ワンちゃんの破壊行動は、飼い主さんを悩ませる問題行動の1つです。家具や電化製品を噛むのが癖になる前にやめさせるようにしましょう。特に電化製品はコンセントから電源をとるものや、乾電池が使われているので、留守番中などは、感電や誤飲の事故が起こらないように気をつける必要があります。今回は、電化製品や家具を破壊するワンちゃんの行動をやめさせる方法についてご紹介します。
どうしてワンちゃんは電化製品や家具を破壊するの?
ワンちゃんの電化製品や家具の破壊は、主に子犬から成犬になる頃の月齢の犬に多くみられます。これは、歯の生え変わる時期で、歯がムズムズするため、家具などを噛んでいることが多いからです。その他には、犬がつまらない時間を過ごしているか、ストレスを抱えていて、ストレス発散のためにテーブルや椅子の足、タンスの角を噛んで破壊する場合です。
子犬の頃に破壊行動を起こさないようにしつけておかないと、成犬になっても噛み続けることがあるので、どちらにしても愛犬の破壊行動に気がついたら早期にやめさせる必要があります。
電化製品の破壊はとても危険
ワンちゃんを長時間お留守番させている場合は、飼い主さんや家族の目が届かないので、お留守番の間、何をしているのか全くわかりません。さらにコンセントが刺さったままの電化製品をワンちゃんが噛んでいたずらをすると感電する可能性があり、非常に危険です。
コンセントを使わず電池を使うタイプの家電やリモコン、子機電話などには、乾電池やボタン電池、リチウム電池が使われているので、電池や破壊した物を誤飲してしまう可能性もあります。電池類は誤飲すると、犬が中毒を起こしたり、胃や体内の組織を融かしてしまうなど、命に関わる可能性も高く危険です。
ワンちゃんを室内フリーの状態で、長時間お留守番させる場合は、必要のない電化製品のコンセントを抜いて違う部屋に運ぶ、乾電池を使っている場合は高いところに移動させる、ケージやサークルなどで柵をするといった対処が必要となります。
破壊をやめさせるにはどうしたらいい?
飼い主さんを悩ませる破壊行動をやめさせるアプローチ方法はさまざまです。大きく分けると犬が破壊できない状況にする方法と、犬が電化製品や家具などを噛んだり、いたずらしなくなるように導く方法の2種類があります。
ワンちゃんをケージやサークルに入れる
ワンちゃんの行動を見ていられない場合は、ケージやサークルに入れておくことで、物理的に物を噛めない環境を作って「破壊できない」状況にさせましょう。
噛んで壊す可能性のある家具や家電製品を移動させる
破壊する可能性のある家具や電化製品や大切な物が、ワンちゃんの届くところにある場合は、ワンちゃんが届かない高い場所や、違う部屋に移動させるのも「破壊できない」状況にさせる方法の1つです。
噛んで良いおもちゃを与える
ワンちゃんに噛んで良いものといけないものを判別させるために、噛んで良いおもちゃで遊ぶ時間を作ることも、破壊をやめさせるアプローチ方法です。ゴム製の硬いおもちゃを噛ませたり、おもちゃの中にペーストやドッグフードを入れて、興味を持たせることで、おもちゃに意識が集中するので、家具を噛む暇を与えないようにします。
硬い動物の骨や角、犬用ガムなどを噛むことは、ワンちゃんのストレス解消になりますが、長時間噛み続けると犬の歯が割れて、歯髄が出てしまう場合があるので、短時間でやめさせるようにします。
愛犬の運動の欲求を満たしてあげる
犬のストレスが高まっている時や運動不足の時に、家具や家電製品を噛む行動が抑えることができずに、破壊行動として表現するケースがあります。この場合は、愛犬の運動の欲求を満たすために、積極的に運動させて運動不足を解消させてあげましょう。
コミュニケーションの時間を多く作り、家具を噛む暇を犬に与えない(ストレスケア)
ワンちゃんの破壊行動の原因に思い当たる点はありませんか?例えば、お留守番が多い、あまり構ってあげられない、お散歩に行けない、ストレスを抱えている場合などです。犬はつまらない、退屈といった時に、家具やゴミなどのいたずら、自分の爪を噛む行動、自分の前足や後ろ足を舐めるといった行動をとることがあります。
コミュニケーション不足のサインを見つけたら、いつもよりも一緒に遊ぶ時間を増やしたり、時には違うコースのお散歩に行くなど、新しい刺激を与えたり、からだをマッサージするなど、犬が退屈だ、つまらないと感じることがないように接することで、家具を噛む暇や隙を犬に与えないようにしましょう。
家具や電化製品を愛犬から守ろう
愛犬が、家具や家電製品を噛んで壊してしまう場合に破壊行動をやめさせる方法をご紹介します。
電化製品のコードを守る方法
ワンちゃんの破壊行動をやめさせるグッズとして、電気のコードに配線カバーをつけることで、コードを噛まれないようにさせる方法もおすすめです。コードカバーには、苦味成分が含まれるので、ワンちゃんが苦味によっていたずらをやめさせる方法です。
リモコンを守る方法
テレビやハードディスクなどのリモコンを噛んでしまうワンちゃんの場合は、届かない高いところに移動させるのが一番簡単な方法です。電池類の誤飲には気をつけましょう。
ビターアップルを使用する
ビターアップルは、苦い配線カバーと同様に、苦味成分で破壊をやめさせるグッズです。ワンちゃんが噛みそうな場所にスプレーすることで、噛んではいけないことを学習させていきます。
まとめ
ワンちゃんの破壊行動はストレスや疲れから起こることがあります。家具や家電製品を破壊するワンちゃんは、長時間のお留守番をする際に、ケージやサークルにワンちゃんを入れておくようにしましょう。
飼い主さんがお家に帰ってきた時に部屋が荒らされたように散らかっていたら、飼い主さんのストレス度も上がってしまいます。ワンちゃんをケージの中に入れるのか、または苦味成分を含む製品やスプレーを使って家具を噛まないように導くのか、家具や家電を移動させるのか、アプローチ方法はさまざまです。ワンちゃんに合った方法でケアしていくことを目指しましょう。
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