこまめに行うことで、いらない抜け毛が取り除かれます。その結果、解かされた被毛と被毛の間に空気が入りこみ、冬場であれば温められた空気が被毛と共に身体を温め、夏場であれば無駄な被毛がなくなることで通気性がよくなります。

また、ブラッシングで皮膚を刺激することで、血行が良くなり新陳代謝も上がるメリットがあります。

その日の体調に気が付くきっかけにもなるので、愛犬のブラッシングはできれば毎日行いたいですね。特に換毛期のブラッシングは欠かせません。

③室内の換気で空気を入れ替えること

冷暖房を使用して室内が適温に保たれていると、居心地がよいのでついそのままの状態で長く過ごしてしまいがちですよね。犬が快適に過ごす室温は大切なのですが、常に一定の温度の中に居続けてしまうと散歩で外に出た時に、些細な温度の変化に身体がついていくことができなくなってしまいます。

このため、室内は適温に保ちつつ、1時間に1回程度は外の新鮮な空気を取りこんで換気をすることで空気の入れ替えを行い、愛犬を外の気温に少し慣らすことも大切です。

④お散歩など外出前には外気に慣らす

室内の換気にも通ずることですが、散歩や外出の際には、適温に保たれている場所から出ることになります。この時に急に外に出てしまうと、その温度差に犬の身体が驚いてしまい心臓などに負担がかかってしまう場合があります。

このため、外出前には冷暖房の効いていない廊下や玄関などで準備をする時間を少し取るなど、身体を少し慣らしてから出掛けるようにしてください。特にシニア犬などは、この「慣らし」は健康維持のためにもとても大切になります。

さらには、冬場に人間にヒートショックと呼ばれる気温の変化で血圧が上下し、心臓や血管の病気が起こることがあるように、犬もヒートショックによって呼吸困難やふらつき、意識障害などを起こす可能性があります。特に冬場の気温が低い地域にお住まいの場合や心臓疾患などを持病がある犬の場合は注意が必要です。

⑤愛犬の食事の管理で冬に備える

寒くなり始める少し前から、ほんの少しだけ愛犬の食事の量を増やしてあげることで、犬の身体には皮下脂肪がつきます。この皮下脂肪があることで、多少ですが寒さをしのぐための対策となることがあります。
寒い時期はそのままの食事量をキープし、春になり暖かくなり始める少し前から徐々に食事量を戻していくようにしている飼い主さんも多いようです。

しかし、食事制限のある犬や太りやすい犬、ホルモンの病気のある犬は、必ずかかりつけの獣医師に相談してから食事をコントロールするようにしましょう。

最後に

犬も人と同じように、寒暖差によって体調を崩してしまうことがあります。
犬が快適に過ごしていくには室内の温度調整をしてあげることも重要ですが、寒暖差をあまり感じずに過ごしていけるように、その季節ごとに合った対策をしていくことも大切です。
犬も私たち人間と同じで極端な温度変化や暑さ寒さによって体調を崩してしまうことがあるので注意をしてあげるようにしてください。