春は転勤や進学などの理由で、引越しが多くなるシーズン。犬と暮らしている方は、犬連れでの新居への引っ越しを行わなければなりません。引っ越しは人間でもストレスを感じるものですが、犬への負担を最小限に抑えるためには、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。犬と引越しをする際に確認をしておくポイントと引っ越し後の注意点についてお話しします。
犬と引っ越しをする際の事前準備
まず最初に、引っ越しをする前に愛犬のために行っておく準備についてみていきましょう。
かかりつけの獣医さんに挨拶をしておく
転居先が遠方で、かかりつけの動物病院を変える場合、今までお世話になった獣医さんへの挨拶を兼ねて、愛犬の健康チェックをしておくと安心です。
その際、今までの既往症や持病、処方された薬などを詳しく聞いておき、転居先で新たにお世話になる獣医さんにも、ワンちゃんの健康状態について説明できるようにしておきましょう。
特に、これまで薬に対するアレルギーや副作用がある犬の場合は、かかりつけの獣医師に聞いた内容を飼い主さんがメモをするなどをし、新たな動物病院を受診する際に必ず伝えるようにしましょう。
また、転居先の近くに紹介してもらえる動物病院がある場合は、引き継ぎはスムーズに済むことでしょう。
引っ越し前に愛犬をケージに慣れさせる
引越し当日は、搬出・搬入作業の間や、転居先への移動中など、愛犬を長時間ケージに入れておく必要があるので、事前にケージ に慣れさせておきましょう。
お気に入りのタオルやおもちゃを入れてあげたり、ケージの中でおやつを与えるなどの方法で「ケージの中は落ち着く場所」であると認識させます。
転居先が近場の場合
可能であれば普段のお散歩を利用しながら、事前に転居先の近所まで出かけて、徐々にワンちゃんを新しい環境に慣れさせる準備をしておきましょう。
犬と引っ越しをする当日の移動方法
家の中の搬出作業が終わったら、いよいよ転居先へ移動となりますが、転居先までの距離によっては、移動手段も変わってきます。
愛犬と自家用車で引っ越しする場合
いつも乗り慣れた車で飼い主さんと一緒に移動すれば、愛犬にとってストレスが最小限に抑えられるでしょう。
犬はいつもと違う雰囲気を敏感に感じとります。移動中は優しく言葉をかけるなど、愛犬の不安を取り除いてあげましょう。
車での移動については、こちらをチェックしてみてください。
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●ワンちゃんとのドライブを楽しむために注意したい5つのこと
愛犬と公共交通機関で引っ越しする場合
電車やバスなどの公共交通機関を利用して転居先まで移動する場合では、利用する交通機関のルールに従いましょう。
ペット同伴の電車利用については、こちらをチェックしてみてください。
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●ワンちゃん同伴で電車を利用するときの覚えておきたいルールとマナー
>【関東編】
>【関西編】
引越し業者のサービスを利用する場合
引っ越し業者の中には、愛犬を転居先まで運んでくれるサービスもあります。
しかし、空調の効いていないトラックの荷台に乗せるなど、ワンちゃんを「荷物」として扱うこともあるため、このサービスを利用する場合は注意が必要です。
犬の扱いについては、利用する引越し業者へ事前に必ず確認して、業者選びを行いましょう。
ペット専門輸送業者を利用して引っ越す場合
愛犬を転居先まで輸送するにしても、ペット専門の輸送業者であれば、移動中の車内環境やトイレ休憩などにもきちんと配慮してくれます。
費用はかかりますが、サービスの内容がワンちゃん目線なので安心ですね♪
犬と引っ越しをした後の注意点
ではここから、引っ越しが終わり新居に移った後の注意点についてみていきましょう。
飼い犬登録の変更を行う
引越し後に転居先の市区町村役場、または保健所で飼い犬登録変更手続きを行いましょう。
この手続きを行うと、新しい鑑札などが交付されます。
《転入届を提出する際に必要なもの》
・旧住所地で交付された飼い犬の鑑札
・狂犬予防注射済証
・印鑑
・飼い犬登録料
・狂犬病予防注射済票交付手数料
ちなみに同じ市区町村内で引越した場合、転居届を提出する際に申し出ることで、飼い犬登録変更も同時に行うことができます。ただし、届け出の期日は転居日から30日以内となっているため、なるべく余裕をもって手続きを行うとよいでしょう。
新しい環境での愛犬への配慮やストレスケア
新居に突然やってきた愛犬にとって、そこはただの知らない場所です。
まずは、愛犬を安心させてあげることが大切なので、普段使っている食器でごはんやお水を与えたり、ケージは飼い主さんの近くに設置してあげましょう。
お散歩コースも、はじめは新居の近場に留めておき、少しずつ周辺の環境に慣れさせてあげましょう。
また、犬が以前住んでいた家へ帰ろうと、突然脱走することも考えられるため、戸締りはしっかりと行いましょう。うっかり窓やドアを開けっ放しにしてしまい、土地勘のない場所で愛犬が行方不明になるということも珍しくないようです。
愛犬が新居に慣れるまでは、できるだけ側で見守ってあげるようにしましょう。
引越しは人間でも疲労やストレスが溜まるものですよね。でも、犬にとってはそれ以上に負担がかかっています。
1日でも早く楽しい新生活を送るためにも、愛犬への心やストレスケアを心がけましょう。