犬が観葉植物を食べると種類によっては嘔吐や下痢、神経症状などの中毒を起こすことがあるので注意しましょう。犬にとって危険な植物と万が一食べてしまった際の対処法をお話しします。愛犬と暮らす中で、観葉植物をお部屋に置く場合の安全対策について知っておくと安心ですね。
犬とって危険な植物と安全な植物がある
犬が「ねぎ・玉ねぎ・ニラ」などのネギ類の野菜を食べてしまうと中毒症状を引き起こしてしまうことがあるのは有名ですが、観葉植物にもネギ類と同じように犬の体にとっては危険な種類がたくさんあります。
犬や猫にとって「危険な植物」と「安全な植物」のリストが、アメリカのアメリカ動物虐待防止協会であるASPCAの公式サイトに記載されているのですが、なんと犬に毒性のある植物は約400種もあるのだそうです…!
※ASPCAとは…アメリカ動物虐待防止協会(American Society of the Prevention of Cruelty to Animals)。アメリカニューヨーク州を拠点として活動している非営利団体。活動理念として「動物虐待の防止のための効果的な手段を合衆国に提供する」ことを掲げながら様々な活動を行なっています。
犬にとって危険度が高い主な観葉植物と草花
では、犬にとって危険な観葉植物や草花についてみていきましょう。
■犬にとって危険な観葉植物
・幸福の木
・緑竹
・デヘンバキア
・アロエ
・カラジウム
・セローム(ヒトデカズラ)
・ナンテン
・フィドルリーフ
・アボカドの葉
・クワズイモ
・スズラン
・ヒイラギ
・ポトス
・スパティフィラム(スパティフィルム)
etc…
■犬にとって危険な草花
・アセビ
・シャクナゲ
・ツツジ
・スズラン
・ワスレグサ
・ユリ
・イチイ
・ジキタリス
・シクラメン
etc…
犬にとって安全とされる主な観葉植物
・バナナ
・アレカヤシ
・テーブルラシ
・パキラ
・ペペロミア類
・シュロチク、カンノンチク
・オリヅルラン
・ピレア
・コリアンダー(パクチー)
・サクララン
・ボストンファン
etc…
愛犬が観葉植物などの誤食で中毒を起こしたらまずは獣医師に相談することが大切
誤食による中毒は犬によって個体差もあり、中毒症状のレベルがはっきりとはしていませんが、症状としては以下のような中毒症状が起こるといわれています。
愛犬が誤食をした後に、これからご紹介する中毒症状がみられたり、様子がいつもと違うな、おかしいな、と感じたらすぐにかかりつけの動物病院を受診しましょう。
■主な犬の中毒症状
・嘔吐する
・口元、唇、舌などに激しい熱と炎症がみられる
・皮膚がかぶれる
・呼吸がおかしい
・よだれが多く出るなど
ネット上には様々な情報があり、応急処置の方法もみかけますが、犬種によって対処も異なります。誤った応急処置をすれば危険な場合もあるので、愛犬の命のためにもまずは動物病院に電話をするなど、獣医師に相談しましょう。
いたずらされない観葉植物の置き方で犬の誤食を防ぐ
家にある観葉植物が安全なものだとしても、お留守番中に愛犬に食べられてしまったり、土を掘られて家の中が汚れてしまったりと、いたずらで泣く泣く観葉植物を諦めてしまう方もいるのではないでしょうか。
しかし、観葉植物の鮮やかなグリーンでお部屋が明るい印象にもなりますし、光合成で二酸化酸素を吸収して酸素を供給してくれるので、できることならば観葉植物を置くのを諦めたくないですよね。
実は、観葉植物の置き方に以下のような工夫をすれば、愛犬と暮らしていても観葉植物を室内に置くことが可能です。
■犬と暮らすご家庭の観葉植物の置き方と工夫
・天井から吊るす
・鉢にカバーをする
・壁に掛ける
・棚などの犬が届かない位置に置く
だんだんと日が長くなり、気温も少しづつ暖かくなってきました。そろそろ始まる春の新生活を機に、観葉植物でも飾ろうかな?と考えている方もいるのではないでしょうか?
愛犬と暮らす家にやさしいお部屋づくりの参考にしてみてくださいね♪