公開日
2020/10/17
更新日
2020/10/19

犬を迎えたらトイレトレーニングをはじめよう

室内で人間と犬が一緒に暮らす際に必ず必要になることが、トイレトレーニングです。今まで上手にできていた子でも、突然新しい場所にやってきてトイレを失敗・粗相するのは当たり前、覚えるのは簡単ではありません。迎えた日からトイレトレーニングをはじめましょう

トイレが上手にできないとお世話が大変になる

トイレが上手にできないとお世話が大変になる

犬のトイレの場所を決めても最初はなかなか上手にできないものですが、失敗すると床やラグ、ベッドなどを汚してしまうので、飼い主さんのお掃除の負担も大きくなります。今回は基本的なトイレのしつけからお留守番中のトイレまでご紹介します。愛犬のトイレトレーニングでお悩みの方は参考にしてみてください。

トイレトレーニングで大切なこと

トイレトレーニングを始める前にまずはポイントをおさえておきましょう。

トイレは静かな場所に設置する

犬が落ち着いて排泄できるように、犬のトイレはリビングよりも廊下など人の出入りが少なく、落ち着いてトイレができる静かな場所に置いてあげましょう。

ただし、普段愛犬が過ごしている場所から遠すぎると、間に合わずにお漏らしをしてしまうことがあるので、設置場所をよく選ぶ必要があります。

粗相をしても叱らない

トイレを失敗してしまったとき「ここじゃないでしょ!」「また失敗した!」とついつい叱りたくなってしまう気持ちも分かりますが、絶対に叱ってはいけません。

犬はトイレを失敗して叱られたことで「排泄したから怒られた」と勘違いしてしまったり、逆に怒っていることを飼い主が喜んでいると勘違いして「排泄したら褒められた」「構ってもらえた」と間違えて認識することがあります。どちらにしても、トイレトレーニングで叱ることはNGです。

もし失敗してしまったら、イライラせずに大声を出さずに黙って片付けて、ペット用の消臭スプレーなどで、ニオイのついた同じ所に再び失敗しないように消臭をしましょう。

トイレを成功したら褒める

愛犬が決められた場所でトイレを成功したら、できたそのタイミングで思いきり優しい声で褒めてあげましょう。

「排泄をすることはいけないことではない」ということや「その場所が正しい場所である」ということを理解させる必要があるので褒めることが大切です。

トイレの場所で上手にできたら、おやつなどのご褒美も使って褒めてあげるとよいでしょう。

子犬の場合、ブリーダーがすでにトイレトレーニングを行なっている場合もあります。もしトイレを認識できている場合は、より成功率が上がるように、「できたら褒める」を繰り返すことでスムーズに場所を覚えてくれるでしょう。

トイレは常に清潔に保つ

犬は嗅覚がとても優れた綺麗好きの動物なので、自分の排泄物のニオイを避ける傾向にあります。

このため、トイレが汚いと嫌がって我慢してしまったり、他の場所にしてしまうことがあるので、ウンチをしたら取り除く、おしっこをしたらペットシーツを交換する、汚れたら拭き取るなど、犬のトイレスペースは常に清潔に保つようにしておきましょう。

犬の居場所を作ってあげる

犬は基本的に巣の近くでトイレを行わない本能があります。室内飼いの犬の場合、家全体を自分の巣であると認識している場合が多いので、犬の居場所を家全体としてではなく、ハウスやケージなどを使って仕切ることでゆっくり寝られる寝床の専用スペースを作ってあげましょう。

自分の居場所からなるべく離れた静かな場所にトイレを作ってあげることで、トイレをすることへの抵抗を少なくすることができます。

トイレトレーニングに必要なもの

トイレトレーニングをはじめる前に、必要なグッズを準備しましょう。

トイレシート/トイレサークル/消臭剤/ケージもしくはクレートなど普段の居場所になるもの/ご褒美のおやつが必要になります。

トイレを覚えるまでは失敗をすることがあるので、トレーニング中は、トイレシートを少し多めに用意しておくと安心です。

基本的なトイレのしつけ方

基本的なトイレのしつけ方

では、実際にトレーニングの方法をみていきましょう。

トイレトレーニングを行う際は原則として、もし失敗してしまったとしても、叱るのは絶対にNGです。叱ってしまうことで「トイレをすること自体がいけないこと」「誰かがいる前でトイレをすると起こられる」と学習してしまって隠れてトイレをするようになることもあります。

あるいは、叱られた際の飼い主さんのテンションを喜んでいるものだと勘違いしてしまうことがあるので、失敗したら叱らずに静かにお掃除をして、上手にできたらその場で褒める。これを繰り返しましょう。

では、トイレトレーニングの流れをご紹介します。

トイレと普段の居場所を作る

まずはできるだけ静かな場所にトイレを作ります。男の子で足をあげてトイレをする場合は、サークルの内側の側面にトイレシートを貼り付けるとよいでしょう。足を上げておしっこをするようになる前に去勢手術を行った場合は、成犬になってからも座ってする犬も多いです。

女の子や足をあげない男の子の場合は、トイレシートを敷いた部分をサークルで囲みます。サークルの大きさは、本来トイレにしたい大きさより少し大きめのものを使用するとよいです。

次に愛犬の居場所を作りましょう。ケージやベッドを置く際には、なるべくトイレから離れた場所に作ってあげるとよいでしょう。

ニオイを嗅ぐタイミングを見計らってトイレへ誘導する

成犬の場合、それぞれの生活スタイルにもよりますが、トイレのタイミングは1日2~3回程度です。また、トイレをしたい仕草が分かるときは、そのタイミングでトイレに連れて行くか誘導をして、まずサークルの中に入れます。

トイレの合図は、室内の床のニオイを嗅ぎ始めたり、ニオイを嗅ぎながらクルクルと回ることが多く、これがトイレのサインになります。子犬でペットシーツを敷いたサークルまで誘導できない場合は、そっと抱っこをしてトイレまで連れて行ってあげてもよいでしょう。

トイレ中は掛け声をかけてあげる

トイレの場所まで誘導できたら、排泄を促すためとトイレをしてよい場所であることを認識させるために「ワンツー」「チッチ」「ウンチ」「トイレ」など決まった言葉で掛け声をかけてあげます。

この掛け声は排泄するまでかけ続けます。トイレの掛け声は、一度決めたら同じ掛け声にし、優しいトーンで声かけをしてあげるとよいです。

上手にトイレが出来たら褒めてあげる

決まった場所できちんとトイレができたら、思いっきり褒めてあげましょう。ご褒美をあげるのも効果的です。褒めてあげることで、犬が「トイレ=よいことをした」と認識することができます。

褒めるタイミングがポイントになるので、トイレをする前からトイレをできた時まで、見守っていてあげること、できたらすぐに褒めることが大切です。

工程を粘り強く何度も繰り返す

トイレは失敗をしながら、何度も繰り返して覚えていくので、飼い主さんはイライラせず粘り強く同じことを繰り返すことが大事です。

上手にできる確率が高くなって、トイレのスペースをもう少し小さくしたい場合は、トイレに囲ったサークルごと徐々にスペースを狭くしていきます。

さらにステップアップをするために、トイレサークルをなくしたい時期がきたら、サークルをつけたまま、中に敷くトイレシートの面積を徐々に減らしていくとよいでしょう。

犬は、足裏の感覚でトイレをする場所を決めているので、徐々に減らすことで、トイレシートと普通の床の違いを認識させる必要があります。

留守番中のトイレのしつけ方

留守番中にトイレではないところでお漏らしをしてしまう場合は、まず留守番以外の時間帯の決まった時間にトイレをさせる習慣をつけましょう。例えば、朝起きたとき/ごはんの後/お散歩時など1日に数回トイレを促してあげましょう。

飼い主さんが見ていないところであえて違う場所でトイレしてしまう癖がついている場合は、犬が構って欲しい合図です。この場合は、トイレを失敗した際に、構ったり騒いだり、怒ったりせず、黙って片付けてニオイが残らないように消臭剤を使ってお掃除をします。

また、お留守番や愛犬から目を離すときは、ケージの中に入れておくこともトイレを失敗させない方法の1つです。

病気などが原因でお漏らしをしてしまう場合は、無理はさせずにおむつやトイレシートをケージに敷いてその中でお留守番させるなどの対応をしましょう。

成犬のトイレトレーニングは苦戦する?

成犬になってからのトイレトレーニングを行う際には根気と時間が必要

トイレトレーニングに限らず、成犬になってからしつけを行うことは子犬の時行う場合と比べてとても大変です。

長らく続けてきた習慣をいきなり変えることが難しいのは人も犬も同じです。トイレの場合、すでに正しくないトイレの習慣が身についてしまっているので、成犬になってから改めてトイレトレーニングを行うのは根気と時間が必要になります。

しかし、諦めず続けることが大切で、時間がかかっても根気強く繰り返しトレーニングを行っていれば、トイレを成功するときは必ずやってくるでしょう。愛犬と一緒に飼い主さんも努力することが必要です。

まとめ

排泄は生理現象なので、トイレを覚えていない犬は、タイミングや場所に構わずお漏らししてしまうこともあります。でも、粗相をしないようにトイレトレーニングを継続して、上手にできるようになることで、より飼い主さんとワンちゃんが楽しく暮らすことができます。

トイレトレーニングを覚えるまでの時間は、個体差があり、早く覚える子もいれば、何度も失敗をしながら覚える子もいます。

人と暮らす犬になるしつけの中で、トイレトレーニングはとても大切なことですが、早く覚えさせようと焦らないことがポイントです。愛犬がトイレを自然に覚えるまで、飼い主さんはそっとサポートをしてあげることを心がけましょう。