【vol.5】愛犬と楽しむ ディスクドッグコラム

楽しむ

ディスクドッグとは、人が投げたフライングディスクをワンちゃんが追いかけ、空中でキャッチすることにより得られるポイントを競うドッグスポーツです。
今回は、新たにディスクドッグを楽しんでいる犬種をご紹介しながら、その魅力をお伝えできればと考えています。また、2019年3月のNDAディスクドッグ大会の中から私が選ぶMVPの方もご紹介します!
また、前回から始めたディスクドッグに便利なグッズも中級編を紹介させていただき、これからディスクドッグを始めた方が、より快適に楽しんでいただくための情報をお伝えしていきたいと思います。

ディスクドッグを楽しんでいる犬種例(小型犬編)

今回は、ドッグスポーツを実際に楽しんでいる犬種をご紹介したいと思います。その中でも、今回は可愛らしくも頼もしい小型犬たちの活躍をお伝えできればと思います。

ただし、初めにお断りしておきますが、犬種図鑑などでの小型犬とは違っている部分があるかも知れません。それは、NDAでは体高40cm以下を小型犬として提議しているためです。

ディスクドッグは、愛犬とフライングディスクを介して行う遊びが始まりです。小さな愛犬とお過ごしの方は、これからディスクドッグを始めるにしろ、既に始めているにしろ、ディスクドッグを楽しむ上でのヒントが転がって居るかも知れませんので、参考にしてみてください。

ウェルシュコーギ-・ペンブローク

小型犬種の中では、最も参加チームが多い、メジャーな犬種です。
足の短さを感じさせないほど、運動量が高いです。キャッチの確実さが武器になるチームが多いように感じられます。訓練が入りやすい犬種と言えるでしょう。

今シーズン、NDAのドギーズクラス(小型犬種のクラス)では、トップ3のうち2チームがコーギーです。

ジャックラッセルテリア

モデル:サファリ君

最近、参加チームが多くなる傾向にある犬種です。
とてもハイパーな性格の子が多く、とても高いレベルでの運動をこなします。足も速く、キャッチセンスが高いチームが多いのも特徴です。ハイパーな性質故に、手元での受渡しを制御するのにやや苦労するチームが多いと言えるでしょう。

最近では、ジャックよりもコントロールがしやすいと言われる、パーソンラッセルテリアでの参戦をするチームも現れて居ます。

シェットランドシープドッグ

モデル:ジュリアンちゃん

今シーズン、ランキングのトップ争いをするほどのポテンシャルを持ち合わせています。
本来、神経質でシャイな子が多いのですが、いつの時代にも秀逸なキャッチセンスとスピードを持ち合わせたチームが現れるのがこの犬種です。

本来、中型犬として認識される犬種なので、大柄な子はディスクドッグ大会の小型犬としては認められない場合もあります。

トイプードル

モデル:ピノ&モカちゃん

トイドッグを侮るなかれ。
もともと、スタンダードプードルは運動能力も知能も高いレベルにある秀逸な犬種です。これを感じさせるレベルの高さを持つのがトイプードルです。

如何せん、体が小さいので、大きなディスクをキャッチするのは大変ですが、モデルをしてくれたピノちゃん、日本一のタイトルも取ったほどの天才犬です天才というのは語弊があるかも知れませんが、飼い主さんの教えを忠実にこなし、小さな体でもスピード感のある素晴らしいゲームをします。
キャッチが決まると会場全体で盛り上がります。

イングリッシュ・コッカースパニエル

モデル:プッチちゃん

優雅な姿からは想像できないほどの運動能力を発揮します。
臭いを取る習性があるためか、地面を気にすることが多少見受けられたりしますが、ディスクを補足するのが上手で、足も速いです。

ジャパンカップ(日本一決定戦)にも数頭は常連で入ってくる犬種です。

ミニチュアダックスフンド

モデル:リック・ディアス君

ここは、稀少と言える犬種かもしれません。特殊なハンターとして作られた体は、体も小さく、足も短いので、ディスク向きとは言えないかも。

しかし、ディスクドッグの歴史の中に、時折天才犬が現れるようですね。モデルをしてくれたリック・ディアス君は、以前私のMVPにも紹介させていただいたようにとても優秀なディスクドッグです。
何よりキャッチセンスが素晴らしく、ジャンプも高い。とても魅力的なプレーをします。どこの大会会場でも人気者です。

ただ、この犬種をディスクドッグとして育てるには、教える側が忍耐強く接していくことが必要かもしれません。

コイケルホンディエ

モデル:アンジュちゃん

この犬種も稀少と言えるでしょう。
ディスクドッグとしては勿論なのですが、犬種としても珍しい部類にあると言えます。もともとが貴族の猟犬として寵愛されていたと言われていますが、たいへん容器で気品のある性質を持っています。

足も速く、遠くへ投げたディスクにも果敢に走り込んで行きます。なかなか、手に入れることが難しいかも知れません。

今回、ディスクドッグをする犬種紹介で小型犬種を紹介してみました。
ほんの触りしかかけませんでしたが、どの犬種とディスクドッグに取り組むにしろ、犬種としての性質は勿論、個体の性質をもよく知り、長所を伸ばしていくように取り組むと楽しく育てていけるでしょう。

厳選!ディスクドッグに便利なグッズ紹介

ディスクドッグを始めると、アウトドアで過ごす機会が増えることになります。前回は入門編をお伝えしました。
今回は中級編、ディスクドッグを競技・スポーツとして捉えるようになった方々が快適に楽しくアウトドアで過ごせるかという見方で、便利に使えるものを紹介していきたいと思います。

少々大きな物に話しが及びますので、一気に揃えることはお奨めしませんが、ディスク仲間とシェアするなど、共同でお使いいただくと道具購入も抑えられますし、仲間との距離も縮まって一石二鳥だと思います。

タープ

これは、ディスクドッグの競技会などで愛犬や自分たちの居場所を確保するのに必要な物です。ある程度、プライベートスペースを作り出せるので、犬の緊張を解いたり、様々な気候から身を守ったり、周りの犬や人との接触や事故を防げるメリットが生まれます。

大会に参加するには必須と言って良いアイテムです。

テントを使用する方も見受けられますが、私のお奨めはタープです。
タープというのは、一見テントと見分けが付きません。テントの床無しと言っても良いかもしれません。

タープには、上記のドーム型・レクタングラーやヘキサゴンといった天幕型があります。用途によって、使い勝手が違うので、季節や集まる人数でチョイスするのが適切です。

私のお気に入りは、スノーピークのリビングシェル・Proです。

たいへん多くの製品を使ってきましたが、これが大のお気に入りで、相当使い込んでいます。遮光性能、生地強度、広さ、使い勝手、全てに於いて気に入っています。難点は収納時に大きくて重たいこと。

毎週のように大会に出かけるので、現在は2張りを使い回して寿命を延ばすようにしています。既存の構造でもかなりの耐久性が有りますが、暴風の時には、ロープやゴムバンド等で補強を施して使います。不用意な破損を防ぐためです。

テーブル・椅子

ディスクドッグの競技会などは、ほぼ一日中を外で過ごすことになるので、タープの中にリビングを形成して休めるようにします。

それこそ、タイプは千差万別。皆さんが気に入った物を選んで使えば良いと思います。ただ、テーブルと椅子はセパレートタイプ(別々の物)の方が使い勝手が良いでしょう。

私のお気に入りはここもスノーピーク。少々値が張りますが、作りがしっかりしていて、私の物は10年以上使い込んでいるので、元は取れます。

テーブルは、写真のように天板と脚がワンアクションで折りたためるので、便利です。

椅子もゆったり座れる割に畳むと薄くなるので、車への収納も苦になりません。

遮光ネット・遮光シート

これからの季節に、あると便利な代表格。タープや駐車中の車にかぶせて使用します。これを使っていると玄人っぽく見えます。(笑)

写真の左側の2種類は遮光ネット。
園芸用品などのコーナーや通販でも買える文字通りネット上の製品です。遮光率(太陽光を遮る度合い)も様々なので、使い勝手の良い物を選んでください。もともと、暑い時期に活躍する物なので、私は遮光率の高い物をお奨めします。

右側の物は、遮光シート。
私の愛用するのはテクミラーという製品です。銀色のシートの裏にコーティングが施されたような素材で、たいへん断熱性が高いです。大きさは様々ですが、ネットと比べると相当重くなるので、どんな物を覆うかで大きさを選ぶと良いでしょう。

今回ご紹介した物を揃えれば、競技会参加も快適になること間違いなし。堂々と楽しく一日を過ごせます。
初級編の小物と違って少々値の張る物になるので、良く調べてから購入するようにしましょう。

私が選ぶなら…ディスクドッグ2019年3月・4月のMVP

今回のMVPは “髙橋里奈&Rigel(リゲル)”チームです。まだまだ若いチームなので、今シーズン当初はRigelのレトリーブに苦しむ姿を何度となく見たものでした。
しかし、ていねいに矯正し、シーズン後半に入ると急速に頭角を現しランキングも一気に上昇していきました。

今回、私がMVPとして選出したのは、その細い体を思い切り使いこなした豪快なスローイングと愛犬のコンビネーションが見事に噛み合ってきた、その成長を含めて素晴らしい急速な活躍が類を見ないからです。

元々、里奈ちゃんは、そのしなやかな腕の振りにより飛距離には定評がありましたし、Rigelのスピードは驚異的でもありました。

これが3月・4月と噛み合ったゲームによって年間ランキングを徐々に挙げ、Game60を終えた現在、なんとレディースクラスでついに年間ランキング1位に躍り出ましたが、ここまでの急成長を誰が予想していたでしょうか。

彼女たちの活躍を見ると、如何にチーム作りにしっかりと取り組むことが大切なのかを痛感します。恐らくは、ベテラン勢にも大きな刺激になっているのではないでしょうか。

この勢いは、6月のJAPANCUPでの活躍も期待せずにはいられない存在であると私は考えています。今のゲームスタイルを貫き、ジャパンカップに向けて突っ走って欲しいものです。

最後に

今回、ディスクドッグを楽しんでいる犬種を紹介しました。小型犬でも様々な犬種で楽しむ方が多いことが解っていただけたのではないかと思います。

もし、あなたが愛犬と共にディスクドッグを楽しみたいと考えたら、犬種はどんな性質か、個性はどんな特徴が有るのかを理解することを心がけて訓練するようにしていきましょう。

何度か申し上げていますが、できれば大会会場に足を運んで、同犬種、或いは似たようなタイプのワンちゃんを探してよく観察する事をお奨めします。大会会場には、役立つヒントがゴロゴロ転がっています。

また、今回ご紹介した便利グッズですが、どんなタイプの物を使っているのか、実際に見て回るのが一番です。会場で直接意見を聞いてみるのも購入を失敗しないコツ。ぜひ試してみてください。

大塚 裕

大塚 裕

1961年東京生まれ。現NDAコミッショナー。愛犬JACKEYと2001年にディスクドッグ世界大会に日本代表第1号として参戦。その後も2度日本代表となる。ディスクドッグの楽しさを広く知ってもらうことに喜びを感じている。

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