新型コロナウイルス感染症の影響で、いままで経験したこともない自粛生活を強いられ、ワンちゃんとの散歩もままならない日々を経験された方も多いでしょう。
そこで今回は、自粛中のお家の中でも手軽にできる躾について触れてみたいと思います。
ますは、「おすわり」から始めてみましょう。
注目させることが大切
ワンちゃんを飼うことになると、「可愛い」「癒やされる」などの感情を和らげてくれることだけで満足していられなくなるのも事実です。
一緒に暮らしていくのですから、家庭内でのルールをお互いに守ることを教えることで、共に快適に暮らしていけるようになるようにした方が良いでしょう。
ここでは、家に居ながらにして簡単に教えられるレベルの躾の基本を考えていきたいと思います。
何を教えるにしても、大切なことは指示を出す人に注目させることです。ワンちゃんを飼ったら、愛情を注ぐことは勿論なのですが、それは単に可愛がるだけでなく、こちらが必要とする時に必要な行動をとってもらえるような基本的な躾を身につけてもらえるようにしましょう。
さて、お家の中での躾ですから、一緒に走り回って気を引く作戦は使えませんね。そこで、登場してもらうのが“おやつ”です。パピーなら勿論、いや、殆どのワンち
ゃんは“おやつ”をもらう為の行動は、苦にせずに行なってくれるので試してみましょう。
この“おやつ”の代用品はワンちゃんが好きなものなら何でも構いませんが、お家の中で支障なく使えるものを選んでください。
いくつかの段階に分けて教えてみよう
①手の中におやつを持つ
まずは、手にした“おやつ”の臭いをワンちゃんに嗅がせます。臭いにつられて手を見たら、それを鼻先に何度かちらつかせて、手の中に間違いなく“おやつ”があることを確認させます。
②ワンちゃんの顔よりも高い位置に手をかざす
ワンちゃんが注目した手先をワンちゃんの顔よりも少し高い位置にして、ワンちゃんの顔が上を向くような姿勢を取らせます。
③「座れ」の態勢をとらせる
かざした手を上向きに見ているワンちゃんの姿勢は、顔の角度に合わせて背骨の角度も揃ってくるので、自然に腰を落とすような姿勢になってきます。すんなり座る子もいれば、中途半端な子も居ますので、その時はそっと腰を押さえて座る姿勢を取らせます。その時には必ずコマンド(命令)を言います。「座れ」「シット」など、言葉は家庭で統一することも大切です。どんな躾もそうなのですが、コマンド(命令)は後付けで構いませんが、必ずワンちゃんに伝わるようにハッキリとした口調で言ってください。
④おやつをあげる
座る姿勢がとれたら、“おやつ”をあげながら、良く褒めてください。
この行程を何度か繰り返します。それこそ、3分も繰り返したら充分でしょう。出来ても出来なくても、その日の躾トレーニングは終えてください。上記で特に③の行程がすんなり出来るようになるのが最初の目標です。頑張りましょう。
徐々におやつを減らす(無くす)
前述の行程を繰り返すうちに、すんなり座ることは出来るようになると思います。
その次の段階では、毎回挙げていた“おやつ”を徐々に与える回数を減らしていきます。それでも、ワンちゃんは「おやつを食べられるし、褒められて嬉しい」から「褒められて嬉しい」に変化していきます。最終的に、“おやつ”をあげなくてもちゃんとコマンドで座るようになれば、この躾は終了です。終了と言っても、不定期に繰り返しておくとワンちゃんもなかなか忘れることなく従ってくれるでしょう。
最後に
躾は大切ですが、愛犬が楽しんで率先して従ってくれるようになることが理想です。上手くいったり、いかなかったりはあると思います。
コマンドも始めは言うのを忘れてしまったりすることもあるでしょう。
それでも、お家の中で一緒に遊ぶ感覚でワンちゃんに教えて行けたら、楽しくできると思いますよ。
3分トレーニング、是非試してみてくださいね。
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