自由気ままに排泄をする愛犬。愛犬のトイレのしつけをするときに、やってしまいがちな失敗の理由や、原因。トイレのしつけができていると便利なことなど、愛犬のトイレについてまとめてみました。
お悩みランキング1位といっても過言ではないトイレ事情
「いつになったらきちんとできるんだろう・・・」トイレトレーニングは、ワンちゃんを家族に迎えて、最初にぶつかる大きな壁だと思います。
トイレのしつけができていないと、愛犬が適切でない場所に排泄をしてしまうため、飼い主さんに負担がかかり、疲れ切ってしまう方も中にはいらっしゃいます。
ですが、あきらめないでください!時間がかかればかかるほど、できたときの喜びはひとしおです。
今回は、トイレトレーニングのやり方ではなく、なぜ失敗をするのか?などのお悩みや、トイレトのしつけができていないと、ちょっと困ったことになる事例などをご紹介します。
成犬からでもできる?トイレトレーニングのお悩み
ドッグトレーナーをしていたころ、飼い主さんからご相談をいただいて多かった質問や「これが原因ですね」とアドバイスをさせていただいたことをご紹介します。
トイレトレーニングはいつからはじめればいい?
トイレトレーニングは、子犬を家族に迎えたその日からはじまっているといっても過言ではありません。可能であれば、しつけを吸収しやすい、子犬の時期からはじめましょう。
成犬を家族に迎えた場合でも、ゆっくりと時間をかけて正しい教え方をすれば、教えられます。どの年齢からでもトイレトレーニングは遅くはありません。
どちらかというと、飼い主さんの根気と忍耐、時には「まあいいか」というおおらかな気持ち。そちらが大切になると思っています。
トイレトレーニングを失敗してしまう原因
トイレトレーニングで、やってはいけないことは「叱る」ことです。
飼い主さんが外出をして帰宅したら、愛犬の排せつ物がお部屋の真ん中に・・・。
このとき、排せつ物を犬に見せて「叱る」という方法をされている方もいらっしゃいます。ですが、これは逆効果となってしまいます。
犬は何かをして怒られた場合、直前の行動を罰せられたと学習します。
このため、すでに排泄をした後に叱ってもあまり効果はありません。
むしろ「排せつ物=いけないもの」と判断をし、飼い主さんがいないときにしか排泄をしなくなる可能性があります。
こうなると、トイレトレーニングの難易度が上がってしまい、改善に時間がかかります。
愛犬がトイレを失敗したら「黙って片づける」これが鉄則です。
片づけているとき、愛犬が近づいてきても「声を掛けない」「目を合わせない」このように、飼い主さんが無の境地を意識し、排せつ物を片づけることが大切なのです。
その場所、落ち着けますか?
愛犬のトイレはどこへ置いていますか?例えば、人がよく通るお部屋の入口付近、テレビなど音が出るものの近くなどに、トイレを設置していませんか?
愛犬たちも排泄をするとき、落ち着ける場所でしたいのは人間と同じです。
ですが、ときどきお部屋の真ん中で排泄をする、つわものもいます。
飼い主さんの目の前で排泄をする場合は、飼い主さんにかまってほしいから、わざと見える場所で排泄をしている可能性があります。
このような場合は、愛犬とコミュニケーションが取れているかなど、いちど愛犬との生活を見直してみましょう。
わざわざ目の前で排泄をしなくても、遊んであげるよ。ということを愛犬に覚えてもらいましょう。
トイレのしつけの有無で行動範囲が広がる?!
トイレトレーニングができていないと、ときに困ったことになる場合があります。愛犬と気持ちよくお出かけをするための、参考にしていただけたらと思います。
愛犬と宿泊!トイレのしつけができないと・・・
犬を同伴できる宿泊施設は、トイレのしつけができていることを前提にしている施設が多いようです。
トイレのしつけができていない子は、おむつの着用をお願いされる場合もあります。排泄を失敗してしまったらクリーニング代などが発生することがあるので、トイレに自信がないワンちゃんと宿泊をする場合は、施設の注意書きは必ず目を通しておきましょう。
また、トイレは完璧!というワンちゃんでも、環境が変わると失敗する可能性もあります。慣れているトイレやトイレシートを持参して、安心できる環境を作ってあげましょう。
ドッグランやドッグカフェ、トイレの場所は決まっています
たくさんのワンちゃんが集まる場所は、いろいろなにおいがするため、トイレの失敗も増えます。
ドッグランやドッグカフェ、動物病院などもワンちゃんがにおいを残していきたくなる場所です。
野外のドッグランでもトイレの場所が決まっているところが多く、そのため「トイレはここだよ」とワンちゃんに教えてあげる必要があります。
トイレトレーニングでよく使う、排泄を誘導する言葉「ワンツーワンツー」などを、ワンちゃんに教えておくと、スマートに排泄の誘導ができて便利です。
愛犬がトイレをどうやって判断しているかの謎!
犬は肉球の感覚で排泄をする場所を選びます。そのためトイレシートやトイレトレーの感覚を覚えれば、ほぼ失敗はなくなります。
また、犬たちは柔らかく、排泄物がしみこんでいく場所に好んで排泄をします。
そのためバスマットや玄関マット、カーペットのなど、柔らかくて排せつ物がしみこみやすい場所を肉球で察知し、排泄をしてしまうのです。
トイレトレーニング中は、できるだけマット類をお部屋の中に置いておかない方が失敗は減り、トイレトレーニングの成功率が上がります。
最後に
私がトイレトレーニングをはじめる前に、飼い主さんへお伝えすることがあります。
それは「犬は本来、排泄をここでする」という認識がないということです。
トイレは人が決めたルールです。愛犬も一生懸命に理解しようとしています。愛犬と一緒に頑張ろう!という気持ちで取り組んでいただきたいと思っています。
トイレのしつけができていると行動範囲も広がります。
今、トイレのしつけができていなくても、あきらめないで愛犬のトイレトレーニングをしていただけたらと思います。
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