愛犬と一緒に旅をしたい時は、ペットと宿泊できるホテルやペンションを探しますが、居心地の良いペット同伴可能なホテルやペンションでは、きちんとした規約やルールを設けている施設が多いです。さらに犬連れの飼い主さん一人一人のマナーによって居心地の良い空間が作られるともいえるでしょう。今回は、ペットと宿泊できるホテルやペンションでのマナーや持ち物についてご紹介します。
愛犬と宿泊できるホテルやペンションで楽しい時間を過ごすために
ペットと宿泊できるホテルやペンションは、愛犬家にはとても嬉しい施設です。しかし、ペット同伴専用、犬連れ大歓迎という宿泊施設もありますが、限られた客室をペット同伴可能のお部屋にしていて、犬連れでないお客さんが滞在している施設も多いことを忘れないようにしてください。
一部ペット可のホテルやペンションで出会う方がみんな犬好き、ペット好きとは限りません。さらには、ペット同伴専門のホテルやペンションでも、動物が苦手な方もいますし、犬が苦手で犬同士で一緒に遊べないワンちゃんもいることもしっかり頭に入れておきましょう。
楽しい旅の時間を過ごすためには、ペットと宿泊できる施設の規約やルール、マナーを守って利用することが必要です。自分だけなら、愛犬だけなら大丈夫という考えが、同じ時間を過ごしている宿泊客の迷惑になることもあります。
宿泊施設を予約する際には、きちんと規約や指定されている持ち物を確認し、ルールとマナーを守って利用するようにしましょう。
愛犬と泊まれるホテルやペンションで楽しい時間を過ごすための13のマナー
ここからは、愛犬と一緒に宿泊できるホテルやペンションでのマナーについてご紹介します。
1.予防接種をしていない犬の利用は避けましょう
日本で犬と暮らすには、住んでいる地域に畜犬登録を行い、年に1度狂犬病予防注射を接種しなければなりません。また、感染症を予防するための混合ワクチンを接種してあることも、ペット同伴可の宿泊施設を利用する際の規約になっていることがほとんどです。
最近は宿泊予約時やチェックインする際に、1年以内に狂犬病予防注射と混合ワクチンの接種した証明書のコピーの提示を求められる施設も多いです。
2.ヒート中のメス犬は利用を控えること
ヒート中(発情期間)のメス犬は、施設の利用を控えましょう。オムツやマナーパンツを履かせていたとしても、メスのにおいに反応して、去勢していないオスが興奮してしまう可能性がありますし、メス犬にも大きなストレスがかかります。犬同士のケンカなどのトラブルに巻き込まれないためにも、ヒート中には多くの犬が集まるところに連れて行くのはやめましょう。
3.定期的にノミやダニの予防を行っていること
ノミやダニの予防を行うことは、他のワンちゃんのためでもありますし、自分の愛犬のためでもあります。
4.愛犬が健康であること
ワンちゃんの具合が悪い時には旅行の計画を変更することも考えなければなりません。他の利用客やワンちゃんのためだけでなく、愛犬のためでもあります。不特定多数のワンちゃんがいる場所で、もし感染症にかかっているワンちゃんがいた場合に病気をもらってしまう可能性もあります。
5.決まった場所でトイレを済ませウンチは必ず拾うこと
多くのペットと泊まれるホテルやペンションでは、決められた場所にドッグトイレを設けていたり、アメニティや備品として、施設の至るところにペットシーツや消臭剤、うんち袋が置いてあるところも多いです。犬は、他の犬のおしっこの臭いの上におしっこをする習性があるので、館内のカーペットの上で粗相をしないように気をつけて、決められた場所で排泄させましょう。マーキングの癖があるワンちゃんはマナーベルトを着用させましょう。
もし施設内で愛犬が粗相した場合は、消臭スプレーなどで清掃する必要があるので、飼い主さんが掃除をするか、スタッフに声をかけましょう。ウンチを拾うのは当たり前のことですので省略します。
6.ペットと宿泊できるホテルやペンションに行く前にシャンプーをしましょう
ペットと宿泊できる施設を利用する前には、愛犬のシャンプーをして抜け毛を落としておきましょう。からだが汚れていても、どうしてもシャンプーができない場合は、洋服を着せておきましょう。
7.旅行はブラッシングしてから行きましょう
ペットと宿泊できるホテルやペンションで、大量の抜け毛を落とさないために、事前にブラッシングをしてからお出かけしましょう。換毛期でどうしてもたくさんの抜け毛が出てしまう場合は、足先まで覆うタイプのお洋服を着せると良いでしょう。
8.無駄吠えをしないようにしつけておきましょう
ペットと宿泊できるホテルやペンションでは、食事中に愛犬と一緒の空間で過ごせる施設もあります。お部屋で無駄吠えしないように気をつけるのはもちろんですが、みんなで一緒に食事を楽しめる空間で、大きな声で吠え続けるワンちゃんがいたら、せっかくの楽しい旅行が残念な気分になってしまうので、吠えたり暴れたりしないようにしつけておきましょう。
9.持ち物にケージが必須の場合は、必ず持参しましょう。
宿泊を予約する際に、ケージやサークルの持参が必須かどうかを確認し、必要な場合は必ず持参しましょう。
10.ベッドや布団の上に愛犬を乗せないこと
ベッドや布団の上にワンちゃんをのせることはマナー違反です。また、館内やお部屋に入るときは足の裏を拭き清潔にしましょう。
11.館内ではリードをして移動すること
ペットと宿泊できるホテルやペンションでは、不特定多数のワンちゃんが多く集まります。ケンカやトラブルだけでなく、知らない土地での脱走や迷子を防ぐためにも、館内はリードを着けて移動するようにするのもマナーです。
12.お部屋のお風呂で愛犬のシャンプーをしない
お部屋のお風呂で愛犬のシャンプーをすることは、マナー違反です。トリミング施設が併設されている場合は、必ず決められた場所でシャンプーを行いましょう。
13.チェックアウトの際は簡単にお掃除をすること
チェックアウトの際には、備え付けのお掃除グッズなどで毛を集めるなど簡単に掃除をすることもマナーです。抜け毛の多い犬種は、粘着ローラー(コロコロ)やガムテープを持参すると良いでしょう。
愛犬と泊まれるホテルやペンション、旅館に行く際の持ち物
ペット同伴大歓迎の施設では、アメニティーや設備、備品が充実していて、用意が必要ない場合もありますが、ペットと泊れる宿泊施設では以下のグッズを用意することをおすすめします。
必ず持参するもの
- 狂犬病予防注射と混合ワクチンの1年以内の接種証明書のコピー
- マイクロチップと鑑札の登録番号の控え、迷子札の装着
- ワンちゃんがいつも食べているフードと食器
- ワンちゃんの飲み水
- 首輪、リード、お散歩セット
- トイレグッズ(トイレトレー、ペットシート、ウンチ袋、ゴミ袋など)
- ブラッシング道具
- クレート、サークル、キャリー、ベッド、大きな敷物などワンちゃんが落ち着いて過ごすためのもの
- タオル数枚
- 持病のあるワンちゃんはお薬
あったら便利なもの
- カメラ
- ワンちゃんの洋服
- マナーベルト、マナーパンツ
- 粘着ローラー(コロコロ)や消臭スプレーなどのお掃除グッズ
- 歯ブラシ
- レインコート
- タオル
- おもちゃ
- 救急箱
- 懐中電灯
- プラス数日分の犬のご飯
- 予備の首輪とリード
まとめ
ペットと宿泊できるホテルやペンションでは、ルールやマナーをしっかり守って、犬連れの旅を楽しみましょう。自分達だけではなく、他のお客さんもいるということを考えて、みんなが気持ちよくペットとの旅を楽しめるように心がけることは、ペットと泊まれる施設を利用する飼い主さんのマナーです。
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