犬好きが思わず泣けてしまう、犬が主役のおすすめ絵本をご紹介します。絵本で感動するなんて、と思っている方は是非チェックしてみてください。ワンちゃんに感情移入して号泣すること間違いなしです。どれも名作で、子供の読み聞かせにもおすすめです。
いつでも会える/菊田まりこ
「いつでも会える」は、1999年にボローニャ児童賞・特別賞を受賞した作品です。登場するワンちゃん「シロ」が、飼い主の「みきちゃん」との別れを乗り越えようとする感動のストーリーです。
犬は人間よりも寿命が短い、けれど、人間が先立つこともあるということを考えさせられる、優しいタッチのイラストで描かれた泣ける絵本です。
ある犬のおはなし/kaisei
「ある犬のおはなし」は、子犬のうちは飼い主に可愛がられていたある犬が、飼えなくなったために愛護センターに連れて行かれ、そこに集まった犬達が殺処分されることを描いた絵本です。犬の立場から描かれた数々のメッセージが、深く心に刺さってきて、どうしてそんなことができるのか、飼い主への行き場のない感情が込み上げてくる作品です。
子供は、このお話を読んで心を痛めるかもしれません。しかし、現実から目をそらさずに、ワンちゃんは、全ての犬が幸せに暮らしているわけでなく、幸せでない犬は人間によって生み出されているということ、犬はモノではなく命であること、ワンちゃんの一生に責任を持つことを知る、学ぶ、という面では、きれいごとでは伝えられない強いメッセージ性があります。感情を大きく揺さぶられる、泣ける絵本です。
ずーっとずっとだいすきだよ/ハンス ウィルヘルム
「ずーっとずっとだいすきだよ」は、小学校の教科書の題材にもなった絵本で、男の子とワンちゃんの強い絆と別れが描かれた作品です。男の子は、いつも一緒にいる存在の犬「エルフィー」に、寝る前になると「エルフィー、ずーっと、だいすきだよ」と言ってから寝ていました。そして、エルフィーとの別れがやってきます。
自分の気持ちを、人間にはもちろん、動物にも伝えることは、この世にいなくなってからでは遅い、ということを改めて感じさせられる泣けるストーリーです。
いとしの犬ハチ/いもとようこ
雨の日も、雪の日も、渋谷で飼い主さんの帰りを10年間も待ち続けた「忠犬ハチ公」。犬好きな方は、この言葉を聞いただけで、涙が浮かんでくるかもしれません。ワンちゃんが出てくる物語の代表格、「ハチ」の話を、子供達に読み聞かせて伝えてみてはいかがですか?
アンジュール ある犬の物語/ガブリエル・バンサン
「アンジュール ある犬の物語」は、鉛筆のデッサンだけで描かれた絵本です。飼い主に車から捨てられ、途方もなくさまよい野良犬になった犬が、独りぼっちの子供と出会います。きれいごとでは、伝えられることのない、悲しさやさみしさ、むなしさがそこにあります。独りぼっち同士のワンちゃんと子供の感情がデッサン画だけで語られているところに、この作品の凄さを感じます。
そっといちどだけ/なりゆきわかこ
「そっといちどだけ」は、あかねさんと盲導犬のステラの出会いから、盲導犬を引退する犬の物語です。あかねさんを守るために歩くステラの気持ちが描かれたこの作品は、ワンちゃん目線でストーリーが展開されています。「そっと一度だけ、、、」盲導犬ステラの優しい気持ちに、心が震える、泣ける絵本です。
最後に
犬が主役の泣ける絵本といえばこれ!というおすすめの6冊をご紹介しました。大人になってから絵本を読むと、感じ方や捉え方が違ったり、作者が作品に込めた深いメッセージに気がついて、泣けるどころか号泣、いや、涙腺が崩壊してしまうかもしれません。どれも名作の絵本ですので、是非一度読んでみてください。
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