2020年3月11日で東日本大震災から9年です。災害が起きたとき、私たちは愛犬を守るために何ができるのでしょうか。災害時に備え、愛犬を守るために今からできることなどをまとめてみました。
災害を愛犬と乗り越えるために
3月11日は東日本大震災が起きた日です。東日本大震災の後、ニュースで多くの犬が路頭に迷う姿が映し出されました。愛犬を守りたかったのに守れなかった方も多かったと思います。とても悲しい映像でした。
いつ起きるかわからない災害を愛犬とどのように乗り越えるか。そしてどのようなものを備えておくべきなのか。愛犬と災害を無事に乗り越えるために、災害に備え今から何ができるかを考えてみましょう。
災害時は犬と同行避難することに
災害が起きたとき、どのように愛犬を守ればいいのか。まずは避難所について考えていきましょう。
避難所では周りへの配慮が必要
災害が起きると、自宅に戻れず、避難所で生活する可能性も高くなります。
避難場所はいろいろな人が集まる場所です。避難されている方の中には、犬が嫌いな人、犬にアレルギーがある方もいらっしゃいます。
そして、自宅と違う環境で不便な生活を余儀なくされる避難所では、避難されている方々はストレスがとてもたまっている状態です。
避難所で、愛犬にまつわるトラブルがないように、周りの方々への配慮はとても大切です。周りの方々への気づかいや心遣いが、愛犬との避難生活を大きく変えると思います。
ペット専用係留場での飼育や車中泊の可能性も
避難場所によっては、犬が人間と同じ場所に入れないところもあります。
ペット可と書いている避難所でも、室内への同伴が可能ということではなく、外に係留をすることが可能、という場合もあります。
室内で愛犬と一緒に暮らしている方は抵抗があると思います。また愛犬に持病があるなど、係留しておけない場合もあります。
愛犬と避難する場合は、車内泊も考慮しておきましょう。
トランクにペットシーツや水、ウエットティッシュ、愛犬用の毛布など、犬用避難グッズを入れておくだけでも安心ができます。また、とっさに避難した場合、リードやハーネスを自宅から持ち出せない場合もあります。そのようなグッズも、車の中にまとめて入れておくと安心です。
災害時、車中泊を実際にされた方で、エコノミー症候群になった方もいらっしゃいました。また炎天下の車中の温度は驚くほど上がります。
まずはご自身の健康を第一に考え、体を定期的に動かし、車中の温度管理などを心がけてください。
災害時に犬を守るためにマスターしておきたいしつけ3つ
災害時、愛犬を守るためにマスターをしておきたいしつけをご紹介します。
待て:犬をコントロールするのに必要
「待て」ができるようになると、犬をコントロールしやすくなります。
例えば、危険な場所があったとき、犬の動きを止めなくてはならないシーンも災害時は考えられます。
ほかにも、犬が興奮してしまったとき「待て」をさせ、犬の動きが抑制できれば犬を落ち着かせることができます。このように「待て」は待つことだけでなく、犬をコントロールするためにも大変役に立つしつけです。
「待て」を愛犬に教える方法が書かれている記事です。
クレートトレーニング:クレートで生活するときに必要
避難所によっては、犬をクレートに入れて専用の部屋で管理する場所もあります。
愛犬がクレートやキャリーバッグに慣れていないと、避難先で不安を感じ、大きなストレスを感じる原因となります。
そのため、クレートに入る練習をしておきましょう。
クレートトレーニングの方法が書かれている記事です。
呼び戻し:犬を離れた場所から呼び戻すときに必要
万が一、愛犬が逃げてしまったときに呼び戻しができれば、愛犬をすぐに保護できる可能性が高くなります。また呼び戻しは、愛犬の名前を定着させる効果もあります。
災害時はどのようなことが起きるかわかりません。愛犬を守るためにも呼び戻しの練習をしておきましょう。
呼び戻しを愛犬に教える方法が書かれている記事です。
平常時に用意しておきたいことや心構え
災害は私たちを待ってくれません。ですが、突然起こる災害に備えて、準備をしておくことはできます。愛犬を守るために、平常時に準備をしておきたいことをまとめました。
避難ルートの確認
避難所などに行く場合、何パターンか避難ルートを用意し実際に愛犬と歩いてみましょう。近くに崩れそうな山や崖はないか。水害も想定し、どの場所なら歩いて避難できるかなどを、ハザードマップを確認しながら歩いてみることもおすすめします。
事前に避難経路を知っておくとパニックにならず、災害時でも冷静な判断ができるひとつの手段になります。
愛犬用避難グッズの用意
人間用の避難グッズの中に愛犬用の避難グッズも用意しておきましょう。簡易的に使えるスリングや、万が一迷子になってしまったとき、必要になる写真なども準備をしておきましょう。
愛犬用の避難グッズを用意するとき、参考になる記事です。
愛犬が迷子にならないための対策
災害時は、大きな音など犬が恐怖に感じることが起こり、怖くて逃げてしまう犬もいると思います。普段はおとなしい犬もパニックになる可能性があります。
愛犬が迷子になった場合、マイクロチップは愛犬の代わりに自分の情報を伝えてくれます。また、愛犬を連れて避難する場合、キャリーバッグやスリングに入れて運べるサイズの犬なら迷子になりにくいのですが、一緒に歩いて移動する場合、飼い主さんがリードを持つことになります。
災害時は、リードを体で支えられ、手で持てる2重形式のものがおすすめです。
ショルダーリード ダブルタイプ
普段のお散歩はもちろん、災害時に備えておきたいおすすめのリードです。
最後に
災害は、いつ起こるかわかりません。愛犬と安全に避難をし、無事また元の生活へ戻れるように、3.11東日本大震災で得た教訓を無駄にせず、しっかりと備えをしておきましょう。
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