愛犬や愛猫、大切なペットたちを取り巻く医療環境について、考えてことはありますか?
なんとなくイメージはしていても、実際のデータで確認をする機会は少ないと思いますので、今回は数値を用いて紹介をしていきたいと思います。
犬と猫の頭数は増えている?減っている?
ここ数年は空前の猫ブームということもあり、猫の飼育頭数は年々増加している反面、犬の飼育頭数が減少傾向にあります。
実際の数値を比較してみると、次のようになります。
2000年 犬1,005万頭 猫654万頭
2016年 犬 988万頭 猫985万頭
猫の飼育頭数増加の理由には、猫ブーム以外に65歳以上の人口が増加していることが挙げられます。
毎日の散歩が必要な犬と違い猫は運動の為に外に連れ出す必要がないので、高齢の方でも飼いやすくその仕草に癒し効果があると人気が高まったようです。
動物病院や獣医師はどのくらいいる?
日本にある動物病院の数は、ペットブームに伴って若干増加傾向にあります。
2005年 9,482件
2016年 11,675件
それぞれの動物病院に勤務している獣医師の数は、全国的にみて約6割~7割の動物病院で獣医師1名体制となっています。
更に、3割程度の動物病院では獣医師が2人~4人体制となっていて、5人以上の獣医師が勤務している動物病院は1割にも届きません。その中でも10人以上が勤務しているような動物病院は更に少なくなっています。
このことから、多くの動物病院では獣医師1人に対して、それをサポートする動物看護師などが勤務していることが多いのかもしれません。
犬種別でみたとき犬の診療費はどれくらいかかる?
年間犬にはどの程度の診療費がかかるのか、犬種別に平均的な金額を紹介していきます。
ポメラニアン:70,025円
チワワ:60,194円
ヨークシャー・テリア:74,241円
トイ・プードル:56,447円
マルチーズ75,048円
ミニチュア・ダックスフンド:75,190円
パグ:91,597円
柴犬:67,240円
混血種(10kg未満):50,383円
ウェルシュ・コーギー:92,127円
ラブラドール・レトリバー:100,500円
ゴールデン・レトリバー:91,849円
小型犬よりも大型犬のほうに診療費が多くかかっていますが、これは同じ検査や治療を行うとしても、大型犬の方が使用する薬剤の量も多くなりますのでその分価格も高くなります。
その為、特別大きな病気をしない限り、小型犬と大型犬で診療費には大きな差はないといえます。
犬種別のかかりやすい病気とは?
犬のかかりやすい病気をみてみると、多くの犬種で統一しているのが「皮膚疾患」となります。
その次にかかりやすい病気も、「耳に関する疾患」「消化器に関する疾患」と類似しています。
犬の皮膚は人の皮膚の厚さと比較すると、約1/5程度と大変薄くできています。その為、犬の皮膚は大変デリケートで、ケアを怠ってしまうと皮膚トラブルを引き起こしやすい傾向にあります。
飼い主がブラッシングなど日々のケアで、異常を見つけやすいのも一因なのかもしれません。
犬で多い死亡原因とは?
犬の死亡原因は年齢によって多少の違いがあります。
【0歳】1位:損傷、2位:感染症(※「症状」を除く)
【5歳】1位:腫瘍、2位:消化器(※「症状」を除く)
【10歳】1位:腫瘍、2位:循環器
【12歳以上】1位:泌尿器、2位:腫瘍
子犬はまだ抵抗力が弱いので感染症などには大変弱いです。
高齢になるにつれ、疾患なりやすくなるので、腫瘍が原因によるものや循環器や泌尿器に異常が出てくることが多いようです。
まとめ
犬の飼育頭数や、診療費などを具体的な数値をあげて紹介しています。
また、かかりやすい病気や死亡の原因も同時に紹介していますが、もちろんこれに当てはまらない場合もあります。
あくまでも一般的な例として、参考にしてください。
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